時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

政府の円高放置の怠慢―中韓に為替操作中止要請ができたはず

昨日、日銀が、総額91兆円となる追加緩和を決定したことにより、円相場も、ようやく円安に振れるとする予測も聞かれるようになりました。しかしながら、企業の円高倒産が既に発生している現状を考えますと、遅すぎた感があります。 今回の金融緩和では、政府…

竹島の命名―理解に苦しむ韓国の時間感覚

二日ほど前、NHKは、夜の7時のニュースで、韓国政府が、不法占拠した竹島にある二つの峰に、それぞれ韓国風の名前を付けたことを報じていました。その名称、「干山峰」と「大韓峰」なそうなのです。 韓国は、これまで、竹島の領有権の根拠として、新羅時代…

野田首相の経済再生はマッチ・ポンプでは

ここ数年来、日本経済は、6重苦に苛まれていると、再三にわたって指摘されてきました。にも拘らず、民主党政権は、この状態を放置するどころか、日本経済の衰退を後押ししてきました。 こうした負の実績がありますと、今更ながらに経済再生の掛け声を聴いて…

尖閣諸島・竹島と尼崎事件―大陸的強奪方法

本日もまた、尖閣諸島周辺の領海内に、4隻の中国の海洋監視船が侵入したと報じられています。”日本こそ、中国領から出ていけ”という態度なそうですが、大陸的な強奪の手法に慣れていない日本人にとりましては、理解に苦しむばかりです。 大陸的手法、それは…

”日本をどうしようもない国にしてやる”―恐ろしき本音?

昨日、ネットのニュース記事を読んでおりましたところ、東京都知事選に関するある芸能人の発言が目に留まりました。本人は、気のきいたジョークのつもりなのでしょうが、ジョークとも思えず、おもわず、パソコンの前で凍りついてしまいました。 石原都知事の…

被害を過大に言い立てる韓国

リンク: <a title="歴史認識問題で菅直人「首相談話」を評価 駐日韓国大使が「非常に良いもの」 - 速報:@niftyニュース" href="http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-151480/1.htm">歴史認識問題で菅直人「首相談話」を評価 駐日韓国大使が「非常に良いもの」 - 速報:@niftyニュース</a>. 竹島の不法占拠や日本人虐殺をはじめ、韓国側は、自らの加害行為に関しては、被害者側であることを強調することで、批判を封じ込めようとしてき…

日韓法的地位協定の禍根―犯罪者優遇制度の廃止を

何故、在日韓国・朝鮮人には、犯罪率が高く、暴力団関係者も多いのか、という問題に対する答えの一つは、1965年に締結された日韓法的地位協定にあるのではないかと思うのです。何故ならば、犯罪者の退去強制に関して、優遇措置を設けているからです。 退去強…

権力の”私物化”―韓国は国連非常任国に相応しくない

先日、国連安保理の非常任理事国の改選が行われ、候補国であった韓国、カンボジア、ブータンのうちから、二回の投票を経て、韓国が選ばれたそうです。日本政府もまた、竹島問題がありながら、韓国に一票を投じたそうですが、韓国は、非常任理事国には相応し…

事実としての在日韓国・朝鮮人の脅威

マスコミは、曖昧にしか報じないのですが、最近、日本各地で発生している猟奇的とも言える残虐な事件には、必ずといってよいほどに、在日韓国・朝鮮人の人々が加害者側として関わっているそうです。 在日韓国・朝鮮人の人々は、日本国の治安にとって、深刻な…

無風の新潟県知事選―崩れゆく地方の民主主義

昨日実施された新潟知事選挙では、現職の泉田氏が、圧倒的な得票数で再選を果たしたそうです。それもそのはず、民主、自民を含めて、共産党以外の主要な政党が、揃って推薦しているのですから。 泉田氏の1期と2期を振り返しますと、中国領事館への土地売却…

大津いじめ事件と尼崎事件―無法地帯問題

兵庫県の尼崎市で発生した殺人事件は、その想像を絶する手口や犯人の異常さから、マスコミをはじめ、国民の注目を集めることになりました。そしてこの事件、どこか、滋賀県の大津市で起きた中2生徒のいじめ事件と、問題の構図が似通っていると思うのです。 …

橋下氏vs.週刊朝日事件―血縁無関係論は偽善?

週刊朝日は、血脈を以って橋下氏の人格を凶暴であると決めつける記事を掲載したことが、問題となっております。この件に関しては、週刊朝日は謝罪の上、掲載を中止するそうですが、識者やマスコミも、大方、週刊朝日側を非難しています。性格がDNAを通して遺…

差別をなくすために橋下氏がすべきこと

週刊朝日は、「日本維新の会」の代表の橋下氏の出自に関する記事について、謝罪を表明したそうです。差別問題については、まだまだ考えてみなければならないことが多いのですが、少なくとも、橋下氏は、マスコミに噛みつくよりも、すべきことがあったのでは…

政治家の出自は国民の知る権利の対象では

「日本維新の会」の代表である橋下大阪市長は、週刊朝日が自己の出自に関する記事を載せたことに反発して、朝日系の新聞記者を取材から締め出しているそうです。しかしながら、有権者の立場になって考えてみますと、政治家の出自は、投票に際して知るべき情…

一票の格差問題―被選挙権にも注目を

本日、最高裁判所において、参議院選挙における一票の格差問題に関する判決が下されました。格差が6.59倍となった1992年の参議院選挙は、違憲状態にあったと。 選挙における一票の格差の是正は、国民の政治的な平等の実現に向けた重要な課題なのですが、一票…

中韓は不条理な世界に生きている

中国や韓国といった大陸諸国は、法よりも、人情や人脈がものを言う社会であり、法を鬱陶しい束縛と見なす人々にとりましては、羨ましい限りかもしれません。しかしながら、法なき社会は、人々が、自由に伸び伸びと生きることができる理想社会なのでしょうか。…

日韓基本関係条約の存在が韓国のICJ拒否の根拠を覆す

竹島問題について、韓国政府は、”領土問題はない”と言い張り、日本国政府が提案したICJへの共同提訴も拒否しています。竹島は、”歴史的にも、法的にも、間違いなく韓国領であると”して。 ところが、歴史的経緯を探ってみますと、1965年に日韓基本関係条約が…

”領土問題はない”は国際社会にアピールしてこそ

”領土問題”は、しばしば、この言葉を政治家が口にしたことで、失言騒動を起こしていきました。”領土問題はない”を、”歴史的経緯、並びに、国際法に照らして、まぎれもない自国領であり、他国の領有権主張は不当である”とする意味であるならば、尖閣諸島に対…

ips臨床虚偽事件の闇

山中教授のノーベル賞受賞に日本列島が祝福の声で湧く中、森口尚史と名乗る日本人研究者が、ips細胞移植の臨床実験に成功したとするニュースが、読売新聞の一面を飾ったそうです。事実であれば、こちらも快挙なそうなのですが、虚偽の疑いが濃厚と報じられて…

竹島問題ICJ単独提訴―途中で止めるのは最悪

報じられるところによりますと、吉良州司外務副大臣は、竹島問題のICJへの単独提訴について、提訴取り止めに含みを持たせた発言をしたそうです。ネット上では、批判の声で溢れていますが、途中で止める行為は、最悪ではないかと思うのです。 もし、単独提訴…

尖閣諸島・竹島問題―日本国政府はビジュアルに主張を

中国による強引な尖閣諸島の領有権主張に対して、珍しくも、日本国政府は、60年代の中国発行の地図を証拠に挙げて反論したそうです。言葉の応酬だけでは、どちらの言い分が事実に即しているのか判断しかねますが、視覚によって認識可能な証拠には、国際社会…

女性宮家創設案のパブリック・コメント実施の危険性

政府は、幅広く国民の意見を聴くことを目的として、女性宮家創設案について、パブリック・コメントの受付を開始したそうです。一見、民主的な手法にも見えるのですが、パブリック・コメントの結果は、信頼に値するのでしょうか。 民主党政権は、”世論”の後押…

山中教授のノーベル賞受賞―科学技術は未来を開く

民主党政権が発足した途端、真っ先に手がけたのが、”仕分け”という名による科学技術予算の削減でした。その後、はやぶさの帰還やスパコン世界一の達成などの快挙が続いたことで、この仕分けは裏目に出たのですが、昨日、日本国に伝わった山中教授のノーベル…

菅前首相不起訴―検察審査会の行方

菅前首相と北朝鮮との怪しい繋がりは、北朝鮮系の政治団体への献金問題が発覚したことで、国民の多くが知るところとなりました。この事件に関して、本日、東京地検特捜部は、菅前首相の不起訴を処分とした報じられています。 首相経験者をめぐるこの事件は、…

歴史は繰り返す?―韓国二元外交の破綻

韓国政府は、対北朝鮮に関しては日米との連携を維持しつつ、領土問題については中露と手を組むことで、自国の利益を最大化しようと目論んでいるようです。しかしながら、こうした二元外交は、結局、自らを滅ぼすことになるのではないでしょうか。 朝鮮半島で…

ICJ拒否で国際世論頼りとなる韓国のジレンマ

昨日は、海外メディアの取材陣が、韓国経由で竹島に上陸した件について記事を書きましたが、上陸した外国人記者が、竹島は、”領有権の係争地”と発信したことから、韓国政府は、野党から”独島”を領土問題化したと批判を浴び、窮地に陥っているそうです。 日本…

外国記者の竹島訪問―韓国の国際世論誘導に対抗を

昨日、韓国メディアを通して、BBC、CNN、ニューズウィークといった外国メディアの記者が、こぞって竹島に上陸したことが報じられました。日本政府によるICJ提訴に応じようとはしない韓国は、何としても、国際世論を、自国有利に誘導したいようです。 韓国政…

尖閣諸島問題―日本の対外説明は具体的かつ詳細に

日本国の在ニューヨーク総領事館は、米紙に掲載された台湾人研究者による中国寄りの尖閣諸島問題に関する記事に対して、珍しく、反論文を寄稿したそうです。寄稿文の全文は読んではないないのですが、もしかしますと、論駁するには、かなり内容が薄いのでは…

日銀による韓国債の購入案―対日攻略の資金に?

韓国側が、スワップ協定の延期を申し出たことから、親韓政権である民主党政権は、代替案として、日銀に10兆円規模の外債を購入させようとしているのではないか、とする憶測が流れています(表向きは、外債は米国債等としている…)。 通常、日銀が、公開市場…

田中文部科学大臣―懸念される教科書検定

第三次野田内閣において、最も注目を集めたのは、田中真紀子議員の入閣であったようです。国内のみならず、中国の注目までも…。 故田中角栄元首相が、日中友好の”井戸を掘った人”として、中国側から称えられていることを思い出しますと、内閣改造は中国向け…