時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高校教師入学式欠席事件の議論に見る詭弁

埼玉県の公立高校において、教師が勤務先の高校の入学式を欠席する一方で、自分の子の入学式に出席した事件は、未だに賛否両論の議論を呼んでいます。 ところで、この議論では、批判派にあっても、信じがたい詭弁を唱えている人々がいるようです。憲法には、…

朝鮮半島の事は朝鮮半島の人々で解決を

朝鮮戦争が超大国間の代理戦争とも称されたため、第二次朝鮮戦争もまた、当然にアメリカや中国が介入するものと見なされています。しかしながら、この介入を当然とする見方、もしかしますと、先入観に過ぎないかもしれないと思うのです。 今日の国際社会は、…

日米韓の軍事情報共有は危険

2012年、日米韓3カ国の間で軍事情報共有の覚書が締結寸前で反故となった時、日本国内では、この顛末を残念がる声がありました。今回もまた、韓国は軍事情報共有の条件として、歴史問題に対する日本側の誠意ある対応を求めているそうです。 対北朝鮮を考慮す…

オバマ大統領の慰安婦発言の真偽

第二の訪問国として韓国を訪れたアメリカのオバマ大統領が、慰安婦問題について韓国側の主張に沿った発言をしたとのニュースが報じられた途端、日本国内では、一斉に反発の声が上がりました。その後、この発言は、大統領発言の切り貼りによる捏造ではないか…

韓国の主たる仮想敵国は日本国か―竹島への米韓同盟適用問題

オバマ大統領のアジア歴訪の目的の一つは、日米韓の結束強化であったとも伝わります。ところが、尖閣諸島が日米安保の対象と明言されたことを受けた韓国の反応が、米韓同盟の竹島への適用であったことには驚かされます。 アメリカが、日米韓の結束を促す背景…

竹島は米韓同盟の適用対象とはならないのでは

オバマ大統領による尖閣諸島安保適用の明言を受けてか、韓国外交部は、定例記者会見で、竹島(独島)は、米韓同盟の適用対象となるとする認識を述べたそうです。 韓国曰く、”尖閣諸島が日本国の施政下にあることが日米同盟発動の根拠となるならば、竹島は韓…

人道的な靖国神社

靖国神社は、中韓をはじめとした諸外国からは、軍国主義の象徴と見なされがちです。しかしながら、神社に英霊を祀る形式は、それほど酷く批判を受けるべきものなのでしょうか。 欧米の軍隊にも、死を前にした将兵の心を安んじるために、教会の牧師などが従軍…

靖国神社に代わる国立追悼施設案-宗教弾圧の懸念

靖国神社への公人の参拝については、中韓といった周辺諸国が、A級戦犯の合祀を理由に批判の声を挙げています。ところが、国内からも、靖国神社に代えて国立の追悼施設を建設すべきとの意見があるようです。 国立追悼施設の設置案は公明党によるものですが、…

伝天武・持統天皇合葬陵の八角形の意味・パート3

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 法隆寺の東院伽藍の金堂の「夢殿」と称される八角形の御堂に安置される救世観音像の謎には、蘇我氏と物部氏の問題が関連している可能性につきましては、前回、4月15日付の本ブログ…

女性教諭の子供の入学式優先-堕落の放任

高等学校の女性教諭が自分の子供の入学式に出席するために、自らの高校の入学式を欠席した事件について、世論の反応は、賛否両論が拮抗したそうです。 この教諭の欠勤を許可した校長は、”自分たちの時代には、こうしたことはなかったが、時代の流れにより人…

朝鮮人追悼碑問題-長崎県は群馬県の轍を踏まないで

群馬県では、県立公園「群馬の森」に戦時徴用された朝鮮人の追悼碑の建立を許可したところ、その更新をめぐって設置団体側と対立が発生しているそうです。 問題の発端は、当追悼碑を設置した団体が、「政治的行事および管理を行わない」とする合意条件に反し…

韓国の美談報道は悪い兆候

修学旅行生を乗せた韓国旅客船の沈没事故は、痛ましい悲劇であることは疑いようもありません。その一方で、事故に関連して報じられる美談には、懐疑的にならざるを得ないのです。 美談に感動しないとは!とお叱りを受けそうですが、懐疑的になる理由は、アシ…

韓国客旅船沈没事故-日米韓の結束は無理

韓国旅客船沈没事故の発生から3日目となりましたが、未だに行方不明者が271名を数えているそうです。捜査活動も本格化するそうですが、この事件から垣間見えるのは日米韓の結束は、無理なのではないかということです。 事故発生から旅客船の沈没までの時間…

韓国フェリー沈没事故-職務放棄の無責任

昨日、韓国では修学旅行生を乗せたフェリーが座礁・転覆し、300人近くを数える方々が未だに行方不明の状況にあります。まことに痛ましい事故であり、犠牲になられた方々に、心からの哀悼の意を表したいと思います。 ところで、大事故ともなった原因は、船長…

慰安婦問題司法解決のメリット-韓国はオランダの援護を頼めない

本日、韓国の首都ソウルでは、日韓局長級協議が開かれているはずです。初回の議題は慰安婦問題に限定されると報じられていましたが、今朝方、日本国政府が、人道支援の実施を行うことで年内に決着を図るとするニュースが流れ、日本国内では韓国への屈辱的な…

伝天武・持統天皇合葬陵の八角形の意味・パート2

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 法隆寺の東院伽藍の金堂の「夢殿」と称される八角形の御堂の中央には、八角形の厨子があり、その厨子のなかで1,000年以上にわたって封印されておりました救世観音像のモデルが高向…

お遍路さん問題-不可解な韓国人女性住職

先日、マスコミは、お遍路さんに外国人排斥の文章が多数貼られたとして、批判的な記事を掲載しておりました。しかしながら、事の発端は韓国人女性による4000枚のステッカー貼りにあり、無許可の張り紙は軽犯罪法にも抵触するため、逆にこの女性に対する批判…

戦後最悪の日韓関係-問題の根源は韓国の親中ファクター

報じられるところによりますと、国際協力機構の緒方貞子前理事長を含む日米韓の識者の方々が、11日付の米紙ワシントン・ポストの電子版に寄稿し、戦後最悪となった日韓の関係改善を促したそうです。 北朝鮮が不穏な動きを見せている中、日米韓の結束を固めた…

日本国の対韓十か条の要求その10-国際社会における汚職・買収戦略の放棄:The Ten Demands to South Korea Part10

本日で、対韓十か条の要求シリーズは最後となります。実のところ、他にも韓国への要求はあるのですが、今回は、優先順位の高い項目を選んで挙げました。今回のシリーズの最後の対韓要求は、国際社会における汚職・買収戦略の放棄です。 邦文:国際社会におけ…

日本国の対韓十か条の要求その9-嘘を吐くなかれ:The Ten Demands to South Korea Part9

日本国の対韓十か条の要求の第9番目の要求は、嘘を吐くなかれです。 邦文:嘘を吐くなかれ もう一つの要求項目に共通する問題点は、韓国が、常々、嘘を吐くことです。竹島問題では、日本国が植民地化の過程で奪い取ったと嘘を吐き、反日教育は、日本国を悪…

日本国の対韓十か条の要求その8-国際法の遵守と法の支配の尊重:The Ten Demands to South Korea Part8

日本国の対韓十か条の要求の第8番目の要求は、国際法の遵守と法の支配の尊重です。 邦文:国際法の遵守と法の支配の尊重 これまで述べてきた要求項目に共通する点の一つは、韓国が、国際法や国際ルールを誠実に遵守せず、日本国の名誉や権利を不当に侵害し…

日本国の対韓十か条の要求その7-盗難文化財の返還:The Ten Demands to South Korea Part7

日本国の対韓十か条の要求の第7番目の要求は、盗難文化財の返還です。 邦文:盗難文化財の返還 2013年3月26日、韓国の大田地裁は、長崎県対馬市の観音寺から韓国人窃盗団によって盗まれた県指定文化財の観世音菩薩座像について、この仏像が正当な手段で取…

日本国の対韓十か条の要求その6-日本文化の起源主張の取り下げ:The Ten Demands to South Korea Part6

日本国の対韓十か条の要求の第6番目の要求は、日本文化の起源主張の取り下げです。 邦文:日本文化の起源主張の取り下げ 日本国には、長きにわたる歴史の中で培われてきた様々な伝統文化があります。日本国の文化は、19世紀のジャポニズムの流行などによっ…

日本国の対韓十か条の要求その5-韓国企業の不正行為に対する取り締まり強化:The Ten Demands to South Korea Part5

日本国の対韓十か条の要求の第5番目の要求は、韓国企業の不正行為に対する取り締まり強化です。 邦文:韓国企業の不正行為に対する取り締まり強化 2012年4月25日、日本国の鉄鋼会社である新日鉄住金は、韓国企業のポスコを相手取り、不正競争防止法違反で1…

日本国の対韓十か条の要求その4-虐殺・人権侵害・犯罪に対する謝罪:The Ten Demands to South Korea Part4

日本国の対韓十か条の要求の第4番目の要求は、虐殺・人権侵害・犯罪に対する謝罪です。 邦文 虐殺・人権侵害・犯罪に対する謝罪 第二次世界大戦において起きた悲劇として、真に知られていない事件とは、朝鮮半島、並びに、日本国内において、これまで同じく…

日本国の対韓十か条の要求その3-名誉棄損と誣告の停止:The Ten Demands to South Korea Part3

日本国の対韓十か条の要求の第3の要求は、名誉棄損と誣告の停止です。 邦文 名誉棄損と誣告の停止 日本国は、戦争の結果ではなく、1910年に大韓帝国と条約を結ぶことにより、朝鮮半島を併合しました。第二次世界大戦後のサンフランシスコ講和条約において、…

日本国の対韓十か条の要求その2-反日教育の廃止:The Ten Demands to South Korea Part2

日本国の対韓十か条の要求の第2の要求は、反日教育の廃止です。 邦文 反日教育の廃止 日本国と韓国は、1965年に日韓基本関係条約を締結し、国交を正常化しました。条約締結により過去の出来事は全て清算したはずなのですが、韓国政府は、以後も反日教育を推…

日本国の対韓十か条の要求その1-竹島からの撤退:The Ten Demands to South Korea Part1 Withdrawal from Takeshima

日本国の対韓十か条の要求の第1の要求は、竹島からの撤退です。 邦文 竹島からの撤退 1952年1月18日、韓国政府は李承晩ラインを一方的に設定し、1953年4月20日には、江戸時代に幕府が運営し、国際法に基づいて1905年に正式に日本国の島根県に編入した竹島…

日本国の対韓十か条の要求-The Ten Demands to South Korea

本日より、日本国の対韓十か条の要求シリーズを始めたいと思います(10日程を予定…)。日本側の主張は、海外にも発信する必要があるため、英文版も用意しています。本日は初日ですので、まずは、序文から掲載します。なお、邦文と英文とでは、日本人と海外諸…

幻の慰安婦反論文書-恐怖の民衆裁判と化した国連

本日の産経新聞の一面に、慰安婦問題について日本国を糾弾した「クマラスワミ報告書」について、日本国政府が、実は反論文書を準備していたとする記事が掲載されていました。 この記事によりますと、国連人権委員会での当報告書の採択の光景は、いかにも異様…