時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

#その他政界と政治活動

二大政党制もサンドウィッチ戦略か?

ジョージ・オーウェルの『1984年』に描かれている世界は、ネオ・ユダヤ人の理想なのではないかと思えます。ソ連邦をモデルとしたとされていますが、独裁を容認する共産主義体制のモデルは、マスクスの頭の中での空想とは思えません。 マルクスは、ドイツのト…

日本国は「シオンの議定書Protocols of Zion 」に登場する

本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。「シオンの議定書Protocols of Zion 」は、偽書とされています。しかしながら、この書は、第二次世界大戦を誘発したとも言われるほど、影響力のあった書です。内容からしますと、20世…

平成三〇年とフィリピンの米軍撤退-2年の期限

本日、三笠宮親王殿下が御逝去されました。激動の時代を歩まれた殿下は、今日の変容した皇室の姿を、どのうような思いで眺めておられたのでしょうか。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。 ところで、今上陛下の譲位-生前退位-につきましては、政府のスケジュ…

皇室の秘密-脅迫状リスク

本ブログでは、皇室をめぐって、日本国が、様々なリスクを抱える可能性について指摘してまいりましたが、本日は、皇室に何らかの秘密があることによって、日本国が、海外や一部勢力から脅されるリスクについて書いておきたいと思います。 ”菊のカーテン”とは…

天皇が異民族であった場合

日本人の多くは、天皇は、血統的に日本人であると信じております。しかしながら、過去、並びに、将来における出来事をきっかけとして、天皇が、異民族である、あるいは、異民族になる可能性もないわけではないのです。 リベラルな見地からしますと、天皇の異…

三種の神器の象徴化のメリット

三種の神器を日本国統合の象徴とする案は、明治憲法体制を理想とする保守系の方々からは、全く以って不敬な意見と聞こえるかもしれません。しかしながら、日本国と日本国民の未来を考えますと、幾つかの点でメリットもあります。 第一のメリットとは、以後、…

譲位問題-日本国民統合の象徴とは?

憲法第一条には、「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する国民の総意に基づく」とあります。今般、譲位問題において懸念されるのは、新天皇が、国民統合の象徴とはなり得ないリスクです。 天皇による国民統合とは、…

皇后陛下のお気持ち表明の困惑

本日は、皇后陛下のお誕生日ということで、毎年恒例のお気持ち表明がありました。目下、関心を集めている譲位問題にも触れておられております。 ”生前退位”という表現は、おそらくマスコミの造語ですので、この表現に対する違和感は頷けるところです。昨今で…

創価天皇に国民は耐えられるのか?

昨日、本ブログにて、日本国民が、皇室の維持を心からは望んでいない可能性について言及しました。当記事に対しては、神武天皇による建国以来の日本国の歴史に鑑みまして、天皇こそが日本国民の心を一つとする唯一の拠り所であり、その喪失は、日本国の消滅…

国民は皇室の維持を望んでいるのだろうか?

少なくとも、皇室のスケジュールによれば、平成は30年をもって今上天皇の時代は幕を閉じ、皇太子が即位するものと予定されているようです。おそらく、設置された有識者会議も、”国民の意見を聞く”という手続き上の形式に過ぎないのかもしれません。 ところ…

天皇生前退位問題-疑われるスケジュールの存在

天皇の生前退位-譲位-問題については、国民も、どこか不自然さを感じているのではないかと思います。本日の日経新聞の朝刊一面では、天皇陛下の強い意志による発案であったとされていますが、腑に落ちない点もないわけではありません。 この問題は、日本国…

死刑正当防衛権代理執行説-死刑の判断基準にもなる

死刑については、EU等では廃止を加盟条件にするほど厳しく禁止が求められているため、兎角に、非合理的で非人道的な刑罰と見なされがちです。しかしながら、死刑を被害者が行使することができなかった正当防衛権の、公権力による代理行使と見なしますと、極…

蓮舫代表の戸籍謄本提出拒否問題-疑惑は”隠す”と増大する

民進党の蓮舫代表は、自身の国籍未選択疑惑について、証拠となる戸籍謄本の提出を拒否したそうです。”個人的な問題”と説明したそうですが、政治家は公人ですので、この言い分で世論が納得するとも思えません。 ところで、蓮舫代表は、”隠す”という行為が、他…

何故NHKはノーベル賞受賞をトップで報じなかったのか

日本人のノーベル賞受賞は、日本国民にとりましては、大変、喜ばしいことです。昨年までは、ニュース7をはじめ、トップニュースとして扱われてきましたが、今年の大隅良典栄誉教授の医学・生理学賞の受賞につきましては、何故か、トップでは報じられません…

長野女児行方不明事件-”警察審査会”も必要では?

先日、長野県で行方不明となった小学校1年生の女児が、川で遺体として発見されるという痛ましい事件がありました。マスコミも大きく報じたため、国民の関心を集めることとなりましたが、長野県警は、女児は誤って川に転落した可能性が高いとし、事件性を認…

天皇の意思と瓊瓊杵尊の御霊の継承

天皇が天皇たる所以は、即位に際して催される大嘗祭にて真床御衾に入られ、瓊瓊杵尊の御霊を引き継がれているからとされております。この儀式を境にして、天皇は、人ではなくなり、いわば、”神”になられるのです。 日本国では、全国各地に、人が神の憑代とな…

重大なる”天皇の意思”問題

天皇陛下のお気持ち表明により、生前退位-譲位-については、”天皇の意思”を尊重すべきとする声も聞かれます。しかしながら、この考えは、代替わりにより”天皇の意思”が変わり得ることを忘れております。 とりわけ、女性天皇、あるいは、女系天皇を認めるの…

「貧困女子高生問題」-貧困ビジネス隠しも”恐るべき本質”では

NHKの報道を切っ掛けとして、「貧困女子校生」問題が、批判派と反批判派との間で議論を呼んでいます。批判派の主張は、NHKと出演した女子高生の捏造報道にありますが、一方の擁護派は、批判派の主張を”弱者叩き”として”批判の批判”を展開しています。 反批判…

男系継承論さえリスクがある

二階議員の女性天皇容認論は、早々に慎重論によって抑えられた感がありますが、この問題、皇室の血統に関する本質的議論にまで踏み込まざるを得なくなるように思われます。 皇統の万世一系については、室町期や明治維新時おける疑惑もあり、史実としての確認…

二階議員は中韓のスポークスマン?

与党自民党の幹事長に就任して以来、その言動が否が応でも注目を集める二階議員。昨日は、出演したテレビ番組において「女性尊重の時代に天皇陛下だけそうはならないというのはおかしい。時代遅れだ」と発言したことが、波紋を広げています。 二階議員は、”…

日本国民の多くも皇統を継いでいる

皇室をめぐっては、生前退位-譲位-問題のみならず、皇位の安定的な継承にも言及する意見も見受けられます。皇位の安定的継承とは、実際には、女系天皇や女性天皇、並びに、旧宮家の復帰問題なのですが、一つ、気がかりなのは、日本国民の多くも皇統を継いで…

皇室問題-世襲を考える

日本国は、古来、祭政二元体制の時期が長く、朝廷と幕府は、聖と俗との間で役割を分かつことで、調和的な国制を維持してきました。しかしながら、この体制は、明治の開国と共に激変し、天皇は、世俗の領域においても中心に位置づけられ、いわば、祭政一元体…

”菊のカーテン”の仕組みとは

皇室報道につきましては、しばしば”菊のカーテン”という言葉が見受けられます。かつて天皇は、人々が直接に拝謁すること叶わず、御簾の中におられました。しかしながら、今日の”菊のカーテン”とは、神聖性ゆえに世俗と隔てる”御簾”とは、違った意味と役割が…

皇室の利権化の防止を

天皇の生前退位-譲位-につきましては、立法措置を採るにせよ、天皇の政治利用を防ぐための工夫が必要なのではないか、との指摘があります。天皇の政治利用は、当然、防止されなければならないのですが、もう一つ、防止しなければならないものがあります。 …

象徴天皇と国民側の変化

戦後の日本国憲法の制定を機に、天皇の地位は国家、並びに、国民の象徴へと変わりました。従来の伝統的慣習を排し、民間から妃を迎えるといった大胆な改革も行われ、皇室の姿も時代と共に変化しています。そして今日、変貌を遂げているのは皇室のみではあり…

皇室の行方と日本国の選択肢

今月8日に報じられた天皇陛下のお気持ち表明は、中国や韓国等の評価が明らかになるにつれ、どこか、危ない雰囲気を漂わせるようになりました。背後に、内外の政治勢力による思惑が察せられるからです。 ところで、皇室をめぐる危うさが表面化している今日に…

天皇の役割とは-世界の中の日本の視点

8月8日の天皇陛下のお気持ち表明は、天皇の役割とは何かを、改めて国民に問う機会ともなりました。この問題について考えるに際して、見落としがちな点とは、世界の中の日本の視点です。 今日、一国主義的な歴史観は疑問に付され、日本の歴史もまた世界史の…

”退位”を戦前回帰の阻止と解釈する奇妙な主張

ネット上では、8月8日の天皇陛下のお気持ち表明につき、奇妙な説が主張されているようです。それは、お言葉において”象徴天皇”に幾度となく言及されたのは、明治憲法下の天皇の位置づけに戻したくないという強いご意思の現れであるというのです。 しかしな…

皇室のタブーと秘密は国を傾ける

皇室に関する記事を書くことは気が重く、できることならば穏便な形で落ち着くことを願いつつ、沈黙や遠慮がリスクとなることは、歴史が示すところです。皇室の弥栄を祈念する方々からのお叱りも覚悟の上なのですが、昨今の日本国を取り巻く状況を考慮し、本…

”退位”よりも”即位”が問題なのでは?

昨日の天皇陛下によるお気持ちの発表は、内外に波紋を投げかけているようです。安倍政権批判の声もあれば、退位を望まない声もあります。マスコミをはじめ、”退位”に関心が集中しがちですが、今般の問題でより深刻なのは、実のところ、皇太子の”即位”の方で…