時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

ヒトラーの登場はチンギス・ハンの再登場であったのか

 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。ナチス・ドイツと「黒いユダヤ人」との関連につきましては、以下の仮説も提起することができるかもしれません。
 
アドルフ・ヒトラーは、ゲルマン民族であるドイツ人たちに対して、「長身で金髪碧眼の眉目秀麗のアーリア人たち」として、ドイツ人が如何に優れた民族であるのかを説き、‘ユダヤ人’たちとの対立関係を煽りました。しかし、ヒトラー自身も含めて、その側近たちのルックスを見てみますと、ハインリッヒ・ヒムラーヘルマン・ゲーリング(父親は‘ユダヤ人’)、ヨゼフ・ゲッペルスなども「長身で金髪碧眼の眉目秀麗のアーリア人たち」とはほど遠い容姿の持ち主でした。ヒトラー自身もユダヤ人であったとする信憑性の高い説があり、ヒトラーの愛人であったエヴァ・ブラウンユダヤ人系とする説が有力であり、ナチス・ドイツ政権は、ユダヤ人政権であったと言っても過言ではないのです。
 
すなわち、ナチスは、反ユダヤ主義を掲げたが故にドイツ国民の絶大なる支持を得て政権を掌握したわけなのですが、そのナチス自身が‘ユダヤ人’であり、ドイツ国民はユダヤ人政権の誕生に力を貸してしまっていたという実に奇妙な状況が現出していたことになるのです。有権者を騙す詐欺的手法であると言えますが、この奇妙な状況は、ナチスの‘ユダヤ人’は「黒いユダヤ人」であったと仮定すると、説明がゆきます。
 
すなわち、ここで、思い起こされるのが、ガブリエル・ローナイ氏の『The Tartar Khan’sEnglishman』です。3月21日付本ブログで述べましたように、氏の著書によりますと、チンギス・ハーンは、「What is thegreatest happiness in life?(人生で、最も幸せなことは何か)」と部下に質問し、その部下が清々しい朝に鷹狩に出かけて鷹が獲物を捕った時であると答えると、「No, this is not true happiness. The greatest pleasure is to vanquish your enemies, to chase them beforeyou, to rob them of their wealth, to see their near and dear bathed in tears, toride their horses and sleep on the white bellies of their wives and daughters.(いいや。それは、本当の幸せではない。最大の喜びは、敵を敗走させて、挟み撃ちとし、彼らの富を奪い、近親者が涙に暮れているのを眺め、彼らの馬に乗り、彼らの妻や娘たちの白い腹を枕に、眠ることである)」と答えています
 
モンゴルと‘ユダヤ人(おそらくは「黒いユダヤ人」)’との密接な繋がりにつきましては、本ブログにて、再三にわたり指摘しておりますが、「挟み撃ち」という戦略が、相手を殲滅するのに最も効果的であると考えられていたという点は、ナチスの登場とは、ドイツ人を挟み撃ちにするための「黒いユダヤ人」による詐欺的策略であった可能性を示唆しています。
 
第二次世界大戦の結果を見てみますと、ドイツ国内では、直接的にはアシュケナージ系の「白いユダヤ人」が、そして、間接的にはゲルマン民族の多くが犠牲になっております。ドイツ国民は、第一次世界大戦時におけるユダヤ人たちの裏切り行為によって反ユダヤ主義に走ってヒトラーを支持するわけですが、その走った先のヒトラーこそが「黒いユダヤ人」の中心的人物であり、「白いユダヤ人」たちは強制収容所に送られて命を落とし、ゲルマン民族であるドイツの一般国民も、あるいは戦場で、あるいは、爆撃によって命を落とすことになってしまったと考えることができるのです。すなわち、ドイツ国民は、すっかり騙されて‘挟み撃ち’にあってしまったことになるのです。
 
アドルフとは、「オオカミ」という意味ですが、チンギス・ハンが「蒼き狼」と称されていたことを考えますと、アドルフ・ヒトラーの登場とは、チンギス・ハンの再登場を意味していたのかもしれないのです。こうした視点は、第二次世界大戦の真相を解明する上で重要であるかもしれません。また、今日におきましても、詐欺的‘挟み撃ち’作戦を「黒いユダヤ人」たちは、世界規模で遂行しているかもしれませんので、十分用心しなければならない、ということになるでしょう。

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(続く)