時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

道州制の導入は国家分裂への道か?

ここ数年来、政界から、道州制の導入により、地方主権の政治の確立を、といったスローガンが聞えてくるようになりました。しかしながら、道州制の導入は、方法を誤ると、国家分裂を招くかもしれないと思うのです。 そもそも、アメリカやドイツといった連邦制…

日教組の人事介入に見る排他性

本日の新聞報道によりますと、西宮市の教職員組合は、教頭の人事に介入していた実態が明るみになったそうです(産経新聞本日付朝刊)。もし、この報道が事実であるならば、日教組は、非組合員を昇進ルートから排除するという、排他的活動を行っていることに…

”かんぽの宿”―払下げの歴史は繰り返す

全国の"かんぽの宿"70施設が一括してオリックス不動産に売却される件について、鳩山総務相は、この決定について疑問を呈し、反対しておられるようです。この問題、実は、古くて新しい”払下げ問題”であると思うのです。 政府が、何らかの事業を国営や公営と…

消費税上げでマイナス乗数効果は発生する?

政府とは、政策を実施するに当たって、政策効果に関するあらゆるシナリオを想定して準備するものです。麻生首相は、3年後の消費税上げを目指しているとのことですが、懸念材料もたくさんありそうなのです。 定額給付金を実施するに際しては、マクロ経済学か…

定額給付金は本当に大丈夫?

政府とは、国民の家計の”やりくり”について、正確に予測することはできないものです。本日、第二次補正予算が成立してしまったようですが、定額給付金の効果は、国民がそれを何に振り向けるかによって、政策効果が全く違ってくると思うのです。 最悪のパター…

もし横綱朝青竜がモンゴル大統領になったら

昨日、大相撲の初場所で優勝を果たした横綱朝青龍は、将来、モンゴルの大統領となる構想を打つ開けたと報じられています。それでは、もし、朝青龍関がモンゴルの大統領と転身するとしましたら、どのような大統領となるのでしょうか。 最も心配すべきは、土俵…

定額給付金の経済効果は検証を

民主党が参議院での採決に合意したことで、定額給付金を含む第二次補正予算は成立の見通しが高まったとのことです。国民の7割以上の反対を押し切って実施されるわけですから、政府は、政策の結果を検証し、国民に報告しなければならないと思うのです。 以前…

東宮家問題の解決に向けて

開かれた皇室の問題点についてこれまで記事を書いてきましたが、本日は、解決策を考えてみようと思います。その際に、細心の注意を払うべきは、日本国の存立を揺るがしてはならないということです。ただし、解決策は、東宮家にまつわる情報の真偽によって、…

開かれた皇室と不敬罪の問題

東宮問題で明らかになったことは、皇室が、国民からの批判にあたいする行為を行った場合、どのように対処すべきか、という問題提起です。この問題に対しては、1)神聖であるべき皇室に対する批判は、不敬にあたるので、一切の批判はしてはならない、2)国…

『天皇』の統合力と多民族国家化

18世紀に建国されたアメリカでは、オバマ大統領の就任が、多民族国家であり、かつ、人種差別が社会問題となってきたアメリカの統合を意味するとして、人々の関心を集めています。一方、建国から2600年以上を経た日本国では、古来、天皇が、日本国を緩…

開かれた皇室―民間出身のお妃の功罪

良かれ思って行ったことでも、しばしば、予期せぬ弊害があるものです。開かれた皇室も例外ではなく、民間からお妃を選ぶに際しては、短所となる面にも十分な注意を払うべきであったと思うのです。 民間からお妃を選ぶことの長所とは、1)皇族と国民との間の…

開かれた皇室―情報公開と信頼性

昨日に続き、開かれた皇室問題について、しばし、考えてみようと思います。昨日は、”開かれた皇室”という状況の中で、皇室が国民から信頼を得るためには、1)皇族が民間から配偶者を選ぶ、2)皇室の情報を公開する、という二つの要件を同時に充たす必要が…

開かれた皇室―開いた扉を閉められない

最近、雑誌などにおいて、皇室の記事を多く目にするようになりました。かつては、皇室の微笑ましいエピソードを書いた記事が並んだものですが、最近では、皇室の危機を伝える内容が多くなっているように見受けられます。その原因は何か、と考えました時に、”…

移民問題―国際紛争が飛び火する

移民問題の一つに、国際紛争の”飛び火”という現象があります。これは、移民と出身国との間に政治的な関係が維持されている場合、出身国が抱えている紛争が、移民先の国において内部化してしまうといものです。 この現象を、日本国は、既に経験しています。何…

公明党は国法と教義のどちらを優先するのか?

昨年8月に、民主党の管氏は、国会においてオウム真理教を事例として取り上げ、『真理党』が政権を担い、自己の教義を国民に押し付けることは違憲かどうか、という質問を行ったと言います。もし、政教分離を問題とするならば、もう一つ、別の質問を国会に問…

中国人留学生に日本国の価値観を

ここ数年来、中国から日本国に留学してくる学生数が増加傾向にありました。日本国は、自由と民主主義を尊重する国ですので、日本国への留学は、民主主義国の国柄を学ぶ貴重な機会となるはずなのですが、長野での北京オリンピック聖火リレーの動員などを見る…

韓国の遵法精神とは?

先日、日韓の世論調査が公表されましたが、遵法精神については、韓国の方が日本国よりも上回っていたと記憶しています。もし、この調査結果が正しいとしますと、国際法についても、韓国のほうが従おうという気持ちが強いことになりましょう。しかしながら、…

事実を求める中国国民が歴史を変える?

共産党の戦術において、プロパガンダとは、国民を誘導し、扇動するために不可欠の手段です。このため、”目的のためには手段を選ばず”の姿勢は徹底されており、嘘の宣伝が当たり前のように繰り返されてきました。ところが、ここにきて、中国の知識人が、嘘の…

解散時期―公明党に配慮する理由とは?

新聞報道によりますと、麻生首相は、衆議院の解散時期について、公明党に一定の配慮を示したそうです(1月11日付日経新聞朝刊)。この配慮とは、7月の都議会選挙と重ならない、ということらしいのですが、それでは、公明党は、何故、都議会選挙と同時の…

成人式を元服式に

毎年、1月の今頃には、全国各地の地方自治体で、成人式が執り行われます。そうして、毎年のように、成人式での新成人たちの傍若無人ぶりが報道されるのです。ところで、自治体主催の従来の成人式には、継続してゆくだけの意義があるのでしょうか。 現在では…

裁判員制度と宗教という不安定要因

裁判制度において最も大切なことは、中立・公平であるということです。ところで、ニュースによりますと、現在、各宗教とも裁判員制度への対応について、議論が起きていると言います。そうして、その結果次第では、裁判の中立・公平性に多きな影響を与えそう…

外国人参政権と国家に対する義務

国家に対する義務、この大仰な表現に、冷やかな視線を送る方々も少なくはないかもしれません。しかしながら、外国人参政権の問題を考えるに際して、実のところ、この問題は、避けて通れないように思うのです。 国際法における国家の主権には、領域主権と対人…

ナイ氏の駐日大使就任がもたらす危機

ジョセフ・ナイ氏の唱えた相互依存論とは、かつて国際政治学において一世を風靡したものです。しかしながら、よく考えてみますと、この説は、極めて奇妙で現実離れした学説であることに気付かされます。この説には、重大な見落としがあるのです。 要約します…

政教分離問題の集中審議に期待

本日、国会中継を視聴しておりましたところ、民主党の管議員が、昨年末に内閣法制局長の答弁が撤回されたことに関連して、政教分離の問題を質問しておりました。この質問がなされますと、それまで、がやがやしていた議場が水を打ったように静まり返り、首相…

多民族化と国民の知る権利

アメリカでは、昨年の大統領選挙にあって、オバマ次期大統領がマイノリティ出身であることが選挙結果にどのような影響を与えるのか、大いに関心を持たれたものです。移民国家であるアメリカでは、常々、政治家の背景となる人種や民族といった個人的な属性が…

政党の情報公開が政教分離問題を解決する?

政党とは、政党助成金制度がありますので、現在では、公的な機関として位置づけられています。この公的な性格を考えますと、政党には、党内の政策決定に至る議論やプロセスを、国民に対して公開すべき義務があると思うのです。 現在、政党について定めた法律…

政治家になるチャンスを広げよう

ここ数年、日本国の政治には、淀んだ空気が流れ、閉塞感が漂っていると言われてきました。その原因の一つに、政治家になるチャンスが狭いということがあるのではないか、と思うのです。 この点に関して、二つの側面において問題があるようです。 1)政党内…

名誉棄損罪という罠

報道によりますと、偽メール事件の責任をとる形で国会議員を辞職された永田氏が、自ら命を絶たれたと言います。まことに痛ましきことですが、永田氏が、創価学会の不正選挙発言で有罪判決を受けていたことを考えますと、名誉棄損罪のあり方を考えざるを得な…

政治家の”口利き廃止”という政策

政治の世界がきれいではない理由は、政治家の”口利き”という行為にもあるようです。それでは、口利きがなくなりますと、どのような良い点があるのでしょうか。 1)社会保障政策が公平になります。生活保護や各種給付政策を受給するに際しては、政治家のコネ…

新年に道徳への回帰を思う

あらたまの年を迎え、お正月とは、おめでたきものです。誰もが、このひととせを健やかに過ごせるように願うことでしょう。 ところで、ここ数年、日本の社会の揺らぎが多く報道されるようになりました。否、これは、日本国のみの現象ではないかもしれません。…