時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

権力の”私物化”―韓国は国連非常任国に相応しくない

 先日、国連安保理非常任理事国の改選が行われ、候補国であった韓国、カンボジアブータンのうちから、二回の投票を経て、韓国が選ばれたそうです。日本政府もまた、竹島問題がありながら、韓国に一票を投じたそうですが、韓国は、非常任理事国には相応しくないと思うのです。

 国連の安保理とは、国際の平和と安全のために活動する機関であり、常任理事国も、非常任理事国も、基本的な役割については変わりはありません。非常任理事国は、五地域から2カ国の計10ヶ国で構成されており、今回改選されたのは、半数の5カ国分です。つまり、韓国は、アジア代表として選出されたのです。ところが、当選早々に、韓国政府は、国連を”慰安婦問題”に関する日本国糾弾の場とするような発言をしたというのです。国際の平和と安全のために尽くすことを使命としながら、その重要な役割は放棄してしまい、韓国の国益のために非常任理事国の地位を利用しようとしているのですから、これは、権力の”私物化”に他なりません。アジア代表でありながら、非常任理事国の立場を背景に、同じアジアの隣国(日本)を一方的に批判し、追い詰める行為は、非常任理事国自らが、平和と安全を壊すようなものです。

 韓国は、ICJへの共同提訴も拒否しています。ICJは、国連の主要な司法機関なのですから、領土紛争の解決をICJに委ねようとしない韓国は、国連の基本的な精神にも反していると思うのです。

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