時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「黒いユダヤ人」が嫌われる理由

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」問題をめぐりまして、私が「黒いユダヤ人」に対して批判的である理由を本日は扱います。 インドにおける「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」の区別は…

”ユダヤ人”の多様化と内部対立ー近現代史の背景

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「英国史やヨーロッパ史における‘ユダヤ人’」といいましたならば、これまで一般的にアシュケナージを含む「白いユダヤ人」との関係史において捉えられてきたと言うことができます。しか…

ダイアナ元皇太子妃暗殺事件と黒ユダヤ問題

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。サスーン・ロスチャイルド連合とも称すべき「モンゴル系黒いユダヤ人勢力」の問題は、特に、両家がその拠点を置いている英国の問題を考える上で重要であるかもしれません。 英王室が、「…

バグダットの「モンゴル系黒いユダヤ人」とサスーン家

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。バグダットの「モンゴル系黒いユダヤ人」問題と関連して、サスーン財閥として英国、インド、中国を拠点に世界規模で活動しているサスーン家がバグダットの‘ユダヤ人’の出身であることは…

バグダットの「モンゴル系黒いユダヤ人」

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「モンゴル系黒いユダヤ人」のヨーロッパにおける勢力拡大の理由と背景につきましては、13世紀以降、イル汗国Kahnate of Ilが長くバグダットを支配していたことに注目する必要がある…

イベリア半島の「モンゴル系黒いユダヤ人」

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「イベリア半島系黒いユダヤ人」と「モンゴル系黒いユダヤ人」からなる「黒いユダヤ人」勢力の問題を考えるにあたり、まずもってイベリア半島の特異性について確認しておかねばなりませ…

「黒いユダヤ人」のモンゴルルート

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ヴィクトリア女王の即位へと繋がることになる「黒いユダヤ人」勢力の台頭の問題と関連して、アジア・アフリカ起源の「黒いユダヤ人」がヨーロッパに登場するようになるルートの一つとし…

「黒いユダヤ人」によって擁立されたヴィクトリア女王?

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。「黒いユダヤ人」勢力が、エリザベスⅠ世の即位を利用して、その目的達成のための媒体を、ポルトガルやスペインから英国へと乗り換えたという歴史は、ヴィクトリア女王の即位問題にもつな…

「黒いユダヤ人」とエリザベスⅠ世との繋がり

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。13世紀、モンゴル側の外交官となった‘英国人’であるロバート氏Master Robertが、中近東、西アジア、インドなどからイベリア半島を経由して英国のロンドンに移住してきた「黒いユダヤ人…

「黒いユダヤ人」とモンゴル帝国との繋がり

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。アドルフ・ヒトラーの戦略が、モンゴルの戦略に近いことを踏まえますと、「黒ユダヤ人」問題につきましては、モンゴルとの接点にむしろ注目する必要があるかもしれません。 ガブリエル…

ヒトラーの登場はチンギス・ハンの再登場であったのか

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ナチス・ドイツと「黒いユダヤ人」との関連につきましては、以下の仮説も提起することができるかもしれません。 アドルフ・ヒトラーは、ゲルマン民族であるドイツ人たちに対して、「長…

ホロコーストは「黒いユダヤ人」による「白いユダヤ人」の絶滅計画か

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。‘ユダヤ人’と言いましても、「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」という区別があることは、インドのみならず、世界規模において言えることであるようです。 ‘ユダヤ人’や‘ユダヤ人社会’に…

イランのホメイニ師と「黒いユダヤ人」との繋がり

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フランシスコ会やイエズス会内の親フランシスコ派と「黒いユダヤ人」との間には、イスラム教という接点があることを昨日指摘いたしました。この点は、昨年の12月24日に本ブログにて…

「黒いユダヤ人」とイスラム教の関係

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。アッシジのフランチェスコ会と「黒いユダヤ人」とを繋ぐ接点として、イスラム教の存在を指摘することができるかもしれません。 アッシジのフランチェスコの名前の由来となった南フランス…

「黒いユダヤ人」の反知性主義

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。インドのユダヤ人社会が、「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」に分かれており、通婚の禁止などがあって敵対関係にあったことには、インドのカースト制の特徴も原因しているようです。 「…

奴隷貿易と‘ユダヤ人’との関連

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フランシスコ会や「裏イエズス会」の思想の問題や世界支配志向勢力との関連を考える前提条件として、避けて通れないのが、奴隷貿易と‘ユダヤ人’との歴史的関連の問題です。些か、タブー…

窃盗に甘いフランシスコ会の思想の脅威

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。世界支配志向勢力の思想回路を知るためには、ザビエルの思想の土台ともなった聖フランチェスコの思想を分析することは重要な課題ですので、今日も、アッシジの聖フランチェスコについて…

フランチェスコ会が非文明礼賛である理由

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フランシスコ・ザビエルの真の布教の目的が、人類の非文明化・動物化である可能性は、アッシジのフランチェスコの生立ちからも補われます。 フランチェスコは1181年もしくは1182年に、裕…

ザビエルの思想は人類の非文明化・動物化か

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フランシスコ・ザビエルの思想、すなわち、布教活動の真の目的を解明するために、ザビエルがフランシスコ会に近い考えを持っていたことに注目してみましょう。 『インド・ユダヤ人の光…

‘世界支配’のキーワードは「マラーノ」か?

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ザビエルによる日本布教の問題を考えるにあたり、まず、ユダヤ教からカトリックへ改宗した「マラーノ」と称される人々が、どのような人々であったのかを調べておく必要があるようです。 …

‘世界支配’の論理とシステムの源流-日本国布教とマラーノ(改宗ユダヤ人)問題

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨今、ザビエル問題と関連して、本ブログの読者の方から、徳永恂・小岸昭著『インド・ユダヤ人の光と闇』(新曜社・2005年)をご紹介いただきました。この本は、ザビエルのポルトガ…

ブリューゲルの『バベルの塔』の怖い寓意

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ピーテル・ブリューゲル1525年-1530年頃生 - 1569年9月9日没)の『雪中の狩人』Jagersin de sneeuwの寓意について昨日は扱いましたが、本日は、同じくブリューゲルの作品、『バベルの塔…

ブリューゲルの『雪中の狩人』の怖い寓意

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。カトリックの外部組織であったイエズス会が結成され、日本での布教も含め、アフリカ、アジア、新大陸で布教を行う切っ掛けとなったのは、カトリックの腐敗を批判して1517年にマルチ…

ヒッピー文化は人類家畜化政策の一環か?

世界史を振り返ると、人類には、他の民族や宗教に属する人々を家畜として支配したい勢力の存在が見え隠れしています。モンゴルしかり、イエズス会しかり、東インド会社しかりであり、これらの背後に、共通してユダヤ人の存在が噂されるのも、ユダヤ人が国境…

フランシスコ派の清貧主義は『聖書』の誤解釈にもとづく

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フランシスコ修道会やイエズス会のフランシスコ派が唱える清貧主義は、‘イエス・キリストは清貧だった’という主張に基づいているようなのですが、そもそも、この解釈自体が間違っている…

フランシスコ派のイエズス会士は退化・動物主義者

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。2016年1月15日付の本ブログにて、『聖書』の載るアダムとイブの「エデンの東の園a garden eastward in Eden」からの出立伝説は、‘類人猿から人類の進化evolution from anthropoi…

ローマ法王の「フランシスコ」は不吉な名前か

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。イエズス会が2派に分かれており、このうちのヴァリニャーノ派が文明主義者であるのならば、ザビエル、カブラル、大友宗麟は、非文明主義・植民地支配主義者であり、「裏イエズス会」…

清貧主義に隠されている「裏イエズス会」の悪巧み

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。フランシスコ・カブラルの布教方針の清貧主義も、「裏イエズス会」の目的からしますと、文字通りの美徳として受け取ることができなくなります。 5月29日付本ブログにて述べましたよ…

日本の植民地化を目指した「裏イエズス会」

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。フランシスコ・カブラルの布教方針として、カブラルが、日本人が司祭になる道をも閉ざしていた点にも注目する必要があります。 5月29日付本ブログにて述べましたように、カブラルは…

裏イエズス会の‘さくら作戦’

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。フランシスコ・カブラルが日本人に対してラテン語もポルトガル語を習得させようとしなかった真の理由として、昨日は、カブラルたちが、「裏イエズス会」とも称すべきザビエル派であっ…