時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

河野談話の問題3-慰安婦=奴隷のイメージ

河野談話に関する三番目の問題は、慰安婦の待遇について奴隷のイメージが刷り込まれるように意図していることです。 河野談話では、一通り概要を説明した後で、「また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。」と付け足していま…

河野談話の問題2-拡大解釈の余地

河野談話を読んでみますと、文章作成の基本的な方針が、慰安婦に対する日本国の責任を強調することにあったことが伺えます。本日指摘する第二の問題点は、官憲の関わりについてです。 昨日に掲載した慰安婦募集に関する文章、「慰安婦の募集については、軍の…

河野談話の問題1-”数多くあり”の印象操作

慰安婦問題については、河野談話の作成過程の再検証や朝日新聞社の記事内容の否定により、ようやく事の真相が明らかにされつつあります。河野談話に対しても、修正や撤回を求める声が高まっておりますが、まずは、河野談話の文章の何処に事実とは異なる誤り…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:チンパンジーの悪しき特徴を残している人々は‘少ない情報から全体像を構築する能力が低い’

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「想像してお絵描き チンパンジー苦手?」というタイトルにて、本日の日本経済新聞にチンパンジーについての京都大学と中部大学の研究チームによる人類とチンパンジーとの比較研究につい…

国民からの不評を心配しない日韓議員連盟の不思議

韓国を訪問した日韓議員連盟が合同総会で発表した共同声明は、その内容が韓国側の主張に沿うものであったため、いたく一般の日本国民を失望させました。失望どころか、憤慨した国民も少なくなかったはずです。 共同声明に記された”元慰安婦の名誉回復に努力…

慰安婦問題の海外説明-重要な点は国家動員はなかったこと

日本国政府は、慰安婦問題を含む歴史問題について、海外におけるロビー活動を強化する方針を示しております。海外説明に際して重要となるポイントは、国家動員の有無ではないかと思うのです。 慰安婦問題については、韓国側は、議論を混乱させることで、本質…

東京地裁の韓国人不法滞在者判決―裁判官失格では?

今月27日、東京地裁では、韓国人不法滞在者の夫妻に対して、「違法だが焼肉屋で頑張った」ことを理由に、在留を認める判決を下したそうです。この裁判官、日本国の法秩序を預かる者として失格なのではないかと思うのです。 裁判官に求められる職業倫理の第一…

公人のスキャンダルは属国化への道

小渕議員の辞職後、新たに経産相に就任した宮沢洋一議員に対するスキャンダルも大々的に報じられ、辞職を要求する声まで聞えています。経産相のポストに集中するのは、単なる偶然なのでしょうか? 第一義的な責任は、不祥事やスキャンダルを起こした政治家本…

丹羽氏の”沈黙のらせん”論-説得力を失ったリベラル

報じられるところによりますと、元中国大使の丹羽宇一郎氏は、”沈黙のらせん”を心配しているそうです。”沈黙のらせん”に陥ることなく、リベラルや革新的な有権者は、より積極的に発言してゆくべきでは、と。 ”沈黙のらせん”とは、ドイツの政治学者、ノエル・…

何でも”朝鮮由来説”への反論

本日も、古代・中世史家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。産経新聞社では、お子様向けに『おやこ新聞』なる新聞を刊行されているようなのですが、本日、そのダイジェスト版として、いくつかの記事が紹介されておりました。その中に、歴史家といたし…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:チンパンジーに‘悪知恵’を加えたようなモンスターの出現

先週は、ボノボとチンパンジーの行動形態の相違は、人類について考える場合に参考となることについて、指摘させていただきました。このような攻撃性の強い行動形態は、チンパンジーに限らないようです。 BBCのインターネットのニュースによりますと、ア…

日中の元兵士が靖国神社に参拝する日は来るのか?

本日の産経新聞の記事によりますと、第二次世界大戦のインパール作戦で敵味方として戦った日英両国の元兵士、並びに、インド映画監督が、今月の24日に靖国神社に参拝するそうです。悲惨な過去を乗り越えて、未来に向けて友好の礎を築くために。 日英・英印・…

猛烈なNHK気象予報の”猛烈”連呼

近年、大型台風の接近数が増加したこともあって、NHKの気象予報でも、国民に暴風雨に関する注意を促す場面が多くなりました。その際、気にかかるのは、風雨について、”猛烈”という言葉が連呼されることです。 一度の放送に、おそらく4、5回は使用している…

カジノ解禁よりパチンコ禁止の方が経済効果は高いのでは?

経済政策では、兎角に、何か新しい産業が登場すれば、その分、経済が拡大すると考えがちです。カジノ解禁も、これまで禁止されていた賭博が大手を振ってビジネス化されるのですから、無から有への移行が富を生むと説明されています。 しかしながら、少しばか…

カジノ法案は再生エネ法の二の舞では?

IR(統合型リゾート)といったおしゃれな名称で議論されてはいるものの、その正体は”賭場の開設”であるカジノ法案。解禁に向けて議連なども活動を強化しているようですが、カジノもまた、再生エネ法の二の舞となるのではないでしょうか。 最近の経済学の研…

尖閣諸島の領土問題化の罠-中国のために働いているのは誰?

かつて、中国の鄧小平氏は、尖閣諸島問題について、将来の世代に解決を任す、という発言を以って巧妙なる領土問題化の罠を仕掛けました。将来の世代の方が知恵があることを期待して…。 ところが、その後の中国の行動を見ますと、棚上げどころか、一方的な領…

問題の本質は朴大統領の職務怠慢疑惑では?

韓国検察は、産経新聞社の前支局長を朴大統領の名誉を棄損した廉で起訴する構えのようです。慰安婦問題に関連した政治的報復とも指摘されていますが、この問題の本質は、朴大統領の職務怠慢疑惑なのではないでしょうか。 韓国側は、朴大統領に対するスキャン…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威: ボノボとチンパンジーの興味深い違い

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。去る10月12日に、NHKスペシャルにて、「謎の類人猿王国」というTVプログラムが放映され、チンパンジーとボノボの生態について紹介しておりましたので、今日は、このTVプログ…

日中首脳会談も必要ない

ネット上では、”これぞ本音”という論調で、日本国政府高官が、日韓首脳会談の必要性はないと発言したことが、話題となっております。ところで、日中首脳会談も、必要がないのではないでしょうか。 中国側は、日中首脳会談の開催に際して、尖閣諸島の領土問題…

宝塚市の慰安婦意見書撤回に感謝

兵庫県の宝塚市議会では、6年前に採択した慰安婦決議の意見書を、事実上無効とする決議を採択したそうです。国民の声を誠実に受け止めてくださったことに、心より感謝を申し上げたいと思います。 鹿児島県議会でも、先日、河野談話の撤回を求める決議が成立…

LINEの韓国政府傍聴疑惑-社長の安全宣言では疑いは晴れない

若年層を中心に使用されているというコミュニケーション・アプリのLINE。最近では、ネット通販やソニーとも提携して音楽配信の事業にも乗り出すそうですが、韓国の国家情報院による傍受の疑いは残されたままです。 この件に関して、先日、LINEの社長が自らこ…

ノーベル賞受賞に見る日本国の強み

本年度のノーベル物理学賞として、青色LEDを開発した赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の三名の日本人研究者の方々が選ばれました。日本国の科学技術力がまだまだ健在であることを内外に示すこととなり、STAP細胞事件で揺れる中、久方ぶりの朗報となりました。…

産經支局長起訴事件―慰安婦問題こそ日本国に対する名誉棄損では?

報道によりますと、韓国の検察は、遂に産経新聞社の加藤前支局長を、朴大統領に対する名誉棄損罪で在宅起訴したそうです。この事件、韓国司法の前近代性や言論弾圧…も然ることながら、名誉棄損罪というところに、朴大統領の身勝手さが伺われます。 韓国の国…

河野談話の維持の首脳会談条件化-韓国のオウンゴールでは

日韓首脳会談の開催に際して、韓国側が、日本側の譲歩を条件としてきたことはよく知られております。慰安婦問題に関する謝罪と賠償がその最たるものですが、報道によりますと、最低限、河野談話を維持するよう、条件を変えてきたそうです。 ところで、この条…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:チンパンジーの悪しき習性を持つ人々の脅威は‘国際社会’の維持問題とかかわる

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。チンパンジーの悪しき習性といたしまして、①から④の習性を指摘させていただきましたが、これらの類人猿の悪しき習性を残して進化してしまった人々が、人類にとっての脅威となることの最…

文科省の大学採択は国家の信頼性を低下させる

先だって、文科省は、「スーパーグローバル大」と銘打って37の大学を採択しました。ところが、選ばれた大学を見てみますと、首を傾げざるを得ないのです。 特に不自然な点は、創価大学が「グローバル化牽引型」の一校として選ばれていることです。誰もが知る…

朝日新聞社は謀略組織の一員-日本軍毒ガス作戦報道

慰安婦問題について、朝日新聞社は、ようやく自社の発信した記事の誤りを認めましたが、同社が虚偽報道は、慰安婦問題に限ったことではないようです。 1984年10月31日の朝日新聞の紙面には、写真付きで、戦時中、日本軍が中国大陸で毒ガス作戦を実行したとの…

「河野談話見直し」意見書可決―他の自治体も鹿児島県議会に続くべし

鹿児島県議会は、昨日、自民党県議団の提案により、「河野談話見直し」の意見書を賛成多数で可決しました。朝日新聞社の虚偽報道が明るみとなった今、他の地方自治体も、鹿児島県議会に続くべきではないかと思うのです。 慰安婦問題に関しては、アメリカ下院…

平昌オリンピックは退屈になる?

仁川アジア大会は、韓国が、国際大会の開催国として不適格であることを示す結果となりました。仁川大会の失敗から予測されることは、平昌オリンピックが、世にもつまらない大会となることです。 昨日の記事でも指摘したように、仁川大会は、韓国有利の不正ジ…

仁川アジア大会は反面教師

連日のように眉を顰める事件が報じられる仁川アジア大会。本日も、インドの選手が、韓国選手有利の判定に抗議し、授与された銅メダルを当韓国選手の首にかけるという事件が起きております。 仁川アジア大会ほど、参加各国や選手達から酷評を受けている大会は…