時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

黒岩知事の太陽光発電計画―県民の意見も聞いて

 大阪府では、橋下知事が提唱していた太陽光パネル義務化構想に対して、県民の側から、NOの反応が返ってきたようです(88%の反対)。神奈川県も、大阪府に負けないほど、黒岩知事が太陽光発電に積極的なのですが、県民の意向を聞こうとする気配は全くありません。

 神奈川県の案では、メガ・ソーラ施設の建設と県内200万世帯に無償で太陽光パネルを設置する、というものです。メガ・ソーラについては、ソフトバンクとの癒着が問題視されていますし、200万世帯に無償設置についても、問題が山積しています。大阪府のアンケートでは、自己負担額が、22万6000円の場合に、賛否が拮抗したそうですので、”無償”という言葉に釣られて支持する県民もいるかもしれません。しかしながら、あくまでも、200万世帯という上限付きですし、無償で支給される世帯と、負担だけ負わされる世帯との間では、天と地ほどの違いが生じます(どのような基準で設置世帯が決まるのかも不明…)。

 県知事選挙では、曖昧な目標は掲げていても、こうした具体的な政策は、公約として掲げていなかったのですから、県民にとりましては、何か、ペテンにかけられたような気になります。菅首相も、国際舞台で突然に太陽光パネル1000万戸設置計画を打ち上げて顰蹙を買いましたが、知事が、独断専行で太陽光発電をごり押しするようでは、県民の不満は募るばかりなのではないかと思うのです。

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