時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

野田首相は”どじょう”かもしれない

民主党の代表選において、野田首相は、自らを”どじょう”に譬えたことで、存在感をアピールすることになりました。最近、野田首相の姿を見ておりますと、確かに”どじょう”に似ていると思うようになったのです。 まず、野田首相が何処にいるのか、国民からはよ…

エネルギー基本計画―電力会社にも発言権を

先日公表された総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の委員に、反原発派の識者が含まれたことが、マスコミなどで大きく取り上げられてきました。その一方で、電力会社の代表は排除されております。 この人選、やはり公平ではないと思うのです。何故ならば…

反原発意見98%も”やらせ”?

反原発派の人々は、電力会社による”やらせ”問題を取り上げて、世論を捻じ曲げていると糾弾していますが、昨日、原子力委員会の発表によりますと、公募した意見のうち、98%が「即時あるいは段階的な原発廃止」であったそうです。この数字、現実の国民世論を…

小沢氏を擁護する人々の不思議

昨日、東京地検が、陸山会事件について秘書3人に有罪判決を言い渡した件について、ネット上では、判決に対する批判の意見が見受けられます。主たる批判点は、裁判官が、秘書の供述調書を証拠として採用しなかったことのようです。 このことをもって、批判す…

何故尖閣事件ビデオを隠したのか―矛盾する証言

本日、産経新聞の一面に、尖閣沖で中国漁船が海保の巡視船に衝突してきた事件について、当時、官房長官であった仙谷氏が、撮影されたテープは証拠とならない、と主張して、基礎の見送りを判断したとする証言が掲載されていました。 この証言によりますと、事…

韓国偏向擁護論―グローバル化の勘違い

誰がどう考えましても、他国の放送局やテレビ番組の内容に介入し、自国礼賛・他国侮辱を繰り返せば、その国の国民から反感をもたれることは、当然のことです。にもかかわらず、グローバル化の現象を持ち出して擁護する人々が存在しているのですから、不思議…

中国が法輪功を弾圧する理由

現在、政治ランキングの一位の記事として、「中共の程永華駐日大使は創価大学のOB…」が掲載されております。拝読しましたところ、その内容は、創価学会とは、中共の工作機関なのではないか、というものでした。 宗教団体を相手国の内部工作機関として利用…

ソフトバンクの本性は独占志向なのでは

昨日、アップル社のアイフォーン5を、KDDIも販売することが報じられたことで、ソフトバンクからKDDIへの顧客の移動が予測されるところとなりました。アイフォーンの独占販売が崩れたことになりますが、ソフトバンクの基本的な経営方針とは、利権の独占にあ…

文部科学省は自国民の教育を優先して

文部科学省は、震災後に留学生数が減少したことを懸念して、外国から2週間の”お試し留学生”を無償で受け入れる制度を始めるそうです。日本の大学の宣伝を期待しているようですが、まずは、自国の国民の教育を優先すべきではないかと思うのです。 2週間足ら…

国土交通省は国民の声を聞いて

一昨日の日経新聞の一面に、国土交通省が目下計画している、省エネ促進のための新築住宅に対する新たな建築基準に関する記事が掲載されていました。この案によりますと、2020年から、新築家屋やビルディングには、断熱材の使用や太陽光発電施設の設置などを…

脱原発デモ―自分の首を絞める労組

もし、デモが主張するように、脱原発が実現したとしますと、最もそのマイナス影響を受けるのは、一般の労働者の方々なのではないかと思うのです。電力料金の値上がりと電力供給不安は、産業の空洞化=雇用の流出の促進要因なのですから。 昨日、明治公園で開…

消えた「アジア女性基金」

先日、憲法裁判所の判決を受け、韓国籍府が、いわゆる”従軍慰安婦”の個人賠償問題について、日本国政府に交渉を持ちかけた報じられていました。この問題については、村山政権の時代に、「アジア女性基金」が設立されたはずなのです。 個人賠償問題に対する日…

水飲み映像の衝撃―野田首相は出自を明らかにして

先日の国会において、野田首相が演壇でコップで水を飲んだ際に、その仕草が、韓国・朝鮮式であったことが波紋を広げているようです。映像としてネットに流されているのですが、日本国民は、再び首相と韓国・北朝鮮との個人的な関係を疑わざるを得ない状況と…

暴走族出身大臣―民主党政権の本性か

”適材適所”と言いながら大臣席に座った野田内閣の顔ぶれに、国民の多くは納得しなかったはずです。安住財務相もまた、ミス・キャストの一人として名が挙げられるのですが、最近、暴走族出身であることを口にするというのです。 政治家のキャリアとして、暴走…

不安な韓国の電力事情―日本企業誘致への疑問

東日本大震災を契機として、日本国は、全国的な電力供給不足に見舞われることになりました。超円高に加えて、今後は、さらに電力料金の値上がりが起きそうであり、これをチャンスとはかりに、韓国政府は、積極的に日本企業の誘致に動き出しているそうです。 …

法人税率上げ―民主党政権の日本企業追い出し作戦か

野田政権の成立によって増税案が浮上することになりましたが、現在検討されている案によりますと、所得税と法人税が増税の対象になると報じられています。現在、産業の空洞化が懸念されている中で法人税率を上げますと、国内での企業活動はさらに困難となる…

ソフトバンクの再生エネとアジア・グリッド構想の矛盾

菅前首相が辞任条件としたために、再生エネ法が見切り発車されることになりましたが、この法案の根拠の一つとして、エネルギー自給率を高めることが挙げられていたと記憶しております。ところが、昨日、ソフトバンクの孫氏が、アジア・グリッド構想を打ち上…

わずか4日の国会―民主党政権の議会軽視

議会制民主主義の母国であるイギリスでは、絶対王政期に至ると、国王が議会の開会数を減らしたため、ピューリタン革命と名誉革命の二つの内乱に向かうことになりました。民主党政権におけるわずか4日の国会にも、民主党の独裁志向の性格がよく現れています。…

日本も韓国の「国家ブランド委員会」対策を

韓流やK-POPの流行は、捏造ではないかとする指摘は以前からあったのですが、韓国は、Youtubeを遮断されてしまったことで、ついにこの疑いが事実であることが、証明されることになりました。 この工作活動、「国家ブランド委員会」なる政府の機関が指揮してい…

原発推進派ではなく原発容認派と表現しては

半年前のこの日に発生した東日本大震災は、地震と大津波に襲われたにとどまらず、福島第一原発の事故を併発したことで、我が国と国民は、未曾有の被害を受けることになりました。当初は、復興景気による経済の浮上も期待されていましたが、相次ぐ原発の停止…

鉢呂経産相失言問題―首相による閣僚人事説明制度の導入を

昨日、鉢呂経産相が漏らした発言が、辞任まで採り沙汰される失言事件に発展し、ブログ記事の掲載欄もこの話題で持ち切りなようです。資質を問われるような失言事件が起きるのも、閣僚に適任者が選ばれない現状を反映しているのかもしれません。 野田内閣もそ…

”従軍慰安婦”個人補償問題―国際法に則った解決を

そもそも、韓国が主張する”従軍慰安婦”なるものは、法的にはその存在が立証できないそうです。ですから、日本国政府は、道義的な観点から様々な支援を行ってきたのですが、この程、韓国の憲法裁判所の判決を受けて韓国政府は、日本国政府に個人賠償問題につ…

超円高―日本国債の乱発が原因か

先日、日経新聞に、中国や新興国の資金が、イギリスの金融機関を介して、日本国の短期国債市場に流れ込んでおり、円高の一因となっているとする記事が掲載されていました。日本国政府は、G7において超円高を議題に挙げたいようですが、もしかしますと、日…

時代錯誤の中国の国際感覚

先日、日経新聞の紙上にて、清華大学の国際関係研究院長の閻学道氏が、今後の中国の政治と国際社会の展望を語っていました。氏曰く、国際社会には、専制、覇権、王道の三種類があり、中国は、徳に基づく王道を目指すと言うのです。 王道を目指すならばよいで…

鉢呂経産相では日本経済を救えない

鉢呂経産相は、就任早々に、原発ゼロの方向を示し、停止中の原発の再稼働についても、IAEAのチェックを持ち出すなど、消極的な姿勢を示しています。世論調査では、再稼働賛成が過半数を越しているのですが、日本経済と全国民の生活に関わるエネルギー政策を…

日本文化・文明の危機

日本国のテレビ局に対する韓国政府の対日政策が引き起こした大規模なデモは、海外のマスコミでも報じられており、無視を決め込んだ国内のマスコミの異常さが、逆に浮き立つことになりました。嫌なら見なければよい、という意見もありますが、この問題は、深…

真の野田内閣の支持率はこれからでは

世論調査によりますと、野田内閣の支持率は60%にものぼり、V字回復とも表現されています。しかしながら、政権発足直後の世論調査で注意を要する点は、この支持率には、首相交代に対する国民の賛意も含まれていることです。 前任者の菅首相は、国民の大半か…

党内融和は党人事までに

昨日発表された野田新内閣の顔ぶれは、党内融和のための妥協の産物との評が大半を占めているようです。党内融和を図るならば、それは、党人事に留めるべきではなかったかと思うのです。 我が国を取り巻く内外の危機的な状況を考えますと、安住財務大臣、一川…

野田新内閣は即、仕事を

本日、新たに発足する野田内閣の顔ぶれが発表されました。党内のバランスを考慮した妥協の産物とも報じられており、適材適所であるのか、疑わしいところです。 現在、我が国は、震災からの復興過程にあり、しかも、超円高、電力不足、財政危機…など、経済を…

野田内閣は泥臭い政治か泥沼化か?

野田首相は、民主党の代表選において、庶民派をアピールするためにか、自らを泥に棲む”どじょう”に譬えておりました。この発言を受けて、平野国会対策委員長は、”どじょうが棲みやすい泥になる”と述べたとされていますが、果たして、民主党政権は、どの方向…