時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

野田首相より輿石幹事長を大きく報じるNHKの不可解

昨日、NHKの夜7時のニュースを見ていたところ、番組の編成がどこか不自然であることに気が付きました。昨日は、第95代の首相が正式に選出された日でもあるのですが、輿石氏の民主党幹事長就任のほうを、異様なまでに大きく取り扱っているのです。 輿石氏の…

朝鮮学校では自由も民主主義も市場経済も教えていないのでは

菅前首相が退陣前日に命じたとされる朝鮮学校の無償化手続きの再開に対しては、批難の嵐が起きているようです。朝鮮学校を無償化の対象とするには、カリキュラムや教育内容が、日本国の高等学校と同程度であることを条件としているそうですが、朝鮮学校では…

朝鮮学校無償化問題―高等学校無償化制度の廃止を

本日、民主党の代表選挙により、野田内閣が発足する運びとなりましたが、その直前に、菅首相が、朝鮮学校の無償化の手続きの再開を命じたことが、厳しい批難を浴びています。自ら正体を露わすような行為なのですが、そもそも、高等学校の無償化制度こそ廃止…

民主党代表選―充分な身体検査を

ようやく菅首相の辞任が実現したものの、日本国民の多くは、民主党政権の次なる首相にも不安を抱いているはずです。どの候補者も、脛に傷があるのですから。 鳩山首相も菅首相も、就任してから、続々と怪しい情報が明らかになりました。しかも、北朝鮮がらみ…

「日本史」におけるハングル授業問題―公務員の職権濫用では

神奈川県の公立高等学校の日本史の授業で、教師が、ハングルを教えたことが問題となっております。この行為、公務員の職権濫用ではないかと思うのです。 刑法の一九三条には、「公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又はその権利の行使…

やるべきことはやった?―恐るべき台詞

菅首相は、首相退陣に際して、”やるべきことはやった”と満足げに述べたと報じられています。ここまで国民と価値観が真逆な首相は、日本国の歴史上、菅首相をおいて他に存在しなかったのではないでしょうか。 菅首相に対する国民の評価は最低に近く、それは、…

良識の府である参議院は再生エネ法を否決しては

再生エネルギー法は、衆議院を通過しましたが、国民の間では、まだまだこの法案に対する不満が燻ぶっています。法案の内容の酷さも然ることながら、首相が退陣要件の一つに挙げ、ソフトバンクの孫氏が絡んだことで、クリーンどころか、すっかりダーティーな…

再生エネ法の施行は無期延期にしては

菅首相が退陣の要件とした再生エネ法は、23日にも可決成立する見通しとも報じられています。しかしながら、この法案に問題点があることは、各方面から既に指摘されています。見切り発車となりますと、デメリットだけが増大し、日本経済が、負のスパイラル…

中部電力1000億円融資―脱原発は”愚者の船”か

浜岡原発を突然停止に追い込まれた中部電力は、年間2000億円のコスト増を強いられており、国際協力銀行から、とりあえず1000億円の融資を受けるそうです。行く行く先は、電力料金の値上げとなるのですが、原発停止のコストは、日本経済と国民生活に重くのし…

原発を受け入れてくれた地元に感謝こそすれ

脱原発派の批難の矛先は、原発のお膝元である地元にも及んでおり、原発マネーによって汚染されているといった論調も見受けられます。麻薬のように補助金漬けになっていて、原発に反対できないと・・・。 しかしながら、安全神話があったとは言え、リスクがな…

黒岩知事の太陽光発電計画―県民の意見も聞いて

大阪府では、橋下知事が提唱していた太陽光パネル義務化構想に対して、県民の側から、NOの反応が返ってきたようです(88%の反対)。神奈川県も、大阪府に負けないほど、黒岩知事が太陽光発電に積極的なのですが、県民の意向を聞こうとする気配は全くありま…

人権侵害救済法案は思惑とは逆に

江田法務大臣は、悪名高い「人権擁護法案」を「人権侵害救済法案」と名をあらためて、国会への提出を狙っているそうです。”弱者の恫喝”を容認し、言論の自由を奪う法案として反対の声が強いのですが、この法案、万が一、可決されたとしましても、結果は、推…

芸能界はあべこべ村か

ネット上のニュースを読んでおりましたところ、”韓流”批判の発端となる発言をした俳優の方が、芸能会社の社長に”土下座”を強いられたとする記事がありました。この謝罪の構図、どう考えても”あべこべ”であり、反省すべきは、この社長を含めたマスコミの側な…

日教組は平和教育の基本方針を転換すべき

日本国憲法の第九条では、国内法として戦争の放棄を定めています。このため、平和とは、自国が平和を望めば実現するものと考える人々が少なくなく、テレビなどの戦争に関するインタビューでも、”平和を実現するためには、戦争をしてはいけない”という発言が…

終戦の日を迎えて

今年は、終戦の日から66年目に当たるそうです。民主党政権では、首相をはじめ、全閣僚が、靖国神社には参拝しませんでした。若かりしとき、菅首相は、学生運動の戦線に参加し、常に、何時でも逃げられる四列目に位置取りをしていたと報じられています。戦…

民主党の代表選候補者は情報公開を

民主党の代表選で菅首相が選ばれた時、国民の多くは、菅直人氏が、どのような人物であるのか、ほとんど知らなかったはずです。首相に就任してから、国民は、ネットなどで情報を得るようになり、その人脈の怪しさに驚くことになったのです。 民主党では、次な…

大連立への不安―救国内閣と言われても

民主党の野田議員は、救国内閣を掲げて、民主、自民、公明による三党連立内閣の成立を目指すそうです。しかしながら、危機の発生源が民主党自身であることを考えますと、大連立で危機を脱することができるかどうかも怪しく、野党なき政治の行く末も心配です。…

再生エネ法―電力強制買い取りという方法は間違いでは

昨日、三党合意により、再生エネ法の成立の見通しが立ったと報じられていましたが、この法案、安易に通してよいのでしょうか。そもそも、電力の強制買い取りという方法は、間違っていると思うのです。 電力強制買い取りに反対する理由とは・・・ (1)事業…

脱原発への世論誘導は問題

連日のように、原発については、電力会社や保安院の”やらせ”問題が報じられており、政府も、調査を始めると息巻いています。”やらせ”という行為は間違っているにしてましても、このマスコミの報道姿勢や政府の方針にも、”脱原発”という偏りがあると思うので…

再生エネ法―電力料金の値上がり対策はあるのか

本日の新聞記事によりますと、原発の相次ぐ停止のため、東電は、燃料コストを電気料金に上乗せせねばならず、この分だけでも16%程の値上げが予定されているそうです。再生エネ法が国会で成立するとの報道もありますが、もし、可決されれば、さらなる電力…

韓流批判と不買運動―企業はスポンサー責任を問われる

放送局の韓流ごり押しに対する批判は、大規模なスポンサー企業の不買運動と放送局への抗議のデモに発展したようです。韓流ごり押しの背後には、長年、隠れて遂行されてきた謀略もありそうなのですが、まずは、表に見えるスポンサーの問題から考えてみようと…

核燃料サイクルはエネルギー問題と核廃棄物処理の切り札

菅首相は、脱原発の一環として、高速増殖炉もんじゅの廃炉を示唆しているそうです。しかしながら、核燃料サイクルのプロジェクトを進めなくては、核廃棄物の全体量は減りませんし、廃棄物からさらなるエネルギーを取り出すこともできなくなります。 高速増殖…

韓流擁護の盲点―視聴者の選択は差別ではない

そもそもビジネスにおける宣伝とは、消費者や取引先に対して、自らを選んでもらうために、自己アピールすることです。宣伝という行為は、個々の選択の自由があって成り立つものであり、商品や取引先を選ぶことは、差別ではありません。 この観点からしますと…

菅首相と韓流の共通点―圧迫感と閉塞感

テレビ局の”韓流”ごり押しに対する批判は、ネット上では、ついにスポンサー企業の不買運動にまで発展しているそうです。社会現象化した感がありますが、この不満の爆発、菅首相がもたらしている圧迫感も原因しているのではないかと思うのです。 この事件がこ…

大卒の2割が就職できない―大量失業の危機

政府は、大卒の2割に当たる約10万人が定職に就けない現状をどのように考えているのでしょうか。毎年、このペースで失業者が増えてゆくとしますと、やがて、大失業時代が到来することになります。 失業者増加の理由には、(1)大卒者の増加、(2)産業の…

韓流擁護論―日本国内における韓国の過激なナショナリズムこそ批難すべき

フジテレビの韓流ごり押し事件。韓流批判に対して、日本国のナショナリズムを批難し、韓流を擁護する意見もあるようですが、日本国という他国で過激なナショナリズムをまきちらしているのは、韓国側なのではないかと思うのです。 この点、日本国側のナショナ…

牛肉のセシウム汚染問題―全頭出荷停止は過剰規制では

政府は、セシウムに汚染された牛が一頭でも見つかった場合、その都道府県全域の牛の出荷を停止する方針で臨むようです。しかしながら、この方法、過剰規制ではないかと思うのです。 放射性物質は、体内で摂取されると、ある部位に蓄積しやすい傾向があるそう…

菅首相―思い付きでなければ確信犯

本日、”思い付き”発言を批難された菅首相は、思い付きではなく、よく考えた末での決定であったと弁明したそうです。この弁明、全く言い訳にもなっていないと思うのです。 菅首相の行動が、混乱を巻き起こしてきたことは事実ですので、”思い付き”ではないとし…

国策の韓流は主権侵害では

韓流擁護論には、日本も同じことをすればよい、という意見もあります。しかしながら、他国において、外国の政府が、無制限に自国の文化を広げる権利があるとは思えないのです。 もちろん、政府が関与せずに、外国の文化が自然に広がることもあります。自然な…