モロッコ神と堕天使ルシファの習合?
今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。本日の記事では、モロッコ神と堕天使ルシファーとの関係について考察してみることとします。
『Conspiracy of theSix-Pointed Star: Eye-Opening Revelation and Forbidden Knowledge About Israel,the Jews, Zionism, and the Rothschilds (『ダビデの星の陰謀:イスラエル・ユダヤ人・シオニズム・ロスチャイルドをめぐる啓発的暴露と禁断の知識)』(Texe Marrs著, River Crest Publishing, 2011年)によりますと、モロッコ神は、『旧約聖書』「イザヤ書」の第14章に「ルシファーLucifer」として登場します。「黒いユダヤ人」の陰謀を告発する人々は、モロッコ神とルシファーとを同一の”神”として捉えています。それでは、ルシファーとは、どのような存在なのでしょうか。ルシファーは、以下のように言います。
――I will ascend into heaven, I will exalt my throne above the stars of God: I will sit also upon the mount of the congregation, in the sides of the north: I will ascend above the heights of the clouds; I will like the most High(私は天に昇り、私は神の星々の上に我が王権を立て、私は北側にある教会の山の上にも座し、私は雲の頂きに昇り、私は、至高の存在のようになるのだ。)――
この言葉を分析してみますと、ルシファーにつきまして以下の点がわかります。
1.一人称を示す‘I(我)’が、この短い文章の中で、5度も使われていることから、ルシファーは極めて自己中心的な考え方の持ち主である。また、自己顕示欲も極めて強い。
2.ルシファーは支配欲が極めて強く、全世界を支配する最高権力者の地位を常に狙う神である。
3.「I will exalt my throneabove the stars of God (私は神の星々の上に我が王権を立て)」という表現から、ルシファーは、キリスト教が神様として認識している善なる神様に対して強い対抗心を持っていることがわかる。ルシファーは負けず嫌い、かつ、目的に対して執拗であり貪欲である。
4.「the mount of thecongregation, in the sides of the north私は北側にある教会の山の上にも座し」という表現から、北イスラエルとの関係が密な神である。
イルミナティーや「黒いユダヤ人」の国際組織が、ルシファーと同一視されているモロッコ神を崇拝しているとすれば、その思考パターンや行動パターンも、このような邪悪な思想や目的に沿ったものとなっていると考えられます。もっとも、モロッコ神の方が、より動物崇拝的な側面が強いようにも感じられ、ユダヤ教にアニミズム的なモロッコ神が習合されたのかもしれません。そして、モロッコ神の動物崇拝的な要素がバビロニア・ユダヤに混入し、人類の動物化を礼賛しているとしますと、傲慢なる支配欲の塊である「黒いユダヤ人」勢力が、退廃的、かつ、快楽的な思考傾向をも有する理由も分かってくるのです。
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(続く)