時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

オウム真理教―何故武器を輸入できたのか

 オウム事件が発生した当時、前代未聞の凶悪事件であったために、日本国全体が、一種のパニックに陥っていた感がありました。あの事件から17年が経とうとする今日、冷静に、なぜあの事件が発生したのか、検証してみる必要があると思うのです。

 オウム事件には、まだ数多くの謎が隠されています。昨晩、NHKのニュース9で、オウム真理教が、ロシアから武器を大量の購入していた事実を報じていました。入手した政府の極秘資料に記載されていたそうですが、やすやすと武器の輸入ができたとすると、それには、何らかのルートがあったことになります。密輸であるとしますと、日本国の国境管理は杜撰ということになりますし、合法的に入手したとしますと、入管などにオウムの信者か協力者がいた可能性もあります。オウムは、生物化学兵器の製造にも手を染めていますが、この製造も国際法でも規制されていますので、原材料が簡単に手に入るとも思えません。オウムが、国家掌握のために準備していた武器や生物化学兵器の入手ルートの解明は、オウムの闇を暴くことにもなるのではないかと思うのです。

 二度とオウム事件が繰り返されないために、平田容疑者の逮捕をきっかけに、今度こそ、オウム事件を徹底的に洗い直す必要があるのではないでしょうか。

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