時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

”防衛戦争反対”と言えますか?

 マスコミやネット上では、”日本を戦争できる国にしてならない”とする自称平和主義者の訴えが、散見されます。”戦争は残酷で命が失われるから、何が何でも反対”というスタンスです。

 中には、北朝鮮の体制をイメージしてか、安倍首相の鶴の一声で戦争が始まるような言い方をしているブログ記事もあります。このうような人々は、戦争の決断は、日本国のみが握っていると考えているのでしょうか。今日、最も可能性の高い戦争発生のシナリオとは、中国、あるいは、北朝鮮から侵略、あるいは、攻撃を受けたことによる防衛戦争です。尖閣諸島において中国が”尖閣侵攻作戦”を実行に移した場合、この戦争を”日本国による侵略戦争”と呼ぶ人がいたとすれば、その人は、中国の工作員と認定されても仕方がありません。今の時期にあって戦争反対を叫ぶことは、日本国に対して中国の侵略を甘んじて受けよ、と訴えているに等しいからです。もしかしますと、自称平和主義者だけは、中国から厚遇されるのかもしれませんが、一般の日本国民には、中国軍や中国軍に追随する人々による虐殺、略奪、奴隷化といった悲劇的な状況が待っております。

 本日8月15日は終戦記念の日ですが、平和を如何にして実現するのかを考える時、絶対的平和主義は、偽善者に過ぎないのではないでしょうか。仮に、それでもなお”戦争反対”を叫ぶならば、国民からの批判を覚悟して、堂々と”防衛戦争反対”と言うべきなのではないでしょうか。

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