時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

北朝鮮―金ファミリー資産が存在する欺瞞

北朝鮮では、後継者の金正恩氏が、金ファミリーの海外資産をも継承するそうです。北朝鮮が、社会・共産主義国であることを考えますと、この情報は、北朝鮮では、国家の最高機密であるかもしれません。 社会・共産主義国では、国家の公認のイデオロギーに忠実…

日本の雇用はどうなるのか

昨日、東南アジア諸国から来日して介護の研修を受けていた方々が、介護士試験に臨んだそうです。日本国では、介護士の数が足りないということで、外国人介護士の受け入れ政策が行われていますが、日本人の雇用は、これからどうなるのでしょうか。 現在、政府…

他人事ではないアメリカ州議会の日本海呼称法案

現在、アメリカには、120万人の韓国系アメリカ人が居住しているそうです。アメリカの人口が約2億人ですので、少数派ではなりますが、その政治パワーは、アメリカ政治にも及んでいるようです。 このことは、日本国においても、同様の事態が発生しているこ…

原発再稼働を要求しない労組の不思議

日本の労組は、”労働貴族”とも称され、実際には、一般の労働者の利益を代表していないと言われています。福島第一原発の事故以来、日本経済は、深刻な電力危機に直面していますが、最もダメージを受けるのは、労働者の方々なのではないかと思うのです。 電力…

選挙権年齢は下げるべきか上げるべきか

自民党政権は、選挙権年齢を18歳に下げる法案の提出を検討しているそうです。しかしながら、政治というものの性質を考えますと、上げる、という方向性もあるのではないか、と思うのです。 最近の選挙を見ておりますと、その投票率の低さは、民主主義の成立…

18歳以上の選挙権―人の精神の成長過程の考慮を

政府は、選挙権年齢を18歳以上に引き上げる法案の提出を検討しているようです。しかしながら、18歳と決めつける前に、人の精神の成長過程についての議論があってもよいと思うのです。 政府が、18歳に拘る理由は、おそらく、”諸外国が18歳だから“とい…

”子ども手当”は少子化対策となったのか

報じられるところによりますと、昨年の出生率は、0.02%ほど上向いたものの、長期的な低下傾向には歯止めがかからないようです。”子ども手当(子どものための手当)”の目的は、少子化対策であったことを考えますと、”子ども手当”の政策効果は微々たるものの…

増税でも赤字―歳出削減が急務では

内閣府の試算によりますと、消費税を10%に上げても、日本の財政は、9~16兆円の赤字となるそうです。しかも、この試算、経済成長率を1~2%として計算しているようですが、ゼロ成長ともなりますと、さらに赤字幅が拡大してゆくことになります。 実際に…

反・脱原発の主張―”皆が反対”のトリック

しばしば、反・脱原発を訴えている人々が、”原発は、国民感情が許さない”、とか、”反・脱原発は、国民的な合意となっている”など、決めつけた言い方をしているのを耳にします。しかしながら、これは、一種の言葉のトリックなのではないかと思うのです。 難破…

野田首相に対する失望―崖っぷちの日本

先日の野田首相の”崖っぷち”発言に対しては、多くの国民が心から失望したのではないかと思うのです。何故ならば、自らの統治責任を否定したに等しいのですから。 野田首相は、日本と国民が”崖っぷち”にいることだけは、認識しているようです。一方、日本国民…

貿易赤字国に転落―原発再稼働は経済問題

本日のネット・ニュースによりますと、日本国は、31年ぶりに貿易赤字国に転落したそうです。 2010年の貿易収支は7兆近い円の黒字であり、2011年に2兆7842億円の赤字となりましたので、1年間で実に、10兆円以上もの貿易収支の変動があったことになります…

民主党政権の交換条件作戦に注意を

野田内閣は、増税批判をかわすために、議員定数や歳費の削減に取り組むそうです。交換条件を持ち出す手法は、”騙しのテクニック”でもありますので、国民は、注意する必要がありそうです。 菅前首相が退陣する時にも、首相は、自らの退陣と引き換えに、3つの…

東大は国際ランキング至上主義か

昨日、東大のワーキング・グループが、秋入学に全面移行する素案を公表したことから、本日の新聞等では、その賛否に関する記事が掲載されていました。マスコミは、おおむね支持しているようですが、果たして、この改革案、大丈夫なのでしょうか。 秋学期に移…

草案なき太平洋憲章

野田政権は、環太平洋における新たな経済・安全保障政策のヴィジョンとして、”太平洋憲章”の枠組みの構築を目指すと報じられています。ところが、不思議なことに、肝心の草案が公表されていないのです。 ”太平洋憲章”というネーミングからは、第二次世界大戦…

皇室典範改正問題―解き難いジレンマ

野田政権の成立とともに、皇室典範改正問題が、再び浮上するようになりました。改正に関する政府の説明は、皇室の安定化に終始しているようですが、この問題、皇室の血統と正統性に関わるジレンマを考えれば、簡単には結論を出せないと思うのです。 国民の多…

女性宮家―皇位継承が不安定化する可能性

本日、ネットのニュースに、女性宮家創設に対する賛成意見として、専門家とされる高森明勅氏の見解が紹介されていました。氏は、女系天皇の支持者として知られているようですが、氏の説は、皇位継承者指名制への変更に等しいと思うのです。 何故ならば、氏は…

維新の会は”後出しじゃんけん”?

昨日、大阪市の橋下市長が、国政選挙における維新の会と公明党との連携について言及したと報じられていました。大阪ダブル選挙では、既成政党としては公明党のみ平松氏支持を見送りましたので、水面下では、両者の連携は進んでいたのかもしれません。 その兆…

イラン産原油輸入削減―経済制裁は核放棄を迫る有効な手段では

先日、安住財務相が、アメリカのガイドナー財務長官との会談で、イランからの石油輸入を段階的に削減するとの方針で合意したことから、対米追従外交との非難の声が沸いているようです。それでは、イランのアフマディネジェド政権による核開発は、不問に付し…

内閣改悪?-不安な田中防衛相

前任者の一川前防衛相は、就任早々、自ら軍事の素人であることを認め、国民から呆れられることになりました。内閣改造における氏の更迭は予想されていたことですが、その後任は、何と、田中直紀氏というのです。 田中直紀氏は、田中真紀子氏の夫君として知ら…

大河ドラマ「平清盛」―知事の批判は歓迎すべき

今月8日から始まったNHKの大河ドラマ「平清盛」。兵庫県知事が酷評したことに対して、県庁には、”立場をわきまえよ”といった批判の声も寄せられているそうです。 頼朝に北条政子が平家滅亡の報をもたらす場面で絶句し(あり得ない!)、それ以降は見ていな…

平田容疑者を内乱罪で告訴を―オウム事件全容の解明

オウム事件は、その発生当初から、背後に深い闇があると指摘されていました。国民の多くも、この事件が、完全に解明されたとは感じていないはずです。その理由は、検察が、事件に関わったオウム教団の教祖と信者達を、内乱罪で告訴しなかったからなのではな…

オウム真理教―何故武器を輸入できたのか

オウム事件が発生した当時、前代未聞の凶悪事件であったために、日本国全体が、一種のパニックに陥っていた感がありました。あの事件から17年が経とうとする今日、冷静に、なぜあの事件が発生したのか、検証してみる必要があると思うのです。 オウム事件には…

外国人参政権出題事件―憲法違反では

大学入試のセンター試験、行政書士の資格試験、国家公務員脅錣虜陵兒邯海函∋暗戮蘯郊垢乏姐饋融伽権に関する問題が出題されたとなりますと、これを、異常と感じない人はいないのではないかと思います。しかも、回答が間違っているのですから、なおさらのこと…

外国人参政権設問事件―背景の追求を

以前、大学入試のセンター試験に、外国人の地方参政権問題に関する設問があり、合憲を正解としたことが、事実に反し、かつ、公平性を欠くとして、問題になったことがあります。政治・社会問題化したのですから、以後、同様の設問は行わないのが普通の感覚な…

使途不明金が合法化されている政党助成法

政治の劣化が著しい今日、その原因の一つには、政界をとりまく組織の杜撰さがあるのではないかと思うのです。政党助成法もまたその一つであり、使途不明金が許されている現状については、昨日の記事で既に述べました。 法律の役割の一つは、特定の公的な活動…

政党助成法の改正を―ポケットマネー化の防止

菅前首相による北朝鮮系政治団体への寄付の問題は、政党助成法にも原因があるようです。何故ならば、当法律には、使途に関する制限が全くないのです。 政党助成法の第4条には、「国は、政党の政治活動の自由を尊重し、政党交付金の交付に当たっては、条件を…

菅前首相の闇―政党と政治団体の関係の議論を

昨年、菅前首相の資金管理団体が、北朝鮮系の政治団体に多額の寄付を行っていたことが発覚し、大問題となりました。この事件から疑問に思うことは、政党と政治団体の関係は、一体、どうなっているのか、ということです。 調べてみたところ、政党もそれ以外の…

今年こそ統治機構の見直し元年に

2009年に起きた民主党による政権交代は、これまで国民の意識下にあった様々な政治問題を露わにすることになりました。そして、如何に統治権力というものが、危ういものか、ということも…。 統治権力とは、国家と国民に関わる権限ですので、その取り扱いには…

新年のご挨拶

新年のご祝詞を謹んで申し上げます。 旧年中は、本ブログをお読みくださりまして、誠に、ありがとうございました。本年も、何とぞ、よろしくお願い申し上げます。 本年が、新たな発展の年となることを祈りつつ 吹きすさぶ 峰うつ風の 音もやみて 野に咲き出…