時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

小沢氏を擁護する人々の不思議

 昨日、東京地検が、陸山会事件について秘書3人に有罪判決を言い渡した件について、ネット上では、判決に対する批判の意見が見受けられます。主たる批判点は、裁判官が、秘書の供述調書を証拠として採用しなかったことのようです。

 このことをもって、批判する人々は、”証拠もなく有罪にした”と見なしているようですが、裁判官は、この調書を信頼に値しないとして、証拠としては採用しなかった、ということあり、判決に際して、証拠が全くなかったわけではなりません。実際に、「西松建設」や「水谷建設」など、建設会社の役員の証言、両者の接触した際の飲食費の領収書、資金の細かな出し入れの事実、土地登記の時期・・・など、この事件に関わる数々の証拠が存在しています。批判者が言うように、被告側の調書を証拠として採用されない裁判は不当判決、ということになりますと、被告が頑として罪を否認したり、”嘘”を付いているケースでは、裁判官は、有罪判決は下せないことになります。

 小沢氏の暴虐ぶりを知る国民の多くは、この判決について、そこまで疑問には思わないと思うのですが、擁護派の必死さには、どこか悲壮感と不自然さがあります。小沢氏を擁護する人々の背景も、ぜひ、知りたいと思うのです。

 よろしければ、クリックをお願い申し上げます。

<a href="https://blog.with2.net/in.php?626231">人気ブログランキングへ</a>