時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

グレンデール市慰安婦像訴訟―表現の自由にも制約がある

今年2月、日系米国人の方々が、意を決して、グレンデール市を相手取って、慰安婦像の撤去を求める訴訟を起こされました。その一方で、米大手法律事務所「シドリーオースティン」の辣腕弁護士が、被告代理人を引き受けるそうです。 この弁護士は、表現の自由…

歴史問題-政治問題化ではなく法律問題化しては

中韓が仕掛けてくる歴史問題について、これまでの日本国政府の態度は、”政治問題化せず”として、どこかこの問題から逃げているような印象を受けてきました。その一方で、中韓は、これぞ日本国の弱点とばかりに、歴史問題で攻勢をかける姿勢を見せています。 …

慰安婦問題の急先鋒の共産党-共産国家を批判しないダブル・スタンダード

国会において、常々、慰安婦問題について政府追求の急先鋒となってきたのは共産党でした。機関紙の赤旗などでも、しばしば”新資料発見”のニュースが報じられてきましたが、共産国家の蛮行に口を噤んでいる態度は、ダブル・スタンダードとしか言いようがあり…

韓国は日本への密入国者問題に対処すべき

戦後しばらくの間、在日韓国・朝鮮の人々は、戦時徴用のために”強制連行”されたとする説が、まことしやかに語られてきました。しかしながら、最近になって、戦時徴用された人々の大半は帰国しており、現在、日本国に居住する在日韓国・朝鮮人の人々は、戦前…

執拗なる韓国の”慰安婦問題”追求-韓国マネーの調査を

ソチオリンピックの女子フィギュア・スケートの結果を不服として、韓国の大韓体育会は、国際スケート連盟に異議を申し立てると報じられています。バンクーバーオリンピックでの韓国選手の金メダル獲得こそ、審判買収の疑惑が指摘されておりましたので、韓国…

北朝鮮の脅威は対韓要求のチャンス

ハーグで開催されている各サミットの席で、日米韓の首脳会談の場が設けられたと報じられています。北朝鮮に対する連携の強化がアピールされておりますが、結束すべき相手が北朝鮮であることは、日本国にとりましては、対韓要求のチャンスとなるのではないか…

萩生田氏発言-国民世論を代表したのでは

河野談話について新談話の可能性について言及した萩生田氏の発言は、公明党をはじめとした政党やマスコミからは、失言として扱われています。しかしながら、世論調査の結果、約6割は河野談話の見直しに賛成しているのですから、批判一辺倒の報道ぶりには疑…

中韓への譲歩は無駄-対日要求カードとしての歴史問題

近年、頓に激化した日中・日韓関係を受けて、諸外国からは、関係改善を求める声が聞こえてきます。しかしながら、たとえ日本国側が譲歩したとしても、中韓が対日歴史カードを易々と手放すはずはありません。 日本国憲法の前文には、「平和を愛する諸国民の公…

新たな談話の発表―歴史に誠実に

本日、自民党の萩生田光一総裁特別補佐が、河野談話の再検証の結果次第では、新たな談話の発表もあり得ると述べたことが報じられています。 先日、安倍首相が、河野談話の継承を表明したばかりであり、政府の慎重姿勢が懸念されていていましたが、国民の多く…

日韓局長級会談-日本国政府が反撃するチャンス

報道によりますと、日米韓の首脳会談に開催に加えて、日韓間でも局長級の会談が設けられ、”慰安婦問題”も議題に上るそうです。安倍首相の河野談話踏襲の言葉を引き出した余勢を駆って、韓国側は、日本国側を追い詰める算段なのでしょうか、日本国側にとって…

外国人の生活保護-国籍国の責任では

ネット上には、外国人に対する差別であると主張して、外国人の生活保護受給を擁護する意見を見受けます。しかしながら、生活困窮者の保護責任は、国籍国にあるのではないでしょうか。 確かに、国際人権規約では、”締約国は、全ての人の社会保障を受ける権利……

河野談話を覆す元慰安婦の出稼ぎ証言

本日の産経新聞の「極言御免欄」に、戦時中の体験談として、満州で満鉄に勤務していた方から寄せられた慰安婦の身の上話が掲載されておりました。この身の上話も、当時の慰安婦が日本軍による強制連行でも、事業者に騙された犯罪被害者でもなかったことを物…

日本政府の対韓要求書を作成すべき

アメリカの圧力に屈する形で安倍首相が村山談話と河野談話の継承を表明したところ、韓国側から受け入れ不可能な3つの条件が付けられたことは、昨日の本ブログの記事で述べました。ところで、日本国政府は、自国の対韓要求書を作成しているのでしょうか。 韓…

日韓首脳会談3条件-韓国の病的な自意識過剰?

報じられるところによりますと、韓国政府は、日韓首脳会談の条件として、(1)村山談話と河野談話の継承、(2)靖国神社参拝停止の宣言、(3)慰安婦問題に関する両国間の協議会設置を日本国政府に求めるそうです。それにしましても、韓国の自意識過剰は…

厚かましい韓国の要求-”誠意を見せよ”

予測されていたとはいえ、安倍首相の河野談話継承の発言を受けて、韓国政府は、早々に、厚かましくも”誠意を見せよ”と日本国政府に迫っているそうです。 安倍首相の発言があるまでは、韓国は、いわば”崖っぷち”の状態でした。河野談話の根拠となった元慰安婦…

河野談話問題-”言葉ではなく行動で”という韓国の要求

安倍首相が、国会において河野談話の踏襲を表明したことを受けて、韓国の朴大統領は、”幸い”という言葉で評価したそうです。日本国にとりましては、”不幸”極まりないのですが、かの国の外相は、”次は言葉ではなく行動を”と日本国に対する要求を強めておりま…

河野談話-密室外交の大失敗

安倍首相が河野談話の見直しを否定したことで、日本国民の間では失望感が広がっております。河野談話こそ、密室外交の大失敗例であったのではないかと思うのです。 河野談話が日韓の合作となり、日本側が、韓国に対して譲歩する形で文面が作成された背景には…

秘密保護法の秘密指定第一号は元慰安婦証言?

河野談話の根拠となった元慰安婦の証言について、ようやく日本国政府も再検証作業に着手したものと安心していた矢先、この件に関する日本国政府の態度は、大きく後退した感は否めません。河野談話は見直さず、かつ、元慰安婦証言の内容の再検証も見送ると言…

格調高い東京オリンピックを-AKBで大丈夫?

東京オリンピック・パラリンピックを前にして、組織委員会が発足するそうです。理事には、AKBのプロデューサーとして知られる秋元康氏等が予定されているそうですが、いささか不安がないわけではありません。 ソチオリンピックの閉会式は、ロシアの歴史と伝…

河野談話加筆という選択肢-精緻化で韓国の嘘を暴く

村山談話にせよ、河野談話にせよ、中韓の意に沿うように必要のない談話を発表したことが、そもそもの間違いであり、白紙撤廃を求める声も理解に難いことではありません。その一方で、菅官房長官は、”再検証はするけれども、河野談話は見直す考えはない”とす…

河野談話対策-日本国政府が今でも打てる手

河野談話の見直しについては、昨日の菅官房長官の発言ですと、先行きに不安を感じざるを得ないのですが、河野談話の特徴は、部分を全体に拡大させ、真偽の検証もなく、最悪情報だけを繋ぎ合わせて作成したところにあります。 ところで、以前の記事で河野談話…

見直しなき河野談話の再検証作業は無意味

先日の記事では、河野談話再検証反対論として、”再検証を開始した以上、結論は見直しに決まっているので反対する”という奇妙な意見があることを紹介いたしました。ところが、今度は逆に、政府の方が、再検証はしても見直しは考えていない、と言い出したそう…

朝鮮半島の非道な被害者意識-加害の口実という発想

ネット上のブログを読んでおりましたところ、アメリカの日系アメリカ人に対する韓国系アメリカ人による苛めに対する反論として、”日本国政府が、慰安婦問題で謝罪も賠償もしていないからこうした事件が起きる”とする意見がありました。日本人の方に責任があ…

アジア女性基金-戦時犯罪の被害を救済したのは日本国だけでは?

慰安婦問題に対する諸外国の批判に対して、日本国政府は、アジア女性基金の設立を挙げて、被害者に対しては既に救済措置を講じてきたことを説明してきました。実際に、戦時での暴力に対して被害を救済したのは、日本国だけなのではないかと思うのです。 先日…

慰安婦問題解決済み-日本国政府の説明不足

慰安婦問題については、先日も、国連人権委員会において日中韓の間で非難の応酬が繰り広げられました。日本国政府も反論はしたものの、舌鋒鋭い、というわけではなかったようです。 主たる反論は、「日韓請求権協定」や「アジア女性基金」を根拠として”解決…

グレンデール市の慰安婦碑文の誤り

昨日は、河野談話とは一部の事件を全体に拡大した針小棒大の作為によって作文されたものであることを記事にしました。この談話こそ、韓国側の圧力で作成を決定した時から、既に”結論先にありき”であったと言わざるを得ません。そこで、本日は、河野談話を根…

河野談話の再検証-最低限明確にすべきポイント

韓国政府による”慰安婦”宣伝活動によって、日本国の国際社会におけるイメージは著しく損なわれてしました。河野談話の再検証作業は、名誉回復のために最初の一歩となりますが、最低限、明確にすべきポイントを以下に挙げてみました。 1.”慰安婦の募集につ…

河野談話-”狭義の強制”と”広義の強制”は天と地ほどに違う

日本国政府が遂に再検証に踏み出した河野談話。この談話には、”強制”という言葉が使われていたことから、あたかも日本国政府の命令の下で、日本軍が直接に慰安婦の強制連行が実行されたかのようなイメージ-”狭義の強制”―が広がることになりました。 ところ…

元慰安婦証言は”公然の秘密”-知らないふりをする不誠実な人々

昨日の記事では、奇妙な河野談話再検証反対論について反論を述べたのですが、本日は、もう少し踏み込んで、元慰安婦証言が”公然の秘密”である限り、河野談話は見直さざるを得なくなることについて書いてみようと思います。 ”見直しという結論に達せざるを得…

頓珍漢な河野談話再検証反対論の逆効果-より厳正な真偽判定へ

最近、ネット上で見る河野談話再検証反対論とは、政府が再検証作業に正式に乗り出した以上、河野談話を見直す以外に道はないので、見直しを目的にした再検証には反対する、というものです。この論理、非論理的なのではないかと思うのです。 仮に、見直しを目…