時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

夫婦別姓法案への素朴な疑問

千葉法相が国会への法案提出の準備を進めているという夫婦別姓法案。この法案には問題点が多いのですが、子どもの姓をめぐる家庭内紛争が頻発するのではないかと思うのです。 本法案には、女性の自立を促進したいフェミニストの側からの賛成論もある一方で、…

首相は大訪中団の轍を踏まないように

昨年12月に小沢氏が大訪中団を率いて中国を訪問した際には、”朝貢使節”の如きと、国内世論の非難を浴びたものです。本日、鳩山首相もまた、中国政府からの要請を受け、上海万博に合わせて訪中を検討しているそうですが、大訪中団の轍を踏んではならないと…

子ども手当の”日本人差別”は本当?

本日、皆さんのブログを読んでおりましたところ、子ども手当法案について、驚くべき内容が書かれた記事を発見しました。その記事が伝えることには、子どもが海外に居住している場合、外国人には、申請さえすれば無制限に子ども手当が支給され、日本人の場合…

”政治主導”=”民主主義”ではない

民主党政権の”政治主導”の実態が”小沢主導”であることが判明し、国民多数の失望を招いているようです。”政治主導”という言葉は、”官僚主導”への非難を込めた表現なのでしょうが、決して、民主主義や国民主導を意味しないと思うのです。 何故ならば、”政治主…

日中間の軍事力の差を広げる民主党政権

最近になって新聞の紙面で目につくのは、空母の保有計画、迎撃ミサイルの実験成功、国産ステルス戦闘機の開発、”万里の長城”を模した大規模ミサイル基地の建造といった、中国の軍事力増強を報じる記事です。これらのプロジェクトを同時に遂行しているのです…

日本国は調査捕鯨提訴に受けて立つべきでは

オーストラリアとニュージランドの両国は、我が国の調査捕鯨を問題視し、国際司法裁判所に提訴する構えを見せているそうです。岡田外相は、”話し合いで”の方針と報じられていますが、ここは、この提訴に同意すべきなのではないでしょうか。 もし、裁判となっ…

”在日朝鮮人”=右翼説を読み解く

高等学校の授業料無償化をめぐって、政府は、朝鮮学校を政策対象から外すという方向で検討しているようです。ところで最近になり、”朝鮮籍”とは、実は、大日本帝国時代の戸籍の名称であることを知り、これまでの疑問が頭の中で氷解することになりました。 近…

外国人地方参政権―園部元最高裁判事の誤り

今日にまで続く外国人参政権論争の出発点は、平成7年の外国人参政権をめぐる最高裁判所の判決の「傍論」部分にあります。最近に至って、園部元最高裁判事が、地方参政権を認めた「傍論」には、政治的な配慮があったことを明言しておりますが、この件に関し…

民法改正は”国民主導”で

千葉法相は、今国会での民法改正法案の成立に意欲を見せていると報じられています。民法とは、国民の私的生活に直接かかわる私法分野であることを考えますと、一部の政治家による国民への押し付けという形での”政治主導”であってはならないと思うのです。 民…

外国人参政権―帝国は植民地をつくる

歴史上の帝国が、自らの支配の先兵として、植民市を建設したり、自国民を移民として送り出したことはよく知られています。この手法、必ずしも過去の遺物ではないことが、外国人地方参政権の議論を通して、次第に明らかとなってきたのではないでしょうか。 何…

韓国政府は”北朝鮮難民”に国籍付与を

中井国家公安委員長は、脱北者の受け入れ緩和のために、北朝鮮人権法の改正に向けて検討を始めると報じられています。しかしながら、脱北者の受け入れは、同一民族の国家である韓国が行うべき義務なのではないでしょうか。 東西分裂時代のドイツでは、”東ド…

クラスター爆弾禁止条約と憲法第9条

クラスター爆弾禁止条約は、我が国を含む三十カ国の批准を得て、今年の8月に発行することになりました。この条約と憲法第9条、両者の間には、どこか類似点があるのです。 どのような類似点であるかと申しますと、それは、クラスター爆弾を破棄した後の国家…

韓国併合は地方参政権付与の根拠にならない

民主党では、外国人に対する地方参政権の付与法案について、今年が日韓併合100周年であることを強調しています。しかしながら、永住外国人は、在日韓国人だけではありませんので、この説明では、誰もが納得しませんし、また、地方参政権を付与する正当な…

恐怖支配を敷く小沢氏の背後とは

報じられるところによりますと、民主党では、通達によって、外部に対して外国人参政権について発言することが禁じられているそうです。この法案を推進している小沢氏に配慮してとのことですが、政党に言論統制が敷かれるとは異常事態であり、恐怖で党を支配…

二つの危険管理―政府の背信と軍隊のクーデタ

先日、北沢防衛大臣は、陸自連隊長の方の発言について、軍隊によるクーデタの可能性を持ち出し、”極めて危険な思想”と断じたと報じられています。”危険な思想”と言えば、小沢氏の”人民解放軍の野戦司令官”発言の方が、はるかに危険性が高いのですが、この発…

小沢氏の人民解放軍司令官発言は背信行為

政治家の基本的な使命とは、自国と自国民を守ることにあります。この使命に照らしてみますと、昨年12月に、小沢氏が胡主席に語ったとされる”私は、人民解放軍の野戦司令官”の発言は、国家と国民に対する背信行為なのではないでしょうか。 政治資金規正法違…

北沢防衛相は軍事のプロである自衛隊の意見に耳を傾けるべき

北沢防衛大臣が、”信頼してくれ、という言葉だけでは、同盟は維持できない”と発言された陸上自衛隊の連隊長の方を、処分する方向で検討していると報じられています。プロ集団としての自衛隊が、事実を述べただけで処分されるようでは、我が国の防衛は覚束な…

建国記念の日に想う

今日は、建国記念の日であり、『日本書紀』によれば、神武天皇の即位の年から2670年に当たります。辛酉年の即位には、おそらく讖緯暦運説が影響しているのでしょうが、我が国が、長きにわたる歴史を有していることは、誇りとすべきところです。 しかしな…

北沢防衛大臣の答弁は無責任

昨日、国会において、北沢防衛大臣に対して、母国の国防義務を負う在日韓国人や中国人に日本の地方参政権を与えた場合の安全保障上の影響を尋ねたことろ、大臣は、「危険性はないと思う」と述べたと報じられています。この答弁、あまりに無責任なのではない…

小沢氏の恐怖政治は時代錯誤

アメリカ大統領選挙では、新たに選ばれた大統領が、敗者の側に投票した国民を慰め、勝者の大統領ではなく、全ての国民の大統領となることを誓う、というシーンがしばしば見られます。本日、大統領の当選が確定したウクライナのヤヌコビッチ氏も、国民に向か…

選挙―えんぴつ書き投票用紙の不安

イランやアフガニスタンでは、大統領選挙に際して不正が疑われ、政権の正当性も疑われることになりました。まさか、我が国ではこのような事態はあり得ないとは思いつつも、できる限り不正疑惑がもたれないような制度に改めるべきではないかと思うのです。 外…

小沢氏を切れば民主党は圧勝か?

世論調査によりますと、鳩山内閣の支持率は急激に低下し、ついに不支持が支持を上回ったと報じられています。その原因は、小沢氏の続投を許したことで、民主党には自浄作用が働かなかったことが明らかとなったため、と説明されています。それでは、小沢氏が…

”政治主導”という名の政党による官僚支配

中華人民共和国の憲法前文には、”・・・人民は、・・・官僚主義を覆し・・・”というくだりがあります。典型的な官僚主義の国にもかかわらず、こうした表現があることは奇異に映りますが、この一文から、中国の一党独裁体制は、共産党が官僚組織を乗っ取るこ…

あまりに罪深い小沢氏の大訪中団

昨日、民主党の小沢幹事長に対して、アメリカの国務次官補であるキャンベル氏が、大規模な民主党訪米団を要請したと報じられています。この要請、もしかしますと、その発端は、昨年の民主党大訪中団にあったのではないかと思うのです。 民主党の大訪中団が中…

国民の信を失った小沢氏

小沢氏不起訴の報を受けて、氏の続投を歓迎する声も聞かれます。しかしながら、これまでの一連の事件は、小沢氏が、日本国の政治家として信頼に足る人物ではないことを、露わにしたのではないでしょうか。 秘書への責任転嫁、一貫性のない収支報告書の説明、…

小沢氏不起訴―鬼退治はできないのか

小沢氏の言動を見てみますと、一般常識から逸脱した行動を採ることで、権力の基盤を築いてきたようです。良心や良識があれば、誰もが躊躇するような手段を平気で用いることができるとしますと、これほど、恐ろしい人間はいません。 小沢氏不起訴のニュースが…

小沢氏を擁護する人々の不自然

西松建設事件以来、小沢氏に対する検察の捜査に対して、検察側を非難する声が聞かれてたものです。しかしながら、ここにきて、小沢氏の4億円の出所に関する供述は二転三転しており、これでは、小沢氏自らが、自分が”うそつき”であったことを証明しているよ…

日中歴史共同研究の成果は中国の本音を引き出したこと

昨日、日中歴史共同研究の報告書が公表され、日中間の歴史に関する認識の相違があらためて浮き彫りになる結果となりました。この相違点を注意深く見てみますと、どうやら、そこには、中国の野望が隠されているようなのです。 何故かと申しますと、双方の見解…