時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

#選挙

蓮舫代表「衆議院比例名簿」1位ー進退窮まる民進党

民進党の蓮舫代表は、参議院議員のままでは総理への道が閉ざされるとして、次期衆議院選挙での出馬を予定しているそうです。党勢の挽回を目指してのことでしょうが、結局は、民進党の思惑通りには進まないのではないでしょうか。 先の参議院議員選挙では、蓮…

露骨すぎる二階幹事長のNHKとの”共演”

日曜日に実施された衆議院議員の補欠選挙では、東京10区、並びに、福岡6区ともに、与党系の候補者が当選しました。しかしながら、必ずしも、自公が有権者多数から支持されたとは言い難く、当選したのは、小池東京都知事系に近い候補者という特徴があります。…

”蓮舫”代表の日本国籍未選択問題の波紋

本ブログでは、公人は、本名を名乗るべきとする立場から、民進党の”蓮舫”代表については、”村田連舫”と表記してきました。しかしながら、目下、ネット上では、”蓮舫”代表は、そもそも、日本国籍を選択していなかったする説が飛び交っております。 この説に従…

ヘイトスピーチと選挙-政策論に徹しては?

ネット記事によりますと、先の都知事選挙において在特会の櫻井誠氏が立候補し、在日韓国・朝鮮人特権を批判する立場から選挙活動を行ったことから、ヘイトスピーチと選挙との問題が提起されているようです。 当記事によりますと、桜井候補は、「犯罪韓国人た…

都知事選-一足早く敗北宣言した民進党?

本日、東京都のみならず、全国的な関心を集めてまいりました都知事選の投票日を、遂に迎えることとなりました。結果は、開票作業と集計を待たなければなりませんが、早くも民進党は、敗北宣言をしてしまったように思えるのです。 何故、民進党が事実上の敗北…

暴露合戦になった都知事選

今般の都知事選は、東京都知事を選出するという選挙本来の意義を越えて、番外編ともいうべき事態に発展しているように思えます。都知事選は、日本の闇が炙り出される一つの舞台を提供されているかのようなのです。 何故、番外編が登場したのかと申しますと、…

鳥越候補―野党統一候補の試金石?

東京都知事選は、自民党系候補として小池氏と増田氏が出馬する一方で、野党は、統一候補として鳥越氏を擁立しました。都知事選では、無党派層において既存政党離れも見られ、日本国でも、一種のトランプ現象が起きているようですが、この選挙は、野党にとり…

”癌検診100%受診”とは検診強制受診政策のこと

東京都知事選への出馬を表明した鳥越俊太郎氏は、ようやく選挙公約として、”癌検診100%”を具体的な政策として挙げたそうです。しかしながら、この公約、よく考えてみますと、そら恐ろしい発想なのではないかと思うのです。 鳥越氏は、過去に幾度か癌を患っ…

残念な新人議員の”雑巾がけ”発言

今月10日に実施された参議院議員選挙では、44人の新人が当選したそうです。マスメディアからの取材も多いこともあり、特にタレント議員は注目されがちですが、首を捻らざるを得ない発言も少なくありません。 中でも驚かされたのは、”雑巾がけ”発言です。新…

野党の敗因は思考倒錯

昨日実施された参議院選挙は、国会での改憲勢力が3分の2を占める結果をもたらしました。この選挙結果については、既に様々な角度から分析がなされておりますが、少なくとも、野党陣営の敗因は、憲法第9条に関する思考倒錯にあったのではないかと思うので…

野党の改憲反対は自信のなさの現れ?

本日が投票日となる参議院議員選挙では、野党陣営は、改憲の阻止を積極的に訴えております。しかしながら、もしかしますと、野党には、自信がないのかもしれません。 何に対する自信がないのか、と申しますと、”国民多数が憲法改正に反対している”という自ら…

参院選の立候補者は政治資金規正法改正を訴えるべき

本日の産經新聞の社説欄に、政治資金規正法についても「身を正す姿勢が見えない」とする記事が掲載されておりました。舛添前東京都知事の辞任が、全国レベルでの関心を集めたのも、政治資金規正法が”ザル法”であることが判明したからに他なりません。 政治家…

民主的選挙とは国民が人事の採用担当になること

今日の民主的選挙では、国民は、政権や政策など、政治に関する様々な事柄を選挙で決定しなければなりません。現代選挙の多面性も然ることながら、基本的には政治家選びであることを考えますと、民主的選挙とは、まずもって、国民が人事の採用担当になること…

東京都知事選選定-クリーンが絶対条件では?

舛添氏の辞任により、東京都もようやく新たな都知事の下で再出発する運びとなりましたが、当選挙では、各党とも候補者の選定に苦慮しております。思いの他難航している理由は、おそらく、クリーンさが絶対条件であるからなのでしょう。 猪瀬前知事の辞任も選…

民進党の人選センスへの疑問

舛添氏の辞任を受けて、民進党では、早速、次なる候補者として蓮舫代表代行の名が挙がっているそうです。しかしながら、都民も国民も、舛添知事に懲りておりますので、氏との共通点が認められる候補者に選ぶ人選センスには疑問を感じざるを得ないのです。 舛…

舛添知事を選んだ都民が悪いのか?-都民は被害者では

絵に描いたような悪徳政治家振りから、”舛添都知事のXデー”なるものも取り沙汰されているようです。とは言いますものの、中には、舛添氏を選んだ都民が悪い!とする擁護論も聞かれます。 確かに、都民の方々が、舛添氏に一票を投じなければ、今回のような騒…

東京都知事選再選費用問題-繰り上げ当選や副知事昇格の検討を

通常であれば、度を越した公金濫用は、即、辞任となるようなケースなのですが、舛添知事は、一向に職を辞す気配がありません。この異常とも言える地位への執着は、菅直人元首相を彷彿とさせます。 マスコミを味方に付けているのか、46億円もの再選挙費用を要…

舛添知事問題-情報なき”闇選挙”

舛添知事の呆れた行状が明らかとなり、氏に投票した有権者も、怒りが収まらないことでしょう。と同時に、何故、問題のある人物が政治家になれるのか、疑問に感じたかもしれません。 今日、民主的な選挙制度は導入されていながら、その長所を活かし切っている…

高すぎる供託金は制限選挙では?-憲法違反の疑い

選挙制度につきましては、マスコミは、”一票の格差”については憲法違反として熱心に追及し、意図的にか、国民の関心を選挙権の平等に向けております。しかしながら、参政権に関する不平等性は、被選挙権の方が遥かに深刻です。 例えば、選挙に際して候補者が…

憲法改正案が時代遅れに?

世論調査によりますと、憲法改正に賛成する割合は、反対派を下回っているそうです。数年前の調査では、改憲派が多数派でしたので、何時の間にか、賛否が逆転してしまったようです。 その理由については、集団的自衛権の行使が容認され、今般の安保関連法案が…

改憲は国民に訴えてこそ

憲法改正について、安倍首相は、”現実的な段階に移ってきた”として、並々ならぬ意欲を見せているそうです。しかしながら、不思議に感じることは、何故、国民に対してその必要性を直接、かつ、率直に訴えようとしないのか、ということです。 報じられるところ…

安保法案違憲論者は共産主義の”隠れた同志”?

安保法案については、特に憲法学者を中心に反対論が強いようです。安保法案は違憲、と断定して…。 安保法案違憲論者として知られる木村草太氏も、ダイヤモンド・オンラインにおいて、法案の内容を説明しながら違憲論を張っておりますが、その論証方法には、…

憲法第9条では中国を止められない

憲法第9条こそが平和を守っていると信じている人々は、昨今の中国の軍拡と国際法違反行為をどのように考えているのでしょうか。 安保法案に対しましても、護憲論者たちは、口を揃えて”違憲法案”、あるいは、”戦争法”と叫び、その成立阻止こそが、平和への道…

簡単そうで怖ろしい違憲論者の”身近な説明”

今国会で審議されている安保法案は、説明が難解で複雑なところが、国民からの理解を得られない理由の一つとして指摘されております。その一方で、簡単そうで恐ろしいのが、芸能界の”恋愛禁止”を引き合いに出した”身近な説明”です。 集団的自衛権を違憲とする…

イラク戦争は集団的自衛権の必要性を示す事例

憲法第9条につきましては、最近、集団的自衛権まで、違憲として否定する意見が散見されるようになりました。かなり過激な方向に進んでおりますが、その論拠として、しばしばイラク戦争が挙げられております。日本国が、アメリカの戦争に加担する、として…。…

合憲論が憲法学の主流であったのでは?

安保法案をめぐっては、憲法学者の間では違憲論が主流なそうです。違憲論者の中には、合憲論を見つけるのは、ネッシーの発見と同じくらい不可能であると主張する方もおります。 憲法学のテキストによれば、第9条1項に対する解釈は、大きく分けてA説とB説が…

安保法案違憲論-政府解釈から判断すべきでは?

安保法案に関する衆議院の憲法審査会に参考人として招かれた憲法学者の方々は、口を揃えて”違憲”との判断を示しております。しかしながら、この違憲判断、自らが設定した特定の憲法解釈に基づくものに過ぎないことは、昨日の記事で説明いたしました。 ところ…

安保法案違憲論の不誠実-特定の解釈支持なのでは?

衆議院憲法審査会に招かれた三名の参考人をはじめ、憲法学者の方々が、相次いで安保法案を”違憲”と断言したことで、当法案の行くへには不透明感が漂うようになりました。ところで、この憲法学者による”違憲判定”、国民に対して不誠実ではないかと思うのです。…

ポツダム宣言よりサンフランシスコ講和条約を知るべきでは

昨日の記事では、ポツダム宣言には、戦後の日本国の防衛や安全保障に関する要求もなければ、日本国憲法第9条についての記述もないことを指摘しました。ポツダム宣言を盾に安保法制に反対する人々に対しては、サンフランシスコ講和条約(日本国との平和条約…

憲法改正の議論-国民発案の勧め

昨日は、第9条の改正とセットとすべきは国民の参政権拡大ではないか、とする記事を掲載したのですが、本日は、最初の一歩として、国民発案の導入を提起したいと思います。 直接民主主義の手法としては、国民投票といった直接に国民が政治意思決定や法案の可…