時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

慰安婦問題は第2ラウンドへ

 年末の日韓慰安婦合意の結果として、対日請求の機会を失った韓国は、活動方針を慰安婦問題の史実化に転換したとする指摘があります。”鬼郷”なる映画を公開するなど、国際プロパガンダ活動も止む気配もなく、日本国としては危機感を覚えざるを得ません。

 ところで、韓国は史実化に勝算があると考えているのでしょうか。常識的に考えれば、誰もが否定しえない”動かぬ証拠”を示せない限り、事実であることを立証することは不可能です。況してや、映画で描くような20万人朝鮮女性強制連行や虐殺は、事実無根も甚だしく、既に、そのような事実はなかったことが証明されています。朝日新聞社が”慰安婦狩り”の記事を撤回したのも、虚偽であることが確定したからに他なりません。仮に、0000.1%でも可能性があれば、朝日新聞社は、記事をそのまま放置したことでしょう。また、戦争末期の混乱による虐殺に至っては、被害者リストもなく、遺骨収集さえ実施していないのですから、これも、虚偽であることは確定的です。日韓両国において、目撃証言者も一人もおりません。

 韓国は、慰安婦問題の舞台を歴史に転じたのですが、この第2ラウンドへの方向転換は、日本国にとりましてはチャンスとなります。何故ならば、韓国が、日韓合意に拘わらず、歴史で勝負を挑んでいるのですから、日本国もまた、同合意に縛られることなく、堂々と事実を国際社会に向けて発信できるからです。今こそ、危機をチャンスに転じる時ではないかと思うのです。

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