時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘイトスピーチ法案-妨害デモだけ規制しては?

ヘイトスピーチ法案の危険性につきまして、本ブログでも、ここ数日、記事を書いてきましたが、本日は、言論の自由を守る立場から、本法案の問題点にアプローチしてみたいと思います。 ヘイトスピーチ法案については、”米軍は出ていけ”も規制の対象となるとい…

疑問に満ちたヘイトスピーチ法案-”著しい侮辱”とは?

国民の多くが、言論の自由に鑑みて、ヘイトスピーチ法案には反対なはずなのですが、何故か、政界だけは、この法案の成立に熱心です。焦りさえ感じさせるのですが、一体、何が、彼らを駆り立てているのでしょうか。 報道によりますと、自公が提出を予定してい…

ヘイトスピーチ法案-マイノリティーは弱者か?

突然、降って湧いたかのように、ヘイトスピーチ法案が民進党が修正に合意したことで、今国会で成立する可能性があるそうです。このヘイトスピーチ法案、その真の目的は、マイノリティー保護という名の在日韓国・朝鮮系の人々に対する批判封じであると推測さ…

再利用可能な仮設住宅の導入を

東日本大震災に際しては、5万戸ほどの仮設住宅が建設されました。今般の熊本地震に際しても、公営住宅への入居の他に、必要戸数に合わせて仮設住宅が設置される予定なそうです。 住宅を喪失された方々については、仮に、賃貸住宅や集合住宅などに空きがある…

『聖書』の「黙示録」はなぜ「暴露録」であるのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。4月22日付の本ブログにて、『聖書』黙示録The Revelationのキーワードが、「パナマ文書Panama Papers」の特徴と符号してく…

住宅喪失問題-防ぐべきは”災害難民”化という事態

中東のシリアでは、内戦による破壊により住む場所を失い、多くの住民が難民となってヨーロッパに大量に流入する事態が発生しております。実のところ、東日本大震災や熊本地震の被害状況からも明らかなように、日本国もまた、別の原因、即ち、大規模災害によ…

熊本地震からの教訓-広域災害時協力体制の構築を

これまで、九州では、巨大地震の発生が観測されてこなかったことから、災害への備えが十分ではなかったとする指摘があります。今般の熊本地震は、九州であれ、日本列島は災害という宿命から逃れられないことを、改めて実感させられることとなったのです。 自…

災害対応-舛添知事で大丈夫?

断続的な地震発生を特徴とした熊本地震では、建物倒壊のリスクから、多くの住民の方々が、避難所で過ごさざるを得ない状況となりました。昨日頃から、ようやく規模の大きな地震が減少し、帰宅される方も増えているようです。このまま収束に向かうことを願う…

「パナマ文書」をAIによって分析すれば真相は‘revelation’されるのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。4月12日付の本ブログにて、『聖書』黙示録The Revelationのキーワードが、「パナマ文書Panama Papers」の特徴と符号してく…

避難所の工夫-屏風の発想

熊本地震では、避難所での生活を余儀なくされている方々が、数万人にも上ると報じられております。早期の地震活動の沈静化が望まれるところですが、避難生活が長引きますと、精神的な疲労による健康被害も予測されます。 テレビ等の映像を見ますと、避難所で…

熊本城修復を復興のシンボルに

気象庁によりますと、熊本地震は、未だに収まる気配が見えないそうです。今夜からは大雨も予報されており、被災地での被害拡大が心配されるところです。 地震の被害は文化財にも及んでおり、日本三大名城の一つとして優美な姿を誇っていた熊本城も、修復に最…

「パナマ文書」は「にせ予言者the false prophet」の姿を浮かび上がらせるのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。前回の4月15日付の本ブログでは、『聖書』黙示録The Revelationのキーワードが、「パナマ文書Panama Papers」の特徴と符号…

熊本地震-被災者の方にも物資配布を手伝ってもらっては

今月14日から発生している熊本地震の特徴は、震源地が活断層に沿って移動するために、収束時期をなかなか掴めないところにあります。とりわけ、最初に震度7を記録した地震の後に、本震とされるマグニチュード7.3の地震が発生し、安心して自宅に戻った方々が…

熊本地震-頼りになるのは自衛隊

日本国憲法制定以来、自衛隊は、肩身の狭い思いをさせられてきました。憲法第9条を盾に自衛隊の存在自体を否定する左派勢力によって、激しいバッシングを受けてきたからです。 この否定的な態度の結果が、村山政権下で発生した阪神淡路大震災において、自衛…

熊本地震-今こそ強靭な精神を

熊本県は、4月14日に震度7の揺れを記録した地震が収束せぬうちに、16日には本震とされるマグニチュード7.3の地震に見舞われました。被災された方々や亡くなられた方々を思いますと、まことに心の痛む限りです。未だに倒壊家屋等に閉じ込められている方々が…

「パナマ文書」は「赤いドラゴンthe Red Dragon」の姿を浮かび上がらせるのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。前回の4月12日付の本ブログにて、『聖書』黙示録The Revelationのキーワードが、「パナマ文書Panama Papers」の特徴と符…

「やっちゃえ」は悪い言葉では?

今朝方、新聞を読んでおりましたところ、広告に関するメディアミックス部門のグランプリに自動車会社のCMである「やっちゃえ」が選ばれたとする記事に目が釘付けとなりました。正直申しまして、このキャッチコピーに背筋が寒くなったのです。 「やっちゃえ」…

五輪エンブレム-伝統文様を活かしては?

先日、公表された五輪エンブレムの案が、どれをとりましても今一つのデザインであることを記事にいたしました。いささか手厳しい批評となり、言い過ぎた感もあるのですが(デザイナーの皆様ごめんなさい…)、今後とも、日本開催でイベントがある度に、同様の…

「最後の審判の日西暦2016年説」を補う黙示録のキーワードと符号する「パナマ文書」の特徴

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。 4月8日付の前回の本ブログの記事にて、「西暦2016年における「パナマ文書」のrevelationは、西暦2016年が、果たし…

東京五輪エンブレム問題-欠如している審査員の審美眼

東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム問題は、一難去ってまた一難の様相を呈しております。佐野氏の起用による”パクリ問題”の反省から、公募制を導入したものの、最終案として残った4作品とも、今一つの出来栄えばかりなのです。 A案は日本国の伝…

「パナマ問題」-真の愛国者とは?

「パナマ文書」問題は、アイスランドの首相を辞任に追い込む事態となりましたが、まだまだ波紋は広がりを見せそうです。絶好の政権批判のチャンスでありながら、共産党等の野党の追及が甘いのは、自らの身内もリストに名を連ねているからとの憶測も流れてい…

「パナマ文書」-タックス・ヘイブンこそ増税の原因?

公開された「パナマ文書」をめぐって、ネット上では、タックス・ヘイブンを利用した企業の租税回避行動こそ、財政悪化の真の原因である、とする説が唱えられております。消費税増税問題も絡むだけに、国民の関心も高いはずです。 財政悪化タックス・ヘイブン…

「最後の審判の日」の年代をめぐって「西暦2016説」を補う「パナマ文書」

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、久しぶりに記事を書かせていただきます。引き続き、「2016年問題」について扱ってまいります。 『聖書』黙示録において、神様によって悪人たちに審判が下される日であるとされる「最後の審判の日the Judgement …

”パナマ文書による超円高予測説”からの推測

全世界を揺るがしているパナマ文書に関して、本日、奇妙な説が唱えられていることを知りました。それは、パナマ文書が”超円高”を加速させるというのです。 この説は、パナマ文書の公開により、スキャンダルに見舞われた欧米諸国、中国、中東諸国等は軒並み信…

パナマ文書-鈍い日本国のマスコミの反応

全世界の政財界人等の課税回避をリークしたパナマ文書。アイスランドでは、同文書に名の上がった首相が激しい批判を受け、辞任に追い込まれる事態に発展しております。海外のマスコミでは、連日、大々的に報じられおりますが、何故か、日本国のマスコミの動…

東大推薦入学-”傾向と対策”で無意味に?

鳴り物入りで始まった東大の推薦入学。先日、日経新聞の一面に、今年、当入学枠で合格した学生を紹介する記事が掲載されておりました。この記事を読みますと、この制度、狙い通りの成果を上げることができるのか、疑問なところです。 記事によりますと、合格…

清貧な政治家こそ誇りでは?-舛添知事問題

”都市外交”なる造語をスローガンに掲げて海外出張を繰り返す舛添知事。その豪遊ぶりから”大名旅行”とも揶揄されておりますが、江戸時代の大名でさえ、藩の財政や民心を慮り、参勤交代にあっても舛添知事程の贅を尽くすことはなかったはずです。 さらに驚くこ…

ハンセン病患者の方々には謝罪ではなく感謝を

昨日の記事に続きまして、本日も、ハンセン病患者の方々の問題について考えてみたいと思います。本日の記事のテーマは、”謝罪より感謝を”です。 ハンセン病とは、感染病であるため、国としても、隔離という特別の措置をとる必要があったことは、昨日、既に書…

ハンセン病は感染病の一種-特別視こそ問題

報道によりますと、ハンセン病患者の裁判を隔離して行っていた件に関して、最高裁判所は、謝罪の方針で調整中とのことです。しかしながら、取り立ててハンセン病隔離を問題にすることは、ハンセン病患者の人々にとりまして望ましいことなのでしょうか。 最近…

エイプリルフールが物語る”嘘はダメ”

本日は4月1日。一年で一日だけ、嘘を吐くことが許されるエイプリルフールの日でもあります。 ところで、このエイプリルフールの習慣は、少なくともその発祥の地であるヨーロッパでは、嘘がご法度であったことを物語っております。仮に、嘘が日常茶飯事であ…