時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

外国人参政権は内部破壊のシステムに転換する

しばしば、外国人への地方参政権付与を支持する根拠として、EUの事例が持ち出されます。EUという組織が、加盟国相互の対立関係を解消した上に成立していることを考えますと、我が国のケースにEUの事例を当て嵌めることには無理があると思うのです。 我が国に…

外国人参政権問題がもたらす対立

外国人に地方参政権を与える法案については、世論調査を見ますと、反対意見が多数を占めているようです。この反対意見に対して、外国人差別として非難する意見も聞かれますが、国家という枠組みがある以上、参政権が国民に限定されるのは致し方なく、強引な…

民主党と”ありときりぎりす”のお話

財政健全化を目指すよりも、どんどん国債を発行して、それを財源に給付政策を拡大すべきという意見があります。この主張を”ありときりぎりす”風のお話に仕立ててみますと・・・ むかしむかし、あるところに、働き者の国がありました。働き者の国では、ありさ…

国会の承認なき温暖化ガス削減目標の国連登録

先日、民主党政権は、国連に、条件付きながらも温暖化ガス25%の削減目標を登録した報じられていますが、この登録には、本来、国会の承認が必要なのではないでしょうか。 憲法第73条には、首相の権能として条約締結権を挙げていますが、事前、または、事…

日本国債の格下げの危機

新聞報道によりますと、アメリカの格付け会社であるS&P社が、日本国の国債の格付けを「下げ方向に」変更したそうです。格下げは、国債の金利や消化にもマイナス影響を与えることを考えますと、国会の予算審議では、赤字国債発行の抑制にむけて、予算案の…

日米同盟―安全保障体制構築とのリンケージ

パックス・○○という表現があり、最強国が一国で、世界の平和を維持をする体制を確立した場合に、しばしば使われます。一国主義としてのパックス・アメリカーナが動揺を見せるなか、自国、ならびに、国際社会の平和、つまり、国際社会の治安維持はどのように…

移設中止なら普天間基地の存続を

昨日、名護市の市長に、基地移設反対派の稲峰進氏が当選しました。この結果を受けて、鳩山首相は、”ゼロ・ベース”での再検討を表明していますが、日米同盟の行方が危ぶまれるほど日米関係が揺れているなかで、日米合意の白紙撤回とも受け取られるこの発言に…

小沢氏の権力基盤の崩壊

先の衆議院選挙における民主党の大勝は、小沢幹事長の功績として、党内からは高く評価されているようです。しかしながら、小沢氏の権力の源泉が、不正な資金運用と利権漁りであったとしたら、今回の事件は、政治資金規正法の虚偽記載のみならず、より大きな…

検察批判への世論誘導?

昨日、足利事件で冤罪となった菅家さんが、事件当時の検察官に謝罪を求めたところ、その言葉を得ることができなかったとする事件が大きく報じられました。このニュースは、検察批判とも読みとれましたが、冤罪事件が発生した理由が、不正確なDNA鑑定であ…

指揮権発動の行くも地獄帰るも地獄

民主党の小沢幹事長は、明日、いよいよ事情検察の聴取に応じると報じられています。この件について、民主党政権は、捜査の行方を見守る方針とのことですが、指揮権発動は、行くも地獄、帰るも地獄なのではないでしょうか。 もし、指揮権を発動するとしますと…

民主党の破壊エネルギーが国を壊す

先日開かれた民主党の党大会で、ある女性議員が行った検察への”宣戦布告”は、与党の党大会としては異常な光景でした。野党時代に培われてきた”何でも反対”は、与党となってからは、その矛先を国家の制度そのものに向けているのではないかと思うのです。 権力…

参政権は民主党のものではない

かつて、民主党政権の鳩山首相は、”日本は日本人だけのものではない”と発言し、物議を醸しました。先の衆議院選挙における民主党と民団との地方参政権をめぐる”密約”を考えますと、つい、”参政権は民主党のものではない”と言いたくなるのです。 国政選挙にお…

蓮舫氏と平沼氏、どちらが差別したのか?

平沼氏が蓮舫氏について”もともと日本人ではない”と述べたことについて、外国人差別であるとする非難があるようです。しかしながら、見方によっては、蓮舫氏の発言にも日本国の軽視、あるいは、蔑視という問題があったと思うのです。 如何なる国でも、政治家…

地方参政権―センター試験の問題は”踏み絵”か?

平成7年2月に出された外国人の参政権に関する最高裁判所の判決は、今日に至るまで、我が国の政治に大きな混乱をもたらすことになりました。何故ならば、この判決内容には、重大な論理矛盾があったからです。 問題の判決の内容とは、簡単にまとめますと、(…

外国人地方選政権問題―民団の選挙運動は許されるのか?

参政権を持たない在日韓国人の団体が、特定の政党の選挙運動に参加することは許されるのでしょうか。外国人地方参政権法案の背後には、民団による日本国の選挙への介入の問題があると思うのです。 公職選挙法とは、憲法の規定に従って、参政権を持つ国民を対…

陸山会の土地保有は違法行為では

民主党の小沢幹事長の陸山会の土地取引をめぐる事件は、当時の秘書のみならず、本人逮捕をも予測される展開となってきました。検察は、政治資金規正報告書における記載の不備を問題としているようですが、陸山会が不動産を保有していること自体が、やはり、…

外国人参政権―民主党の狙いは外国人寄付の合法化か

政治資金規正法の第22条の5には、「何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体その他の組織(・・・)から、政治活動に関する寄附を受けてはならない。・・・」と記載されています。もしかしますと、民主党の狙い…

外国人地方参政権―国際化と民族のパラドクス

外国人地方参政権の法案提出には、韓国政府と民団の強い後押しがあったとされております。民主党は、数が少ないので影響はない、と説明しているようですが、国民多数が反対しているにも拘わらず、本法案が可決されるとなりますと、この説明は嘘ということに…

民主党と韓国の民団との”密約”は事件である

本日の新聞に民主党の赤松議員の談話が掲載されており、先の衆議院選挙において、在日韓国人の民族団体である民団の協力を受けるかわりに、外国人地方参政権法を成立させることを約束したらしいのです。この約束、国民は、全く知らされていないのですから”密…

外国人参政権法案提出―マニフェスト方式の自己否定

民主党政権が次期通常国会に提出予定とする外交人参政権法案は、先の衆議院選挙において、マニフェストに記載がありませんでした。もし、マニフェストに記載のない法案を、政府提出の上に党議拘束をかけ、しかも、強行採決するとなりますと、これは、民主主…

悪が栄える民主党政権?

小沢幹事長に対する疑惑が深まりながら、大手新聞の世論調査によりますと、民主党政権の支持率は、50%以上あるようです。18日に召集される国会では、小沢幹事長は国民を欺いて、マニフェストに記載のない外国人参政権法案なども、政府提出の法案として…

無防備都市宣言と外国人地方参政権

ハーグ陸戦条約第25条には、無防備都市宣言を定めた条文があり、この宣言を行った都市、村落、住宅、建物は攻撃されないとしています。このことは同時に、無血開城を意味し、敵軍に占領されても致し方なくなりますし、また、自国と謂えども軍事的な目的で…

地方参政権付与は”外国人支配地区誕生”への道

民主党の山岡国会対策委員長は、18日に召集される次期国会において、永住外国人に対して地方参政権を付与する法案を政府提出の形で成立させる方針を示したと伝えられています。マニフェストには敢えて記載せず、国民を騙し打ちにするような手法を選択した…

管財務相の弁明―中国にも言ってほしい為替自由化

財務相に就任したばかりの管大臣は、昨日の円安誘導発言に対して、”為替は市場が決めるもとと言う認識の中で、それを頭に入れておけばよかった”と弁明したと伝えられております。この言葉、中国政府に対しても伝えていただきたいと思うのです。 日本国経済が…

頑張れ、東京地検特捜部

民主党の小沢幹事長ほど、疑惑に満ちた人物はいません。にもかかわらず、平然として党務に就いているところに、サイコパスにも似た倫理観の欠如を感じるのは、筆者のみではないはずです。 本日の報道によりますと、資金管理団体である陸山会による4億円の土…

北朝鮮との極秘交渉も秘密外交では

先日の新聞報道によりますと、民主党政権では、水面下において北朝鮮との間で拉致被害者の帰国に関する極秘交渉を行っているそうです。交渉に当たっているのは、民主党の小沢幹事長に近い人物とされており、この交渉には、参議院選挙目当ての政治的な打算が…

在日韓国人徴兵がもららす脅威

外国人地方参政権の問題が論じられるに際し、しばしば、数年後に韓国において在日韓国人を徴兵の対象に含める法案が施行されるとの情報が流されています。もし、この情報が事実であるならば、在日韓国人徴兵は、我が国にとって極めて危険な状況を招く可能性…

小沢幹事長独裁を崩壊させる方法―政党助成法の改正

年が明けてから、新聞の紙面には、今年の政治を占う記事として、民主党の小沢幹事長の動向がさかんに報じられていました。そもそも首相よりも党の幹事長扱いが大きいことは、極めて不自然なことなのですが、その原因は、小沢氏が、民主党の党組織を変えて独…

新年のご挨拶

あけまして、おめでとうございます。このひととせも、皆様方が、お健やかに過ごされますよう、心よりお祈り申し上げております。 のきはより 雪とけむすふ 玉水の ひかりこぼるる 山里の春