時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

慰安婦問題は第2ラウンドへ

年末の日韓慰安婦合意の結果として、対日請求の機会を失った韓国は、活動方針を慰安婦問題の史実化に転換したとする指摘があります。”鬼郷”なる映画を公開するなど、国際プロパガンダ活動も止む気配もなく、日本国としては危機感を覚えざるを得ません。 とこ…

何故韓国は国際司法機関に慰安婦問題を訴えないのか?

慰安婦問題をめぐっては、韓国政府の行動には、不可解な点があります。それは、先日の国連女子差別撤廃委員会での発言が示すように、”国際社会が判定した”と断言しながら、実際には、国際司法機関に法的判断を仰いでいないことです。 日韓請求権協定では、両…

中国のシャープ攻略を推理する

日本国の大手家電メーカーのシャープは、台湾の鴻海に買収される公算が高くなりました。”偶発債務”の問題はあるものの、3月上旬にも契約が締結されるとの報道もあります。 中国黒幕説は既に指摘されてきましたが、今般、シャープ社長と鴻海会長との会談が中…

西暦(キリスト紀年法)はどのようにして成立していたのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただき、「2016年問題」について扱ってまいります。 一昨日の本ブログでは、アイザック・ニュートンが、『聖書』の研究を行うようになり、政教分離に否定的な見解をもつようになった理由の解明…

STAP細胞のミステリー

STAP細胞をめぐる騒動は、理研による再実験と調査報告等を経て、ES混入説で一先ず落ち着きを見せていましたが、先日、小保方氏の著書が出版されたことにより、謎が謎を呼ぶ展開となっております。氏の著書を読んだわけではないのですが、聞き伝わる情報によ…

ニュートンの時代は宗教をめぐって政治が展開した激動の時代

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただき、「2016年問題」について扱ってまいります。 アイザック・ニュートン(1643~1727年)が、『聖書』の研究を行うようになり、政教分離に否定的な見解をもつようになったその個人…

慰安婦問題-国連女子差別撤廃委員会のダブルスタンダード

先日、国連の女子差別撤廃委員会において、日本国政府は、慰安婦問題に関する答弁を行いました。この問題を扱うことに対して、日本国政府は、同委員会には発足以前に起きた問題を管轄する権限はないとして抗議したものの、被害者が存在していることを理由に…

竹島の日-日本国政府は韓国側資料の分析を

本日2月22日は竹島の日です。近年、ようやく日本国政府も、自国の竹島領有に関する国際的な広報活動を開始いたしましたが、韓国側も、さらなる対抗措置で応じているようです。 ところで、韓国側の領有権主張の手法には、一つの大きな特徴があります。自国の…

不可解な慰安婦問題-朝鮮総督府資料の検証を

先の国連女子差別撤廃委員会における日本国政府の答弁に対して、韓国側は、国際社会が既に判定を下しているとし、元慰安婦の証言をその証拠として反論しています。 ここで不可解な点は、何故、韓国側には、元慰安婦の証言以外に証拠はないのか、ということで…

慰安婦問題-朝日新聞社は覚悟を

先日、日本国政府が、国連女子差別撤廃委員会における慰安婦問題の発生経緯の説明において、朝日新聞社の誤報を指摘した点について、当の朝日新聞社側は、根拠がないとして政府を批判しているそうです。 しかしながら、今後とも、朝日新聞社に対する批判と風…

育メン休暇への素朴な疑問

男性の育児休暇につきましては、マスコミなどは、国会議員も含めて拡充すべき制度として奨励しています。しかしながら、この制度については、幾つかの素朴な疑問があります。 子供の健全な生育には両親が揃っていた方が望ましく、父親も子育てに参加べきとす…

慰安婦問題-国際社会の判定は如何に?

先日、国連女子差別撤廃委員会において、日本国政府は、質問に答える形で、”慰安婦の強制連行を裏付ける資料はなかった…”との説明をいたしました。この答弁、事実を述べたに過ぎないのですが、韓国側は、強制連行は、”国際社会が既に判定している”として反発…

朝日新聞は海外メディアに慰安婦否定記事の報道依頼を

メディアによる誤報というものは今日でも存在しており、南極のペンギン15万羽が氷山に行く手を阻まれて大量に死亡したとする記事も、記事の情報源となった研究者へのインタヴューから、事実ではないことが判明したそうです。 ペンギン大量死の場合は、記事…

ニュートンはなぜ『聖書』の研究を行ったのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。今日も、「2016年問題」について扱ってまいります。 数学者・物理学者であるニュートンは、シャルルマーニュの戴冠があり、キリスト教世界におきまして政教分離が成立した西暦80…

慰安婦虐殺説はあり得ない理由-日本国の精神性を理解していない韓国

韓国で制作された”鬼郷”なるタイトルの映画は、日本軍による朝鮮人慰安婦大量虐殺を、あたかも実話の如くに喧伝しているそうです。しかしながら、先日のブログ記事でも指摘したましたように、日本軍には、動機や理由が無いことに加えて、もう一つ、当時の日…

政治家は高潔で有能で国民思いであるべき

”政治家は、高潔で有能で国民思いあるべき”と主張しようものなら、失笑を買いそうな今般のご時世です。”誰でも政治家になれるのが、民主主義である”とか、”政治家は、清濁併せ飲む小悪人の方が向いている”といった反論も返ってきそうです。 しかしながら、政…

近代戦争を理解していない中韓

先の大戦の犠牲者については、中国は、3000万人という法外な数を臆面もなく挙げ、韓国もまた、数十万人が慰安婦や徴用工として殺害されたと主張しております。何故、中国や韓国が、こうも膨大な数を挙げるのかと申しますと、その一因は、両国とも、近代戦争…

高校生を”歴史認識”で洗脳するNHK

本日、NHK高校講座の歴史において、「第37回 第4章 近代国家の形成と国民文化の発展 太平洋戦争」が放映されたそうです。ところが、この番組、中国や韓国の”歴史認識”が色濃く反映されているのです。 先の大戦に至る過程については、一先ずは、ステレオタイ…

SPEED今井絵里子氏出馬を推理する

今夏の参議院選挙では、ダンス・ボーカルグループSPEEDの今井絵里子氏が自民党から立候補すると報じられております。衆愚政治化との声が聞かれるその背景には、一体、何があるのでしょうか。 入れ替わりの早いのアイドル・グループの場合には、知名度は、そ…

慰安婦映画に見る李承晩政権の陰

先日、韓国人監督が制作した慰安婦映画が、日本国でもネット上で話題となっておりました。ブログ上に、その一シーンが紹介されていたのですが、到底、事実に基づいて制作されたとは思えません。 掲載されていた映画の一シーンとは、当時、慰安婦とされた朝鮮…

日本軍による慰安婦大量虐殺があり得ない理由

元慰安婦として名乗り出た女性の数が少なかったためにか、辻褄合わせのために、戦場に連行された20万人の朝鮮女性達は、敗戦に際して虐殺されたとする説が流布されております。最近、韓国では、この説に沿うような映画も作成され、内外で公開されているよう…

慰安婦問題-韓国の不自然な行動

日本国では、先の戦争で犠牲になられた方々につきましては、戦没者名簿が作成されており、広島や長崎でも、その亡くなられた方々の氏名は全て把握されております。戦後の混乱期における闇市における戸籍の売買といった問題も指摘されておりますが、少なくと…

”20万人慰安婦強制連行説”の検証-戸籍調査が最も確実では?

年末の慰安婦合意は、韓国国内では、その活動を勢いづかせてしまった感があります。国内のみならず、海外でのプロパガンダも依然として続いており、日本国としましても、日韓合意で危機が去ったわけではありません。 ところで、韓国が主張する”20万人慰安婦…

シャープが合意したとは思えない鴻海案

昨日、電撃的に、シャープが台湾の鴻海から巨額の支援融資を受け、鴻海傘下に入るとのニュースが報じられました。しかしながら、時間が経過するにつれて、雲行きが怪しくなっております。 鴻海の郭会長は、”優先交渉権”をシャープ側から取得したと述べていま…

新聞の奇妙な議論設定は言論統制?

新聞を読んでおりまして、最近、奇妙な現象に気が付きました。一紙だけの現象ではありませんので、マスメディアに対して、根底のことろで何らかの圧力がかかっているのでしょうか。 新聞では、しばしば、ある特定のテーマ、特に昨今話題となっているテーマを…

生活保護の受給者がパチンコをしてはいけない理由

地方自治体では、生活保護の受給者がパチンコ店で遊びますと、支給を停止する規制が広がりを見せております。当然と言えば当然の事なのですが、何故か、共産党などは、この規制を批判しております。 それでは、何故、生活保護の受給者はパチンコで遊んではい…

『聖書』黙示録に登場する「巨大な赤いドラゴン」は「2016年問題」とかかわる

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。今日も、「2016年問題」について扱ってまいります(今回から、2016年という今年の西暦の数字をめぐる問題は、「2016年問題」と表記いたします)。 『聖書』と『日本書紀』…

慰安婦合意-何故韓国は事実発信を止めたいのか?

得体の知れない不透明さを残した慰安婦合意。本日の報道によりますと、国連女子差別撤廃委員会に対する日本国政府の”強制連行はなかった”とする回答に対して、韓国政府は、合意違反として批判しているそうです。 慰安婦合意の文面には、双方の文章に、”今後…

慰安婦問題-”日本軍の奴隷制度”のはずがない理由

信じ難いことですが、今日でも、全世界を見渡しますと、”奴隷制度”が存在しているそうです。奴隷制とは、対価を払わずに、他者の労働を搾取する制度ですが、この制度において、最も利益を得ているのは、搾取者としての事業者です。 戦時中の慰安所の設置につ…