時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東アジア杯の横断幕-韓国の言い分は通用しない

一昨日、韓国で開催されたサッカー東アジア杯で、韓国側サポーターが、反日横断幕を掲げた事件。韓国側は、日本側の旭日旗を理由に自らのFIFA規則違反行為を正当化しようとしているそうですが、このようなナンセンスな言い訳が、通用するはずもありません。 …

韓国気質分析―属国のパラドックス

朝鮮半島は、前漢時代に楽浪郡が置かれた時から、中国歴代王朝の支配が及ぶ地域でした。楽浪郡は、直轄地として漢に編入されましたが、その多くは、属国としての歴史を歩んでいます。こうした歴史は、現在の韓国人気質にも少なくない影響を残していると思う…

”歴史を忘れるな”-パンドラの箱を開けた韓国

昨日、韓国で開催されたサッカー東アジアカップの日韓戦で、韓国側の観客席に、”歴史を忘れた民族に未来はない”と書かれた横断幕が掲げられたそうです。FIFAの規定違反の行為となりますが、韓国は、怖いもの知らずなようです。 歴史を忘却していることにかけ…

通名制度は責任逃れの元凶

本日、”本名の使用強要は苦痛”として在日韓国人が、就職先の社長を相手取って訴訟を起こしたとする、唖然とするようなニュースが報じられていました。そもそも、この通名制度こそ、韓国人の責任逃れ体質の元凶なのではないでしょうか。 通名が使用されるよう…

朝鮮半島の歴史捏造の伝統-北朝鮮の戦勝記念

本日は、朝鮮戦争の休戦協定が成立してから60年を迎える記念日なそうです。休戦協定は祝うべき記念の日であるのかどうか、疑問なところでもありますが、北朝鮮では、7月27日は、戦勝記念日として祝っていると報じられています。 日本国は、韓国による歴史の…

「真実の話」ができない日本の左翼マスコミ

本日、産経新聞の正論にヴァンダービルト大学日米研究協力センター所長のジェームズ・E・アワー氏が、日韓関係について寄稿しておられました。氏は、竹島や慰安婦問題を含め、きわめて真っ直ぐに、かつ、正確に日韓関係を捉えており、驚きを禁じ得ませんでし…

参院選の投票率の低さ-国民の政権信任の証では

先の参議院選挙の投票率の低さを捉えて、自民党が圧勝しても、国民の信任を得ているわけではない、とする意見が聴かれます。しかしながら、投票率の低さは、逆に、野党に有利に働いたのではないでしょうか。 今回の参議院選挙の結果を見ますと、無党派層の投…

山本太郎氏は活躍できないのでは

先の参議院選挙では、東京選挙区から山本太郎氏が選出されたことで、反原発運動の支持者達から期待の声が上がっています。山本氏の支援団体は、菅氏の献金事件で名の上がった北朝鮮系の「市民の会」なそうですが、山本氏が議員として活躍する場は限られてい…

狗奴国は「熊襲」か「国」か

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 前回は、遅くとも2世紀代に狗奴国という国が、九州中南部域に成立していたことについて、お話しました。そこで、読者の皆様は、九州中南部域と言ったならば、「熊襲の国」ではないか、…

自公連立で大丈夫?-奇妙な組み合わせ

昨日の参議院選挙は、自民党の圧勝に終わり、衆参のねじれが解消されたことで、安倍政権の政策運営も安定化する模様です。しかしながら、自公連立政権には、不安材料も残されていると思うのです。 連立政権とは、政策方針の一致を基盤として形成されるもので…

石破氏発言-敵前逃亡が最高死刑となる理由

本日は、参議院選挙の投票日ですが、選挙に先立って、自民党の石破幹事長の発言がバッシングを受けていました。”徴兵を拒否したら死刑”と曲解されて…。 実際の発言内容は、”軍隊組織では、命令を拒否して敵前逃亡をした場合、最高で死刑となる…”といった趣旨…

パチンコ出店訴訟-パチンコ禁止法の制定を

昨日、東京地裁で、不可解な判決が言い渡されました。パチンコ事業者が国分寺市に対して出店妨害を理由に損害賠償を求めた事件において、地裁は、事業者の言い分を認め、3億3千万円の賠償支払いを命じたのです。 この事件、国分寺市駅前にパチンコ事業者の…

憲法第9条改正で日本国は平和に貢献する

憲法第9条の改正問題が持ち上がるたびに、左翼勢力は、”戦前の軍国主義に戻るのか”とか、”再び侵略戦争を始めるのか”と声を荒げます。こうした人々には、どのような根拠があって、9条改正が平和に反すると決めつけているのでしょうか。 21世紀を迎えた今日…

平和憲法は”褒め殺し”?

参議院選挙の投票日が迫る中、憲法第9条の改正問題も、争点として議論の俎上に上るようになりました。野党左派勢力は、”平和憲法を守れ”と、改憲反対のシュプレヒコールを上げています。 護憲論者の多くは、高い倫理性と武力を使わない理性的な紛争解決を目…

武力は絶対悪か?-在日問題の深淵

戦争末期から、日本全国に武装暴力集団を組織し、犯罪の限りを尽くした”朝鮮進駐軍”。今日に至るまで、この問題は在日問題として尾を引いておりますが、その深淵には、戦後の警察力不足という苦い経験がありました。 憲法第9条の改正反対派は、常々、武力は…

狗奴国の成立 ―景行天皇の筑紫遠征

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。前回は、男子王を立てるべきか、女子王を立てるべきかをめぐって、奴国から狗奴国が分かれた可能性について述べました。 狗奴国が、九州中・南部の倭諸国を、武力でもって奴国から分離・…

朝鮮半島の海に眠る日本人犠牲者

戦争末期の朝鮮半島における日本人の悲劇を描いた「竹林はるか遠く」が、今月、邦訳版として出版されました。この本書は、当時、朝鮮半島に居住していた日本人を襲った過酷な運命を知る上での貴重な資料でもあります。 本書では、朝鮮人、特に、抗日パルチザ…

原発事故を乗り越えるという発想はないのか

参議院選挙を控え、野党の中には、自民党との対立軸を明確にするために、争点を原発の再稼働反対に絞って有権者の支持を集めようとする候補者も現れています(国政は幅広い分野に及ぶので、一点集中では、政治家としての能力には不安がある…)。東京都や新潟…

宝塚市役所放火事件―容疑者を庇うマスコミの罪

昨日、宝塚市役所で起きた事件は、火炎瓶の投げ付けるという凶悪な犯行であり、一つ間違えますと、居合わせた市民も巻き添えとなり、多数の死傷者を出すところでした。如何なる理由があろうとも、許されない犯行なのですが、何故か、マスコミは、”腕の良い職…

韓国の”歴史認識”要求は賠償請求のこと

るところによりますと、双方が自国の主張を述べるだけの平行線に終わったようです。 韓国次官の日本側に対する要求とは、表面だけを見れば、”韓国側の歴史認識を受け入れよ”というものです。この韓国側の要求に対して、日本側の斎木次官は、”安倍内閣は歴代…

韓国の徴用労働者賠償判決-日本は次の一手を

韓国のソウル高裁は、最高裁からの差し戻し控訴審において、戦争中の徴用労働者4名の訴えを認め、合計3500万円の損害賠償を支払うよう、新日鉄住金に命じたと報じられています。この訴訟、新日鉄住金がポスコを相手取って特許侵害を訴えたことに対する報復…

奇妙な永住資格拡大案-計画経済風味

本日の日経新聞の一面には、新たな永住権制度の導入に関する記事が、堂々と飾られておりました。職種は限定するものの、高度人材については、3年滞在すれば、日本国の永住権を付与するというものです。 この新制度では、永住者は、永住資格取得後も、配偶者…

2世紀前半に「奴国」から分派した「狗奴国」

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。前回は、2世紀後半頃に発生した「奴国(伊都国+奴国)」における内部対立が、「奴国」、「狗奴国」、「投馬国」という3大国を出現させるとともに、「倭国大乱」へと繋がったと推論で…

非嫡出子相続訴訟-同居条件を付しては

相続法とは、そもそも法の前の平等とは馴染まない側面があるのですが、報道によりますと、近々、非嫡出子の相続分に関する訴訟において、現行の民法の規定を違憲とする最高裁判決が下される可能性があるそうです。果たして、嫡出子と非嫡出子の相続分に違い…

本当に原発再稼働しなくて大丈夫?-電力高騰の恐怖

自民党の圧勝が予測される中、野党勢力は、こぞって原発再稼働の問題を争点にすることで、支持率のアップを狙っているようです。再稼働賛成派には、有無も言わさずに”悪者”のレッテルが張られそうですが、本当に、原発を再稼働させなくても、大丈夫なのでし…

マスコミが報じる自民圧勝予測―低投票率の心配

参議院選挙に関するマスコミの報道ぶりは、自民党圧勝、ということで、既に結果が決まっているかのようです。こうした報道が続きますと、国民の選挙に対する関心は、薄らいで行きそうです。 国民の関心の低下は、組織票だよりの政党にとりましては、願っても…

中国への忠誠アピールか-韓国紙の対日領土割譲要求

先日、韓国の大手新聞が、日本国に対して、先の大戦で被害を与えた国への領土割譲を要求する記事を掲載したことが、ネット上で話題となっております。サンフランシスコ講和条約を無視した暴言なのですが、この主張、中国への忠誠のアピールなのではないかと…

陰謀めいているメガソーラ-高値買い取りシステムの見直しを

ドイツの二倍という、異常な高価格で始まった太陽光発電の買い取り制度。再生エネの中でも突出した優遇となりましたが、この制度、日本経済を衰退させるために仕組まれた陰謀ではないかと疑うほどです。 再生エネ法は、菅元首相の辞任に際しての取引条件とし…

東シナ海境界線未画定論は中国の工作?

日本国の国際法の学説などでは、東シナ海の日中の海洋権益の境界線については、未確定と説明されてきました。日本国は、日中中間線を主張し、中国は、大陸棚の延長を主張していると…。 しかしながら、しばし立ち止まって考えてみますと、この見解、どこかお…

「奴国」・「狗奴国」・「投馬国」の3大国が出現した経緯と理由

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。 2013年5月21日付本ブログの記事にて、「「伊都国」から分派した「奴国」「投馬国」「狗奴国」:伊ざなぎ尊は「伊都国」を象徴」と題しまして、日本において最初に国家といえるよ…