時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

長野女児行方不明事件-”警察審査会”も必要では?

先日、長野県で行方不明となった小学校1年生の女児が、川で遺体として発見されるという痛ましい事件がありました。マスコミも大きく報じたため、国民の関心を集めることとなりましたが、長野県警は、女児は誤って川に転落した可能性が高いとし、事件性を認…

天皇の意思と瓊瓊杵尊の御霊の継承

天皇が天皇たる所以は、即位に際して催される大嘗祭にて真床御衾に入られ、瓊瓊杵尊の御霊を引き継がれているからとされております。この儀式を境にして、天皇は、人ではなくなり、いわば、”神”になられるのです。 日本国では、全国各地に、人が神の憑代とな…

重大なる”天皇の意思”問題

天皇陛下のお気持ち表明により、生前退位-譲位-については、”天皇の意思”を尊重すべきとする声も聞かれます。しかしながら、この考えは、代替わりにより”天皇の意思”が変わり得ることを忘れております。 とりわけ、女性天皇、あるいは、女系天皇を認めるの…

「貧困女子高生問題」-貧困ビジネス隠しも”恐るべき本質”では

NHKの報道を切っ掛けとして、「貧困女子校生」問題が、批判派と反批判派との間で議論を呼んでいます。批判派の主張は、NHKと出演した女子高生の捏造報道にありますが、一方の擁護派は、批判派の主張を”弱者叩き”として”批判の批判”を展開しています。 反批判…

男系継承論さえリスクがある

二階議員の女性天皇容認論は、早々に慎重論によって抑えられた感がありますが、この問題、皇室の血統に関する本質的議論にまで踏み込まざるを得なくなるように思われます。 皇統の万世一系については、室町期や明治維新時おける疑惑もあり、史実としての確認…

二階議員は中韓のスポークスマン?

与党自民党の幹事長に就任して以来、その言動が否が応でも注目を集める二階議員。昨日は、出演したテレビ番組において「女性尊重の時代に天皇陛下だけそうはならないというのはおかしい。時代遅れだ」と発言したことが、波紋を広げています。 二階議員は、”…

宗教政党の怖いところ

日本国には、公明党といった宗教政党が存在していますが、宗教政党には、幾つかの問題点があります。その一つは、国家権力を手にすることで、最終的には、自らの理想、あるいは、目的を国家や国民社会全体に押し付けようとすることです。 16世紀にスペインで…

トルコのギュレン教団と創価学会

先日、トルコでは、クーデター未遂事件が発生し、実行組織はギュレン教団と呼ばれるイスラム系宗教団体であったとされています。ギュレン教団は、イスラム系でありながら世俗派に近い思想傾向にありますが、軍部のみならず、司法行政組織にも信者が多数職を…

貧困女子高生問題-虚偽はだめ

先日、NHKが「ニュース7」において報じた貧困女子高生問題が、目下、ネット上において騒ぎとなっているようです。事の発端は、”貧困女子高生”として登場した女生徒の証言に疑問が寄せられたところにあります。 ネットでの論争では、NHK&女子生徒を批判する…

日本国民の多くも皇統を継いでいる

皇室をめぐっては、生前退位-譲位-問題のみならず、皇位の安定的な継承にも言及する意見も見受けられます。皇位の安定的継承とは、実際には、女系天皇や女性天皇、並びに、旧宮家の復帰問題なのですが、一つ、気がかりなのは、日本国民の多くも皇統を継いで…

皇室問題-世襲を考える

日本国は、古来、祭政二元体制の時期が長く、朝廷と幕府は、聖と俗との間で役割を分かつことで、調和的な国制を維持してきました。しかしながら、この体制は、明治の開国と共に激変し、天皇は、世俗の領域においても中心に位置づけられ、いわば、祭政一元体…

”菊のカーテン”の仕組みとは

皇室報道につきましては、しばしば”菊のカーテン”という言葉が見受けられます。かつて天皇は、人々が直接に拝謁すること叶わず、御簾の中におられました。しかしながら、今日の”菊のカーテン”とは、神聖性ゆえに世俗と隔てる”御簾”とは、違った意味と役割が…

皇室の利権化の防止を

天皇の生前退位-譲位-につきましては、立法措置を採るにせよ、天皇の政治利用を防ぐための工夫が必要なのではないか、との指摘があります。天皇の政治利用は、当然、防止されなければならないのですが、もう一つ、防止しなければならないものがあります。 …

象徴天皇と国民側の変化

戦後の日本国憲法の制定を機に、天皇の地位は国家、並びに、国民の象徴へと変わりました。従来の伝統的慣習を排し、民間から妃を迎えるといった大胆な改革も行われ、皇室の姿も時代と共に変化しています。そして今日、変貌を遂げているのは皇室のみではあり…

国連(UN)の機能不全問題には計画性があるのか

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。去る7月26日付本ブログにおきまして、「常設仲裁裁判所によって蘇ったニコライⅡ世の亡霊」と題しまして、『聖書』「暴露録(黙示録)」に登場するサタンの化身、「赤い竜the red d…

皇室の行方と日本国の選択肢

今月8日に報じられた天皇陛下のお気持ち表明は、中国や韓国等の評価が明らかになるにつれ、どこか、危ない雰囲気を漂わせるようになりました。背後に、内外の政治勢力による思惑が察せられるからです。 ところで、皇室をめぐる危うさが表面化している今日に…

”防衛戦争反対”と言えますか?

マスコミやネット上では、”日本を戦争できる国にしてならない”とする自称平和主義者の訴えが、散見されます。”戦争は残酷で命が失われるから、何が何でも反対”というスタンスです。 中には、北朝鮮の体制をイメージしてか、安倍首相の鶴の一声で戦争が始まる…

陰謀を否定するリスク

ここ数年、陰謀論が、案外、真面目に取り上げられている事例が増えているように思われます。一昔前であれば、陰謀論は、一笑に付されたことでしょう。 それでは、何故、陰謀論を無視できなくなってきたのかと申しますと、歴史には、陰謀なくして説明できない…

慰安婦合意履行-繰り返される対韓”どんぶり勘定合意”

年末の日韓間の慰安婦合意については、日本国側が、先に合意内容を履行する公算が高いようです。10億円の拠出金の使途について、日韓間で交渉が進んでいるようですが、こうした曖昧な妥協は、今に始まったわけではありません。 1965年の日韓基本関係条約の締…

天皇の役割とは-世界の中の日本の視点

8月8日の天皇陛下のお気持ち表明は、天皇の役割とは何かを、改めて国民に問う機会ともなりました。この問題について考えるに際して、見落としがちな点とは、世界の中の日本の視点です。 今日、一国主義的な歴史観は疑問に付され、日本の歴史もまた世界史の…

”退位”を戦前回帰の阻止と解釈する奇妙な主張

ネット上では、8月8日の天皇陛下のお気持ち表明につき、奇妙な説が主張されているようです。それは、お言葉において”象徴天皇”に幾度となく言及されたのは、明治憲法下の天皇の位置づけに戻したくないという強いご意思の現れであるというのです。 しかしな…

皇室のタブーと秘密は国を傾ける

皇室に関する記事を書くことは気が重く、できることならば穏便な形で落ち着くことを願いつつ、沈黙や遠慮がリスクとなることは、歴史が示すところです。皇室の弥栄を祈念する方々からのお叱りも覚悟の上なのですが、昨今の日本国を取り巻く状況を考慮し、本…

”退位”よりも”即位”が問題なのでは?

昨日の天皇陛下によるお気持ちの発表は、内外に波紋を投げかけているようです。安倍政権批判の声もあれば、退位を望まない声もあります。マスコミをはじめ、”退位”に関心が集中しがちですが、今般の問題でより深刻なのは、実のところ、皇太子の”即位”の方で…

陛下のお気持ち発表-象徴天皇とは

本日午後三時より、天皇陛下による「お気持ち」が、ビデオを通して発表されました。事前に懸念されていたよりも、内容としては穏やかものでしたが、婉曲な表現ですので、解釈の幅が広がる余地もありそうです。 近代化を急ぐ時代の要請を受けて、明治以来の天…

オリンピックの開催時期と紛争

昨日、ブラジルのリオでオリンピックが華々しく開催されました。既に競技も始まっており、テレビの画面に釘付けになっているスポーツ愛好者も少なくないことでしょう。その一方で、オリンピックの開催時期には、要注意な面があります。 北京オリンピックが開…

中国は力でしか抑えられない現実

先月12日に常設仲裁裁判所で下された南シナ海問題に関する判決に対して、全面敗訴となった中国は、判決を”紙くず”扱いし、あくまでも”南シナ海は中国の領土”とする主張を貫く構えです。国際法秩序を破壊する行為なのですが、今日に至るまでの一連の経緯から…

安倍政権の”ナチス認定”の基準とは?

ネット上では、安倍政権に対して、”ナチス認定”し、極めて危険な政権であるとする意見が散見されます。ところで、この”ナチス認定”、何を基準としているのでしょうか。 ナチス政権の特徴とは、(1)政治においては、一党独裁、並びに、ベルサイユ体制の打破…

行政に寄生し始めたLINE

本日、ネット上で、LINEに関する二つの記事を発見いたしました。何れも、地方自治体関連のものですが、一民間企業、しかも、韓国系企業に対する行政の肩入れは許されるのでしょうか。 LINEの親会社は韓国企業であり、このため、子会社であるLINEで収集された…

国土交通大臣ポストの公明党指定席化は問題では

本日、第三次安倍改造内閣が発足し、新たな閣僚の顔ぶれも揃いました。留任のポストも多いのですが、近年、顕著となっているのは、連立を組んでいる公明党の閣僚ポストに固定化の現象が見られることです。 今般の内閣改造でも、国土交通大臣のポストは公明党…

移民問題-排外主義vs.排内主義

イギリスのEU離脱の主因となり、アメリカ大統領選でもトランプ候補躍進の原動力となったように、移民問題は、今日、何れの国でも重要な政治的争点の一つです。この問題については、マスコミでは、移民に対する排外主義を戒める論調が強く、受け入れ国の国民…