時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本維新の会に代表選挙はあるのか

 鳴り物入りで国政進出を表明し、マスコミもさまんに囃したてた日本維新の会。蓋を開けてみますと、政党支持率は、2%と低迷しているそうです。

 国民の支持を集めることができなかった理由は、一つではないのでしょうが、最大の原因は、橋下氏の独裁色があまりに強く打ち出されたため、国民の多くが眉を顰めたからではないかと思うのです。本日も、維新の会の党規約に、党代表の拒否権が記載されているとするニュースが報じられていました。そもそも、それ以前の問題として、この政党に、代表の選出手続きがあるのかどうかも、怪しい限りです。ここ数日、与野党ともに、党首選が闘われていますが、日本維新の会に限っては、橋下氏以外の党員が代表となることは、およそ想像できません。選出手続きが制定されていたとしても、ライバルを予め追い出すか、あるいは、橋下氏への支持を強要することで、常に、代表の座は、橋下氏が独占する体制になっているのではないかと疑うのです(党内で”下剋上”が起きれは、それはそれで、興味深い…)。

 日本維新の会の独裁的な体質は、現代の政党としては時代遅れであり、ヒトラーナチスムッソリーニのファシスタ党を思い起こさせます。総選挙に先だって、維新の会の特異な体質が明らかとなったことは、国民にとりましては、幸運であったかもしれません。

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