時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

平成三〇年とフィリピンの米軍撤退-2年の期限

 本日、三笠宮親王殿下が御逝去されました。激動の時代を歩まれた殿下は、今日の変容した皇室の姿を、どのうような思いで眺めておられたのでしょうか。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

 ところで、今上陛下の譲位-生前退位-につきましては、政府のスケジュールによれば、平成は、30年を以って最後とする方針のようです。後2年ばかりとなりますが、何故、2年という期限が設けられたのか、実のところ、どこからも国民に対して詳しい説明がありません。三笠宮殿下御逝去の年齢が百歳でありましたことを考慮しますと、譲位に際しての今上陛下の年齢は85歳であり、高齢化社会にありましては、然程の高齢とも思えません。この点に関して、気になる点は、訪日中のフィリピンのドゥテルテ大統領が、米軍撤退の期限を、やはり、2年と述べていることです。同大統領は、訪日に際して天皇陛下との会見を最も強く望んでいたとも報じられておりました。

 二つの2年の期限は、偶然の一致なのでしょうか。譲位-生前退位-につきましては、背後に中国、あるいは、そのまた背後の勢力の影が透けて見えるのですが、ドゥテルテ大統領の発言が米軍撤退という親中政策の核となる部分であっただけに、この2年という期限には、何らかの繋がりを推測せざるを得ません(杞憂であれば良いのですが…)。アジアの地図を2年後に一変させるスケジュールが存在するとしますと、これは、日本国に留まらず、アジア全体の危機となるのではないかと思うのです。

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