時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

もし横綱朝青竜がモンゴル大統領になったら

 昨日、大相撲の初場所で優勝を果たした横綱朝青龍は、将来、モンゴルの大統領となる構想を打つ開けたと報じられています。それでは、もし、朝青龍関がモンゴルの大統領と転身するとしましたら、どのような大統領となるのでしょうか。

 最も心配すべきは、土俵の上でも見られたように、強い者、あるいは、地位のある者は何でも許されるという態度を、大統領になってからもとり続けることです。マスコミの報道によりますと、しばしば、朝青龍関は、相撲の相手力士に対して度を越した態度で接したり、反則ともとれる行為を行ったため、再三、相撲協会などから注意を受けていると言います。しかしながら、こうした注意には効果がなかったようで、今場所にも乱暴な行為が咎められるという一幕がありました。ましてや、大統領ともなりますと、国家の最高権力者となるのですから、朝青龍関ではなくとも、誰もが傲慢になりがちです。

 もしかしますと、モンゴルでは、日本国のように、上に立つ者は、品位を保ち、自らを厳しく律するよう求められることはなく、チンギス・ハーンのように、強き者が尊敬されるのかもしれません。しかしながら、モンゴルの人々が、独裁的な強権政権に苦しんでいる、というニュースだけは、聞きたくないと思うのです。

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