時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

米国大統領選挙はEV車大量在庫問題を争点とすべきでは?

米国大統領選挙は、民主党バイデン現大統領の選挙戦からの撤退をもって、共和党トランプ前大統領の優勢のもとに進展するのではないかという大方の予測に反し、カマラ現副大統領の善戦が報じられ、混迷を深めるに至っております。7月に発生した暗殺未遂事件…

‘世界は一つ’という認識の歴史的形成過程(その6):地球球体説は天動説と結びついている

古代ギリシャのピタゴラス学派の数学者・天文学者によって学術的・科学的に確かめられることとなった地球球体説the sphericity of the Earthは、太陽中心説Heliocentrism(地動説)と不可分の説でありますが、天動説geocentric modelとも結びつき、ローマ帝…

‘世界は一つ’という認識の歴史的形成過程(その5):ピタゴラスの‘世界は一つ’思想

アレキサンダー大王は、ピタゴラス学派の唱える地動説Heliocentrismを信じ、地政学的思考geo-political thinkingを以って世界の面的な支配、すなわち領域的支配を目指して大遠征に出発したと推測できることは、昨日述べました。今日でも、「世界帝国」という…

‘世界は一つ’という認識の歴史的形成過程(その4):アレキサンダー大王は地動説を信じた?

昨日、本ブログにて「古代ギリシャ人は、ペロポネソス半島、エーゲ海に浮かぶ諸島、アナトリアなどに小さな都市国家ポリスを建てて分散して居住しており、たとえ植民国家を進出地につくろうとも、面的な繋がりを持つ全領域的支配への関心は薄かったと考える…

‘世界は一つ’という認識の歴史的形成過程(その3):フェニキア人の世界進出は世界支配思想とは結びつかなかった

地政学は、地球の球面全体(地表、スフイア、sphere)における自らの勢力範囲の如何を考えるための学問分野であることから、「古代ギリシャのピタゴラス学派による地動説Heliocentrism(地球球体説)の学術的発見、そして、フェニキア人の海洋進出は、地政学…

‘世界は一つ’という認識の歴史的形成過程(その2):紀元前に第一次大航海時代はあった?

地球は、球体であり太陽のまわりを回っている、すなわち公転しているという地動説Heliocentrismは、遅くとも紀元前4世紀には、古代ギリシャにおいて学術的に発見されており、ギリシャ・ローマ時代には、いわば「天文学上の常識」となっていたことは、昨日述…

‘世界は一つ’という認識の問題:‘世界は一つ’という認識の歴史的形成過程(その1)

地政学的思考geo-political thinkingは、地球規模で物事を考える思考ですので、この思考は、‘世界を一つ’という認識を基盤としています。このことは、‘世界は一つ’という意識の重要性を示しているのですが、それでは、人類史上、‘世界は一つ’とする認識・意…

国際秘密結社が地政学的思考geo-political thinkingを持っていたら?

地政学的思考geo-political thinkingが、共産主義者に加えてイルミナティ―などの国際秘密結社の思考であった場合には、世界各地に紛争の絶えない不安定な世界となる可能性があります。 その理由は、地政学が、地球の球面全体(地表、スフイア、sphere)にお…

共産主義が採用した地政学的思考geo-political thinking

国際関係(諸国家間の関係)を、地理的条件や当事国のパワーとの関係から考える地政学的思考geo-political thinkingには、以下の特徴があることは昨日述べました。 地理的利益、航路や交通がもたらす経済的利益(経済的合理性・経済規模の拡大)、覇権などの…

地政学的思考geo-political thinkingと歴政学historo-political thinkingの相克

国際関係(諸国家間の関係)を、地理的条件や当事国のパワーとの関係から考える地政学的思考geo-political thinkingと、歴史的諸要素から考える歴政学的思考historo-political thinkingには、以下のような違いがあります。 地政学的思考は、地理的利益、航路…

ウクライナ紛争に見る歴政学historo-politics的視点の重要性

国際紛争の原因を論じるにあたりましては、地理的条件と紛争当事国のパワーとの関係を扱う地政学geo-politicsという視点に加えて、歴政学historo-politicsという視点も重要なのではないでしょうか。 歴政学(ヒストロ・ポリティークhistoro-politics)という…

二酸化炭素排出量ゼロ・核兵器ゼロ:二つのゼロがもたらす人類の危機

政府は、地球温暖化を防ぐべく2050年までに二酸化炭素排出量ゼロを目指し、様々なアドバルーンを挙げて、産業界への圧力を強めているようです。しかしながら、以下に太陽光や風力発電の例をあげますように、現行の政策は、むしろ地球環境の破壊を加速さ…

脱炭素化運動は世界を武力支配したい中国の謀略?

脱炭素問題が、地球の環境保護問題として人類共通の課題として提唱され、「パリ協定」によって、世界各国の二酸化炭素の排出量の具体的な削減数値目標が設定されるようになりました。そして、日本国政府の2050年までの「二酸化炭素排出量ゼロ」計画など…

アスリートにとって酷な東京オリンピック開催

東京オリンピックは、世界各国からの選手団を招いた形で開催される方向で調整されているようです。アスリートにとりまして、‘朗報’であるかのように見えるのですが、果たして、東京オリンピックの開催はスポーツ選手にとりまして、手放しに喜ぶべきことなの…

ディープ・ステート(イルミナティ―)の西洋文明嫌い問題

ディープ・ステート(イルミナティ―)の問題は、イルミナティ―の活動目的が、人類の非文明化・動物化・家畜化であることにあるのですが、この目的にとりまして障害となっているのが、基本的人権や自由、そして、知性を尊重する西洋文明・文化です。このため…

イギリス人の悲しみを理解できないヘンリー氏とマークル氏夫妻の問題

昨今、元英王室のヘンリー氏とその妻であるメーガン・マークル氏は、「差別を受けた」として、英国民に対しての攻撃的姿勢を強めているようです。「差別を受けた」とする点は、特に、夫妻の子のアーチャーが生まれる際に、その子の肌の色が、イギリス人(イ…

ワクチン接種は「深い闇の国家の国民the nation of the Deep State」となることを意味する?

新型コロナウイルスワクチンにつきましては、短期・中長期的副作用や副反応が、指摘されているにもかかわらず、接種計画は続行されている現状にあります。近頃では、ワクチンを注射する報道映像が、あたかも「静かなる殺人の瞬間」を捉えているようにも見え…

ワクチン接種計画は直ちに中止すべき

報道によりますと、世界各国におきまして変異ウイルスが報告されており、新型コロナウイルス問題は、早々には解決しないようです。一般的に、あるウイルスに対するワクチンを開発して感染者に接種させますと、そのウイルスは、ワクチンに対して抵抗力を持つ…

政治家がワクチン先行接種しない不思議

先月下旬より、新型コロナウイルスワクチンの先行接種が、医療従事者を対象に始まっております。その理由は、コロナ患者を扱う可能性が高い医療従事者の感染を防ぐことによって、病院内の集団感染の発生や医療崩壊を防ぐことにあります。医療従事者自身が、…

オリンピック通常開催の3つの条件

東京オリンピックをめぐっては、中止、無観客、通常開催の3つの選択肢があり、そのいずれとも決定されていない混沌とした状況にあると言えるでしょう。では、従来どおりの通常開催には、どのような条件が必要でしょうか。 1 全世界における新型コロナウイ…

ワクチンを「すぐに接種する」希望者3割は非接種者7割を意味する

本日の日本経済新聞によりますと、新型コロナウイルスワクチンをすぐに接種したい人は3割であるそうです。接種を希望しない、もしくは、‘様子見’という人々が7割ということになりますが、この‘様子見’の期間につきましては、数十年後を想定している人々が…

感染症問題が示唆するオリンピック消滅問題

今般の新型コロナウイルス禍は、東京オリンピックを開催するか否かという問題を齎しておりますが、この問題は東京オリンピック問題に限らず、今後、開催を立候補する都市が皆無となる可能性を示唆しております。 『猿の惑星』というSF映画のラストは、感染…

安全安心第一ならば東京オリンピックは中止か無観客開催では?

今年の夏に開催予定の東京オリンピックは、3月には開催するのか否かが決定されるそうですが、新型コロナウイルス禍にあっての開催には、大きなリスクがあることは言うまでもありません。 特に、ワクチン接種を進めた場合に、リスクはむしろ大きくなると推測…

東京オリンピック開催期に丁度ワクチンの効果が切れる問題

今般のワクチン接種につきましては、東京オリンピック対策であるとする意見が多く聞かれます。日本国民全員にワクチンを接種させれば、感染者はゼロとなり、海外からの選手団や観戦者などは安心して来日することができ、日本国民も仮に感染者が来日しても、…

ワクチン接種計画にはワクチン薬害訴訟が仕組まれている?

新型コロナウイルスワクチンの接種には、将来、薬害訴訟が発生する可能性は、昨今、厚生省が、接種希望者を募る際に「希望しない」という項目を設けて、ワクチン接種によって被害が生じた場合は自己責任である点をより明確としていても、なお、否定できませ…

政府は中長期的ワクチン薬害訴訟への対応策を説明すべき

新型コロナウイルスワクチンにつきましては、接種時におけるアレルギー反応に関心が寄せられ、政府は万が一死亡した場合には、薬事法にもとづき4,420万円の被害補償を行います。 しかしながら、ワクチン接種のリスクは、むしろ、10万人にひとりとされ…

ワクチン接種は国家賠償問題を引き起こす?

一昨日から始まりました新型コロナウイルスワクチン接種は、将来、国家を被告とする大きな訴訟問題を引き起こす可能性があるかもしれません。ワクチン接種は、接種に‘同意した’人々に対して行われているそうです。では、「同意書」なるものは、存在している…

東京オリンピックは中止もしくは無観客とすべきでは

昨日、新型コロナウイルス対策としてワクチン接種が始まりましたが、この問題は、東京オリンピック開催問題とも直結していると考えられます。政府(菅政権)は、国民皆接種という状態において開催させようと計画していた可能性が高いからです。すなわち、海…

ワクチン接種は先進諸国民大量虐殺計画なのでは

本日から医療従事者を対象に4万人に新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。本ブログにて再三にわたり、そのリスクの大きさを指摘し、慎重な対応を求めてまいりましただけに、政府(菅政権)が接種時期をむしろ早めたことは残念なことです。 人々…

ワクチン接種問題はディープ・ステートの実在を前提として議論すべき

「ディープ・ステートdeep-state」という言葉を目にしたり、耳にした方々は、昨今増えているのではないでしょうか。「ディープ・ステート」、すなわち「深い闇の政府」と邦訳できるこの言葉は、米国トランプ政権の成立以前におきましては、陰謀論・陰謀説と…