時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

問題の本質は朴大統領の職務怠慢疑惑では?

 韓国検察は、産経新聞社の前支局長を朴大統領の名誉を棄損した廉で起訴する構えのようです。慰安婦問題に関連した政治的報復とも指摘されていますが、この問題の本質は、朴大統領の職務怠慢疑惑なのではないでしょうか。
 
 韓国側は、朴大統領に対するスキャンダル記事は、女性の人権問題であると息巻いております。しかしながら、このスキャンダル、純粋にプライベートな問題ではなく、職務時間中に大統領が7時間も行方不明となったというものです。朝鮮半島は、休戦状態にあるとはいえ、韓国は、北朝鮮から突然に急襲を受ける可能性があり、その際に、大統領の所在が不明ともなれば、国家的な危機となるはずです。確か、朝鮮戦争発生時にあっても、韓国軍が宴会を開いていたために防戦が遅れ、北朝鮮軍の圧倒的優勢を招いたとする情けない逸話があったかと思います。この報道で、浮かび上がるのは朴大統領の職務状況であり、韓国国民が、この点を無視していることが不思議でなりません。セウォル号の沈没時において、大統領の指示が遅れたことは確かなのですから、大統領の不在が原因であれば、当然に政治的責任を問われるはずです。そして、政治的な疑惑であればこそ、名誉棄損罪で自由な言論を封じてはならないはずです。
 
 真の問題から目を逸らし、他者をスケープゴートにしようとするならば、韓国は、何度でも同じ失敗を繰り返すことでしょう。それとも、韓国では、国民の誰もが気づいていることでも口にできないほど、情報統制が徹底しているのでしょうか。
 
 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。