時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

国際秘密結社が地政学的思考geo-political thinkingを持っていたら?

 地政学的思考geo-political thinkingが、共産主義者に加えてイルミナティ―などの国際秘密結社の思考であった場合には、世界各地に紛争の絶えない不安定な世界となる可能性があります。

 

 その理由は、地政学が、地球の球面全体(地表、スフイア、sphere)における自らの勢力範囲の如何を考えるための学問分野であるからです。歴政学historo-politicsにもとづいて成立している既存の国境線や各国政府の施政の及ぶ範囲の重要性を軽視し、「こうあるべきだ」とする自らの‘未来’のみを追求してゆく思考形態が、地政学的思考geo-political thinkingですので、仮に、各国の政府や主要マスメディア内にそのエージェンシーを張り巡らしている国際秘密結社が、地政学的思考geo-political thinkingを採用していた場合、当該結社には、自らの‘未来’のために既存の国境性や施政の及ぶ範囲を造りかえようというインセンティブが働くはずであるからです。

 

 このため、国境線の変更を目的として、国際秘密結社のエージェンシーによって様々な謀略や陰謀conspiracyが試みられ、紛争の勃発や分離独立運動の激化が懸念されることとなるのです。ウクライナ紛争も例外ではないかもしれません。ウクライナとロシアの両国を操る国際秘密結社の存在は、視野に入れるべきでしょう。

 

 また、地政学的思考geo-political thinkingを持つ国際秘密結社は、いわゆる‘国家乗っ取り’も常とう手段としている可能性も指摘することができます。多くの国々の政府が積極的に行っている移民政策がその典型であり、移民の増加は歴政学的思考historo-political thinkingを持つ人々の人口比を下げるのに利用されていると言えます。特に危険な事例は、中国共産党政府系資本企業が、その従業員に中国から移民を採用した場合であり、将来的に急速に中国化が進むこととなります。

 

 述べてまいりましたように、地政学的思考geo-political thinkingが、共産主義者に加えてイルミナティ―などの国際秘密結社の思考であった場合、世界のさらなる不安定化は、懸念事項であると言えるでしょう。物理・数学者であったアイザック・ニュートンは、『聖書』「黙示録The Revelation」を研究し、フランク王国シャルルマーニュCharles the Greatが西ローマ帝国の皇帝として戴冠した西暦800年から西暦2060(2061)年までの1260年間、サタンによる政治的・経済的支配が続くと予言(預言?)いたしましたが、西暦2060(2061)年まであとわずか凡そ40年という現在は、まさにサタン支配の最終局面に入っているのかもしれません(サタン支配の最終局面は、サタン滅亡の序曲の始まりでもある)。