時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

政党

宗教政党の怖いところ

日本国には、公明党といった宗教政党が存在していますが、宗教政党には、幾つかの問題点があります。その一つは、国家権力を手にすることで、最終的には、自らの理想、あるいは、目的を国家や国民社会全体に押し付けようとすることです。 16世紀にスペインで…

二階幹事長の起用-親中派のリスク

自民党では、頸髄損傷のため入院中の谷垣幹事長に代えて、二階議員を起用する方針なそうです。しかしながら、親中派で知られる二階氏の起用は、国民の意向には反しているように思えます。 舛添前知事が辞任に追い込まれた背景にも、色濃い中国や韓国の影があ…

不真面目な政党名-生活の党と山本太郎となかまたち党

現在、政党の命名に関する制約はなく、政党法が制定されていたとしても、政党名に規制を設けるとも思えません。政党名とは、いわば、党を設立する政治家達の常識に任されております。 ところが、本日、「生活の党」に山本太郎氏が加わることで、新たに「生活…

日本国の行方を左右する自民党幹事長職

予定されている内閣改造に伴い、マスコミなどでも自民党の三役についても新たな顔ぶれが取り沙汰されております。 現在、政党支持率からしますと、自民党が一強状態で独走しております。その理由の一つは、中韓に対して一歩も引かない姿勢にあります。国民の…

日本共産党入党者の増加の謎

共産主義は、政治理論、並びに、経済理論としては破綻しており、現実においても、共産党一党独裁を敷いている中国では、深刻な言論弾圧や異民族迫害が続いています。にも拘らず、最近、日本共産党の入党者が増加していると報じられています。 真偽のほどは分…

自公連立で大丈夫?-奇妙な組み合わせ

昨日の参議院選挙は、自民党の圧勝に終わり、衆参のねじれが解消されたことで、安倍政権の政策運営も安定化する模様です。しかしながら、自公連立政権には、不安材料も残されていると思うのです。 連立政権とは、政策方針の一致を基盤として形成されるもので…

民主党の敗因総括-消滅の危機となる?

先の総選挙での敗北を受けて、民主党の党内では、敗因の総括が行われるそうです。再生に向けての取り組みなのでしょうが、その半面、消滅の危機ともなりそうです。 何故ならば、民主党の選挙での敗因とは、民主党の基本姿勢、そのものにあるからです。民主党…

小沢氏が反原発運動に参加する奇妙な光景

今回の選挙では、政権交代が焦点となった前回の選挙には見られなかった、奇妙な光景を国民は目にすることになりました。故金丸氏の流れを組む利権屋とされた小沢氏が、左翼市民団体が活動の中心となっている反原発運動に参加したというのです。本来ならば、…

橋下氏は革命家-”一から日本を造り直す”

総選挙も近づき、テレビなどでは、各政党の立会演説会の光景を報じるようになりました。日本維新の会の橋下氏も、マイクを握って熱心に演説をぶっているのですが、その内容を聴いてみますと、橋下氏は、革命家なのではないかと思うのです。 橋下氏は、”一か…

橋下氏の誤算-独裁型政党組織のブーメラン

日本維新の会は、太陽の党との合併に際して、党代表の座を石原氏に譲りました。この合意によって、維新の会は、橋下氏の思惑とは違った方向に向かう可能性があるのではないかと思うのです。 何故ならば、報じられるところによりますと、日本維新の会の党組織…

日本の”左翼”は”右翼”だった

民主党政権の失政のためか、日本国では、左翼勢力の衰退が顕著となってきているようです。イデオロギー上の欠陥が認識されてきたことに加えて、もう一つ理由を挙げるとすれば、日本国の”左翼”は、その実、”右翼”であったからなのではないかと思うのです。 ”…

自民党は公明党と袂を分かつべきでは

選挙を間近にして、自民党と公明党との政策上の距離は、拡大するばかりです。しかも、本日、ネット上では、習近平総書記が、創価学会に対して、日中関係改善の仲介を依頼したとする記事も流れていました。それも、尖閣諸島の共同管理など、中国側の要求を飲…

自民党野田派―そして誰もいなくなった?

解散表明を待たずして、民主党から議員の流出が止まらず、選挙結果が民主党の惨敗ならば、野田首相さえも、自民党と合流するのではないか、とする憶測も飛び交っているようです。自民党野田派の誕生となるそうですが、蜘蛛の子を散らすように、民主党が、消…

クロスする日本の政党―自・公と維新・太陽

日本維新の会と太陽の党は、維新の会の名の下で合流し、第三極を目指して選挙に臨むそうです。ところで、政党同士の提携は、政策を見ますと、クロスしているように思えるのです。 本日の報道によりますと、公明党は、原発ゼロを選挙公約に掲げるそうです。自…

共和党ロムニー氏の敗北―迷走する政党

接戦が報じられてきたアメリカ大統領選挙は、オバマ氏の再選をもって幕を閉じようとしています。ところで、共和党ロムニー氏の敗北は、どこか、先の衆議院選挙における自民党の敗北とも似通っているように思えるのです。 両者の共通点とは、保守政党としての…

韓国・朝鮮系帰化政治家は傲慢?

民主党には、韓国や北朝鮮から帰化した議員が3分の2を占めているとする根強い噂があります。出自を伏せている政治家が多く、その信憑性の程は定かではないのですが、朝鮮半島の政治文化が、日本国にも及ぶとしますと、それは、ゆゆしき問題です。 何故なら…

維新の会の”維新”は昭和維新では

国政への進出を目指すべく、大阪市長の橋下氏は、「日本維新の会」を発足させました。橋下氏が、坂本竜馬を尊敬し、「船中八策」にもじって「維新八作」の政策綱領を掲げたことから、一般的には、維新の会の”維新”は、明治維新であると考えられています。 し…

日本維新の会―裏目に出た”逆手戦略”?

日本維新の会の”鵺”的な性格は、既に、各方面から指摘されています。本日の記事では、日本維新の会について、一つの仮説を立ててみようと思うのです。 政治的な戦略の一つに、ある目標を達成するためには、敢えて、その目標の反対者の中に紛れ、内側から反対…

自民党安倍総裁決定―総選挙の準備が整う

本日、自民党では、決選投票の結果、新たな党総裁として安倍晋三氏を選出しました。与党民主党でも、野田首相が再選されましたので、総選挙に向けた環境は整いつつあります。 与党民主党は、支持率の低下に歯止めをかけるべく、党内人事や内閣改造を行い、イ…

日本維新の会に代表選挙はあるのか

鳴り物入りで国政進出を表明し、マスコミもさまんに囃したてた日本維新の会。蓋を開けてみますと、政党支持率は、2%と低迷しているそうです。 国民の支持を集めることができなかった理由は、一つではないのでしょうが、最大の原因は、橋下氏の独裁色があま…

人権侵害救済法案―日本国民よりも民団を優先する民主党政権

民主党政権の成立の背後には、憲法違反ともいうべき民団の支援があったことは、既に周知の事実となっています。尖閣危機で揺れる中、野田内閣では、人権侵害救済法案の提出をそそくさと閣議決定した背景にも、民主党と民団との繋がりがあるのかもしれません。…

有事を想定した挙国一致内閣の準備を

政権与党である民主党は、代表選を控えているため、中国の反日暴動や尖閣諸島の危機を前にしても、対応に集中できない状態にあります。一方、野党の自民党もまた党首選のただ中にあり、加えて、「日本維新の会」が、地方から揺さぶりをかけています。つまり…

日本維新の会と公明党の選挙区協力は”談合”

総選挙近し、の観測から、大阪維新の会は、日本維新の会の名で国政に進出するそうです。日本国の”根っこを変える”といった大胆な発言で衆目を集めていますが、橋下大阪市長の手法は、斬新どころか、旧態依然とした”慣れ合い”なのではないでしょうか。 その兆…

「国民の生活が第一」―危険な党名

民主党を後にした小沢氏は自ら新党を結成し、「国民の生活が第一」を党名とするそうです。この党名、よく考えてみますと、小沢氏の危険性が潜んでいるのではないかと思うのです。 そもそも、政府の役割は多岐に及ぶものであり、国民生活の安定もまた、その一…

党内闘争に明け暮れる政治家達

小沢氏、並びに、小沢グループ52人の離党により、民主党の終わりが始まったかのようです。それにしましても、日本国が危機的な状況にありながら、党内闘争に明け暮れている政治家達は、その存在意義を問われて然るべきです。 一般の企業では、それぞれの果た…

民主党の自己崩壊

民主党政権が成立して以来、日本国の政治は、あらゆる物事において筋が通らなくなりました。というよりも、何か、おそろしく”ちぐはぐ”なのであり、ついに、それは、民主党の自己崩壊を招くことになりそうです。 政権交代の立役者とされ、民主党のマニフェス…

維新の会で国民の選択肢は増えたのか

大阪市長の橋下氏の率いる維新の会の登場によって、国民の政党の選択肢が一つ増えたとようにも見えます。しかしながら、本当のところは、その逆なのではないかと思うのです。 維新の会への期待の高さは、既成政党に対する国民の不満の現れであるとされており…

維新塾2000人―政党の粗製乱造?

近現代の政治の特徴の一つは、国民と政治を結ぶ媒介として、”政党”なるものが登場したことです。政党政治とも呼称されていますが、維新塾の手法は、どこか粗製乱造的です。 これまで、政党を設立することは、簡単なことではないと考えられてきました(法律上…

大阪維新の会―”期待”と”政策”のギャップ

世論調査によりますと、大阪維新の会の国政への進出に対しては、60%以上の人々が期待していると回答する一方で、「船中八策」に挙げられている個別の政策については、ベーシック・インカムなど、反対が70%越えるものもあるようです。 ”政党”としての期待感…

橋下大阪市長とヒトラーの違い

昨日のブログ記事では、橋下大阪市長とヒトラーとの共通点について指摘したのですが、本日は、両者の利害について触れてみたいと思います。橋下市長もヒトラーも、右翼の位置にありながら、独裁と革新志向という点において共通しています。その一方で、両者…