時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

#地方自治

新潟知事選与党敗北の原因は候補者の人選では?

昨日、新潟県知事選が実施され、即日開票の結果、共産党、社民党、自由党が推薦する米山隆一氏の当選が決まりました。この選挙結果については、マスコミやネット上では、米山氏の柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な姿勢が有権者の支持を集めたとする説明が散見さ…

舛添知事問題-都知事の権力私物化に注目を

湧きあがる批判の声に耳を塞ぎ、あくまでも知事の座にしがみつく舛添東京都知事。そのあまりのしぶとさに、都民のみならず、全国民があきれ返っていますが、知事の執念には、幾つかの要因がありそうです。 政治資金の使途に関する公私混同問題は、舛添知事が…

生活保護パチンコ禁止と地方自治

昨日は、別府市と中津市が実施してきた生活保護者に対するパチンコ禁止措置の撤回について、生活保護法の改正を求める記事を書いたのですが、本日は、地方自治との関連からこの撤回の問題点を指摘したいと思います。 昨今、地方自治体では、独自に外国人に投…

「河野談話見直し」意見書可決―他の自治体も鹿児島県議会に続くべし

鹿児島県議会は、昨日、自民党県議団の提案により、「河野談話見直し」の意見書を賛成多数で可決しました。朝日新聞社の虚偽報道が明るみとなった今、他の地方自治体も、鹿児島県議会に続くべきではないかと思うのです。 慰安婦問題に関しては、アメリカ下院…

危ない地方自治体の民間委託シフト

本日の日経新聞の記事に、東京都の足立区といった地方自治体が、戸籍、国保、会計などの分野において民間委託を進めているとの記事がありました。戸籍の管理といった極めて重大な業務を民間に委託していることになりますが、大丈夫なのでしょうか。 地方自治…

黒岩神奈川県知事とパソナの癒着

芸能界の薬物汚染は、以前から報じられてはいましたが、この問題、芸能界に留まるものではないようです。逮捕された歌手は、人材派遣業のパソナとの繋がりがあり、しかも、そのパソナと神奈川県の黒岩知事が、県の就職支援の事業に関連して協定を締結したと…

沖縄県には独立の権限はないのでは?

今年11月に予定されている沖縄県知事選において、1年以内に琉球独立を実現すると訴える候補者が現れ、日本国内に衝撃が走っています。しかしながら、そもそも沖縄県には、独立を主張する権限はないのではないでしょうか。 現行の日本国憲法には、日本国の領…

朝鮮人追悼碑問題-長崎県は群馬県の轍を踏まないで

群馬県では、県立公園「群馬の森」に戦時徴用された朝鮮人の追悼碑の建立を許可したところ、その更新をめぐって設置団体側と対立が発生しているそうです。 問題の発端は、当追悼碑を設置した団体が、「政治的行事および管理を行わない」とする合意条件に反し…

舛添都知事で首都東京が危ない

東京都知事に就任して早々、舛添知事は外交への意欲を示し、中韓との関係改善を図る意向を明らかにしております。懸念されていた通りの展開となりそうなのですが、東京が危ないことは確かなようです。 除名処分を受けたとはいえ、自民党への入党歴や自民党都…

橋下大阪市長の辞任-効き目を失ったサプライズ効果

突如として大阪市長を職を擲ち、大阪都構想の実現のために出直し選挙の賭けに出た橋下市長。しかしながら、サプライズ戦略は、既に使い尽くされた感があります。 サプライズ効果とは、かつて小泉元首相などが使った手法であり、国民を驚かせるような行動に出…

神奈川県が内なる中国になる?

朝鮮学校の無償化問題をめぐり、”国と地方は違う”とした黒岩神奈川県知事の発言は、ネット上では、厳しい批判に晒されているようです。それでは、もし、この方針が認められるとしますと、どのような事態が起きるのでしょうか。 核やミサイル実験など、北朝鮮…

無風の新潟県知事選―崩れゆく地方の民主主義

昨日実施された新潟知事選挙では、現職の泉田氏が、圧倒的な得票数で再選を果たしたそうです。それもそのはず、民主、自民を含めて、共産党以外の主要な政党が、揃って推薦しているのですから。 泉田氏の1期と2期を振り返しますと、中国領事館への土地売却…

山口県知事選挙―第二の沖縄問題に発展か

今月29日に予定されている山口県知事選挙。地方選挙であるため、国民の関心はそう高くはないのですが、選挙結果次第では、第二の沖縄問題に発展しかねないと思うのです。 そもそも、再生エネ推進の旗振り役であった飯田哲成氏が立候補を表明した時から、この…

山口県知事選―再生エネ派は地方での拡大を狙うのか

経産相の「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員」のメンバーであり、かつ、大阪市のエネルギー戦略会議にも顔を連ねている飯田哲也氏は、再生エネ推進派として知られています。今度は、山口県知事選に立候補する予定と報じられていますが、再生エネ…

神奈川独立国家構想―日本解体政策の一環では

神奈川県知事は、神奈川県を”独立国”にしたいそうです。地方分権の推進でも、連邦制への移行でもなく、あえて”独立”という過激な言葉を使っているのです。 ”独立”と表現する限りにおいて、知事が、日本国からの分離を念頭に置いていることは確かなことです。…

”神奈川県独立国”は国家解体論

黒岩神奈川県知事は、太陽光発電無料設置については躓いたものの、今度は、”神奈川県独立国”構想を打ち出したそうです。県知事は、日本国を地方から分解させようとしているのでしょうか。 この構想が、大阪都構想などと大きく異なる点は、外交権の地方への移…

泉佐野市―公権力は売却できるのか

泉佐野市の市長が、市の名称の命名権を売却する方針を示したことが、ネット上でも議論を呼んでおります。この提案の問題点の一つは、売却の対象としている命名権は、公権力であると言うことです。 地方自治体の名称に関する権利は、地方自治法でも認められた…

橋下大阪市長―全国進出は大阪市再建が試金石

大阪ダブル選挙で、府と市でダブル勝利となった維新の会。この選挙結果を評価されてか、維新の会の全国への進出も取り沙汰されています。 橋下市長も、国政参加に意欲をみせおり、一方、新聞の世論調査では、過半数を越える人々が、維新の会の全国進出を支持…

大阪都構想とダブル選挙の謎

橋下前大阪知事は、財政赤字の原因となってきた府と市との二重行政を解消するために、大阪都構想を打ち上げているそうです。知事を辞職して、市長選に立候補するのも、この構想を実現させるためなそうですが、どこか、説得力がありません。 その理由は、もし…

神奈川県知事選では原発問題は問われなかった

世田谷区長選において、原発問題が最大の争点となったことは、区長の権限と争点との間にギャップがあることは、先の記事で述べました。今度は、神奈川県知事が、静岡県の浜岡原発に反対しているそうです。 神奈川県知事は、静岡県は隣県であるため、原発事故…

世田谷区長選のちぐはぐな争点

今月24日に行われた世田谷区長選挙では、元社民党の衆議院議員であった保坂展人氏が当選しました。この選挙に当たって、保坂氏は、積極的に”脱原発”を主張したそうなのですが、区長選の争点としては、相応しくないと思うのです。 何故ならば、世田谷区長に…

復興事業―住民参加で新たな街づくりプランを

太平洋沿岸を襲った大津波は、街をまるごと押し流し、あとには流木や瓦礫の散乱する荒地が残されることになりました。働く場も住み慣れた家も、そうして、親しい家族を失った方々の悲しみは、察するに余りあるものがあります。 喪失感に沈みがちになる気持ち…

万が一には西日本に託す我が国の復興

福島原発第1号機がメルトダウン状態にあるとのニュースが報じられ、最悪の場合には、関東一円にも死の灰が降るとの指摘があります。この指摘は、あくまでも、最悪の事態を想定したものですので、事なきを得ることも充分にあり得ることです。 もし、この最悪…

住民投票法制化―浮かび上がる選挙権と投票権の区別の問題

生駒市で危惧の声が上がったように、最近、市町村レベルで、外国人に投票権を認める住民投票条例の成立が相次いでいます。ここにきて、国政レベルでも、地方自治体の住民投票を法制化する動きが活発化してきています。 この問題、憲法問題と深く絡んでいると…

成人式を元服式に

毎年、1月の今頃には、全国各地の地方自治体で、成人式が執り行われます。そうして、毎年のように、成人式での新成人たちの傍若無人ぶりが報道されるのです。ところで、自治体主催の従来の成人式には、継続してゆくだけの意義があるのでしょうか。 現在では…