時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

熊本地震-頼りになるのは自衛隊

 日本国憲法制定以来、自衛隊は、肩身の狭い思いをさせられてきました。憲法第9条を盾に自衛隊の存在自体を否定する左派勢力によって、激しいバッシングを受けてきたからです。

 この否定的な態度の結果が、村山政権下で発生した阪神淡路大震災において、自衛隊の初動体制の遅れとなり、被害拡大の最大要因ともなったのですが、自衛隊に対する国民の評価は、今日では、すっかり様変わりをしております。東日本大震災に際しての自衛隊の献身的な活動は、被災地において多くの人々の命を救い、今日、熊本地震にあっても、災害支援活動の陣頭に立って奮闘しております。今では、自衛隊なくしての災害支援はあり得ず、被災地にのみならず、大多数の国民から絶大なる信頼を得ているのです。

 自衛隊に対する評価の転換は、その存在意義を、自ら行動で示したことにあります。災害時のみならず、有事に際しても、国民は、自衛隊に自らの命を預けることになるのですから。自衛隊と国民との間の強い信頼関係こそ、いざという時に、日本国と国民を守る心の砦となるのではないかと思うのです。

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