時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

不真面目な政党名-生活の党と山本太郎となかまたち党

 現在、政党の命名に関する制約はなく、政党法が制定されていたとしても、政党名に規制を設けるとも思えません。政党名とは、いわば、党を設立する政治家達の常識に任されております。
 
 ところが、本日、「生活の党」に山本太郎氏が加わることで、新たに「生活の党と山本太郎となかまたち党」なる名称の政党が誕生するとの情報が流れています。国会議員の数が5人となったことで、小沢氏の政治団体は、再度”政党”の条件を満たし、政党助成金の交付対象となるそうですが、この党名を、一般の国民はどのように受け止めるでしょうか。党名が長いのみならず、政党と並んで個人名が含まれていること、三つの名詞が連なっていること、”なかまたち”といった通常漢字書きである名詞がひらがな書きにしていること…などを見ますと、過去に前例のない奇妙な政党名です。おそらく、若年層の投票率が低かったことから、軽いトーンで若者うけを狙って付けたのでしょうが、若年層を捉えるどころか、実のところ、全世代から顰蹙を買ういそうです。この政党名には、どこか、国民を小馬鹿にした響きがあるからです。
 
 山本太郎氏の入党によって、当政党への支持率が急激にアップするとは思えません。最悪の場合には、文字通り、生活の党と山本太郎氏とその取り巻きの仲間たちだけが取り残され、やがて消えてゆく運命を辿るのではないでしょうか。
 
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