時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

米国映画の『クレオパトラ』が描くイルミナティーの野望

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。米国映画の『クレオパトラ』は、古代エジプトプトレマイオス朝クレオパトラ7世の問題を扱っているようで、その実は、現代の「黒いユダヤ人」の問題、すなわち、イルミナティーの問題をも扱っている可能性は、以下の点において指摘することができます。
 
1)映画の監督のジョーゼフ・Lマンキーウィッツ氏Joseph L. Mankiewiczは。ポーランドユダヤ人の移民の子として生まれている。ポーランドユダヤ人には、オランダから移り住んだ「黒いユダヤ人」も多かった点を踏まえると、氏自身は、「白いユダヤ人」であるのか、「黒いユダヤ人」であるのかは不明であるが、「黒いユダヤ人」社会に通じていた可能性がある。

2)撮影当初の監督であったルーベン・マムーリアンRoubenMamoulianをめぐっても、「ルーベン」という名はユダヤ12支族のルーベン族に由来していると推測されること、また、古来、歴代「ダビット」と名乗る王によって支配されていたとされるグルジアアルメニア系の家庭に生まれていることから、「黒いユダヤ人」社会に通じていたと考えることができる。

3)当初の監督であったルーベン・マムーリアン氏は、黒人女優のドロシー・ダンドリッジをクレオパトラ役に強く推していた。実際のクレオパトラ7世は、ギリシャ系であったはずであることから、黒人女優がクレオパトラ役を演じることは、奇妙であるが、マムーリアン氏は、黒いユダヤ人問題を描きたいと計画していたと想定すれば、説明がつく。
4)タンドリッジは、1937年に姉妹と共に「ダンドリッジ・シスターズ」として喜劇俳優マルクス兄弟の作品に出演していた女優である。マルクス兄弟Marx Brothersは、ユダヤ系ドイツ移民であり、カール・マルクスを意識していたと推測される。
5)主演のエリザベス・テーラーは、ユダヤ教(恐らくはバビロニアユダヤ教)に改宗している。漆黒の髪や肌の色からエリザベス・テーラーは、もとより「黒いユダヤ人」であり、ユダヤ教に改宗したのではなく、ユダヤ教徒であることを公にしたのではないか、と推測することができる。
6)エフェソスで発見されたクレオパトラ7世の異母妹のアルシノエの復元された面立ちは、アルシノエがアフリカ系との混血であったことを示している。クレオパトラを褐色の膚の色と漆黒の髪の持ち主として描いていることから、映画は、“クレオパトラ”を、実際のクレオパトラ7世ではなく、アルシノエに置き換えて製作されていると推測することができる。
 

こうした点から、米国映画『クレオパトラ』は、世界史上におけるクレオパトラ7世の問題のみならず、現在進行中のイルミナティーの黒人至上主義の問題をも重ねて描こうとしたのではないか、と考えることができるのです。


 

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(続く)