時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

維新の会の”維新”は昭和維新では

国政への進出を目指すべく、大阪市長の橋下氏は、「日本維新の会」を発足させました。橋下氏が、坂本竜馬を尊敬し、「船中八策」にもじって「維新八作」の政策綱領を掲げたことから、一般的には、維新の会の”維新”は、明治維新であると考えられています。 し…

日本維新の会―裏目に出た”逆手戦略”?

日本維新の会の”鵺”的な性格は、既に、各方面から指摘されています。本日の記事では、日本維新の会について、一つの仮説を立ててみようと思うのです。 政治的な戦略の一つに、ある目標を達成するためには、敢えて、その目標の反対者の中に紛れ、内側から反対…

領有権問題―日本国政府は海外雑誌に訂正要求を

ここ数日、韓国のメディア発の情報なのですが、スペインやフランスの雑誌記事において、竹島問題については、日本国を非難する記事が相次いで掲載されているそうです。 紹介されているこれらの記事の内容を読んでみますと、明らかなる事実の誤認があります。…

尖閣諸島・竹島問題―ICJ提訴拒否国を推定無権利国とみなしては

国連総会における野田首相の国際法重視の演説に対して、すかさず中国側は、日本側こそ、国際法を捻じ曲げているといった反論を試みているそうです。 ところで、竹島については、既に日本国側が、韓国に対してICJへの共同提訴を申し入れています。この提案に…

自民党安倍総裁決定―総選挙の準備が整う

本日、自民党では、決選投票の結果、新たな党総裁として安倍晋三氏を選出しました。与党民主党でも、野田首相が再選されましたので、総選挙に向けた環境は整いつつあります。 与党民主党は、支持率の低下に歯止めをかけるべく、党内人事や内閣改造を行い、イ…

”従軍慰安婦問題”―日本人の反発は韓国の捏造に対するもの

本日、ネットでは、橋下大阪市長が、”元慰安婦”の韓国人女性からの面会の申し入れを断ったとするニュースが、朝日新聞社の記事として配信されていました。 後に、面会することになったそうですが、面会を申し入れた韓国人女性は、「15歳の時、村の役人と日…

”従軍慰安婦問題”―野田首相は自国の名誉を守るべき

野田首相は、米紙のインタヴューに応える形で、韓国側との間で水面下の協議が行われていることを明らかにしたそうです。野田首相には、自国の名誉を守る気概はないのでしょうか。 ”従軍慰安婦問題”については、今では、捏造過程の詳細までもが明らかとなって…

日本維新の会に代表選挙はあるのか

鳴り物入りで国政進出を表明し、マスコミもさまんに囃したてた日本維新の会。蓋を開けてみますと、政党支持率は、2%と低迷しているそうです。 国民の支持を集めることができなかった理由は、一つではないのでしょうが、最大の原因は、橋下氏の独裁色があま…

尖閣諸島の司法解決―注目される台湾の動向

昨日、記者の質問に答えて、玄場外務大臣は、尖閣諸島について、今のところはICJで争う必要はないと発言したそうです。本来、日本国の領有に対して異議を申し立てている側が、提訴を持ちかけるのが筋なのですが、旗色が極めて悪い中国は、ICJで争うことを避…

中国はアジアのリーダーに相応しくない

世界第二位の経済大国にのし上がった中国は、強大な軍事力を背景に、前近代の華夷秩序の再構築を目指して邁進しているように見えます。しかしながら、中国は、アジアのリーダーには相応しくないと思うのです。 古今東西を問わず、善政とは、内外の平和が維持…

村山談話と河野談話の変更―国際社会に事前説明を

外務省の元アジア局長の田中均氏曰く、ディッチレー財団主催の国際会議の席では、欧米諸国を含めて、村山談話と河野談話の変更には、否定的な意見が多かったそうです。日本国は、アジアで孤立すると…。 しかしながら、人間の一般的な理性に照らして考えてみ…

人権侵害救済法案―日本国民よりも民団を優先する民主党政権

民主党政権の成立の背後には、憲法違反ともいうべき民団の支援があったことは、既に周知の事実となっています。尖閣危機で揺れる中、野田内閣では、人権侵害救済法案の提出をそそくさと閣議決定した背景にも、民主党と民団との繋がりがあるのかもしれません。…

有事を想定した挙国一致内閣の準備を

政権与党である民主党は、代表選を控えているため、中国の反日暴動や尖閣諸島の危機を前にしても、対応に集中できない状態にあります。一方、野党の自民党もまた党首選のただ中にあり、加えて、「日本維新の会」が、地方から揺さぶりをかけています。つまり…

平成の元寇か

報道によりますと、1000隻もの中国の漁船が尖閣諸島沖に向かって出航したそうです。我が国の海域に忽然と現れる大船団の光景は、あたかも鎌倉時代の元寇の再来のようです。 これらの船は、漁業を目的とした民間の漁船のはずもなく、いわゆる”武装漁船”である…

”領土問題はない”に潜む問題点

尖閣諸島については、政府は、中国が領有権を主張し始めた70年代以来、領土問題はないとする立場を堅持してきました。領土問題があると認めた場合、自国の領有権の主張が揺らぐと…。しかしながら、事態が緊迫している以上、もう一度、この基本的立場について…

中国は国際司法裁判所に判断を求めるべき

未確認の情報ですが、中国政府は、尖閣諸島を基線としたEEZの設定地図を国連に提出するとともに、事務総長に対しても、尖閣諸島が中国領であることを主張したとする情報がネット上に流れています。もし、これが事実であるとすれば、中国政府の訴えるべき先は…

韓国議員の竹島上陸は無駄な抵抗

韓国では、大統領に続いて、国会議員も竹島上陸を計画しているそうです。こうした行為は、ICJでの判決では、自国に有利な材料とはなりませんので、韓国は、全く、無駄な抵抗をしていることになります。 李大統領は、”竹島問題について日本人と話をしてると、…

対韓制裁慎重論の逆効果

竹島上陸を始めとした李大統領の過激な反日行動以来、日本人の韓国人に対する堪忍袋の緒が切れてしまった感があります。国内からは、韓国に対する経済制裁を速やかに実施すべし、との声が上がる一方で、制裁論に対する慎重意見も聞かれます。 慎重論の根拠の…

亡国の原発ゼロの政府原案

本日、政府が、2030年代に原発比率ゼロを目指すエネルギー政策の基本原案を纏めたとするニュースが飛び込んできました。生活保護の受給者数が最高記録を更新する中で、政府は、日本国の経済を本気で潰そうとしているとしか思えません。 反・脱原発派の人々に…

韓国への修学旅行―偽りの歴史を学んではいけない

昨日、ネット上では、片山さつき参議院議員が、日本の学校の修学旅行先が韓国であることを、国会で問題視したことが話題となっておりました。修学旅行では、生徒さん達が、日本の植民地支配を糾弾する歴史博物館や”従軍慰安婦”関連の施設を訪問することが定…

罠かもしれない韓国の李大統領の発言

何時になく日本側の反発が激しかったためか、竹島問題について、韓国の李大統領は、”これ以上騒がない”と神妙な発言をしたと報じられています。しかしながら、この発言、反省の弁でも、謝罪の言葉でもないかもしれないのです。 李大統領の発言は、”韓国側は…

日本維新の会と公明党の選挙区協力は”談合”

総選挙近し、の観測から、大阪維新の会は、日本維新の会の名で国政に進出するそうです。日本国の”根っこを変える”といった大胆な発言で衆目を集めていますが、橋下大阪市長の手法は、斬新どころか、旧態依然とした”慣れ合い”なのではないでしょうか。 その兆…

”日本維新の会”への違和感

維新の時代とは、日本国の歴史において特筆すべき転換期にあたり、”御維新”とは、様々な逸材の活躍により、欧米列強による植民地化を巧妙に回避し、独立近代国家の礎を築いた偉業でもあります。この明治維新にあやかって、橋下氏率いる政治集団は、”日本維新…

韓国はニューズウィーク社よりICJに訴えを

リンク: <a title="Newsweekアジア版の竹島記事、韓国メディアが批判 政府が公式に抗議も - 速報:@niftyニュース" href="http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-145587/1.htm">Newsweekアジア版の竹島記事、韓国メディアが批判 政府が公式に抗議も - 速報:@niftyニュース</a>. ニューズウィークアジア版で、珍しく竹島問題が取り上げられたそうです。どちらかと申しますと、”事なかれ主義”の論調なそうですが、それでも、韓国側…

尖閣諸島国有化―問題は対日三条件にあり

尖閣諸島をめぐっては、東京都が購入計画を進めてきたところ、昨日から、政府と地権者が合意に達したことから、国による購入が決定されたとの情報が流されるようになりました。真偽はまだ定かではないのですが、寄付金の行方を心配する声もありますが、国有…

日本の政治―小選挙区制プラス多党乱立の最悪パターン

昨日、世論調査の結果、比例代表制では、維新の会がトップの支持率を集めたことを記事にしました。それでも、23.8%ほどなのですが、この結果は、日本国では、小選挙区制プラス多党乱立の最悪パターンが出現する可能性を示唆しています。 小選挙区制とは、単…

選挙のたびに劣化する日本政治の行く末

産経新聞の一面に掲載された世論調査によりますと、比例代表に限定してではあれ、次期総選挙における支持政党として、維新の会がトップに躍り出たそうです。期待度も62%と高く、小選挙区でも、雪崩を打つように、維新の会の候補者が当選する可能性もありま…

原発比率ゼロは国民の総意?

野田政権は、大飯原原発を再稼働させたものの、中期的なエネルギー政策に関しては、原発比率をゼロにもってゆきたいようです。民主党政権は、民意を尊重すると言いながら、原発比率ゼロは、国民の総意なのでしょうか? この件に関して、政府は、意見聴取会、…

韓国の過激化―日本国が汚名をすすぐ最大のチャンス

ロンドン・オリンピックの場で、韓国のサッカー選手が、オリンピック憲章に違反して”竹島パフォーマンス”を演じるなど、韓国の対外宣伝活動は、ここにきて、俄かに活発化してきています。竹島のみならず、”従軍慰安婦問題”についても、今後は、国際社会に対…

韓国の竹島不法占拠で憲法第9条は既に破綻

昨日の産経新聞の紙面で、社民党の福島瑞穂党首は、憲法第9条を擁護する立場から、”平和憲法をもつ国を侵略する国はない”と言い切っていました。しかしながら、この発言、韓国の竹島不法占拠で、既に破綻していると思うのです。 韓国による竹島不法占拠は、…