時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

内閣

安倍政権の”ナチス認定”の基準とは?

ネット上では、安倍政権に対して、”ナチス認定”し、極めて危険な政権であるとする意見が散見されます。ところで、この”ナチス認定”、何を基準としているのでしょうか。 ナチス政権の特徴とは、(1)政治においては、一党独裁、並びに、ベルサイユ体制の打破…

国土交通大臣ポストの公明党指定席化は問題では

本日、第三次安倍改造内閣が発足し、新たな閣僚の顔ぶれも揃いました。留任のポストも多いのですが、近年、顕著となっているのは、連立を組んでいる公明党の閣僚ポストに固定化の現象が見られることです。 今般の内閣改造でも、国土交通大臣のポストは公明党…

公明党による国交相ポスト獲得に警戒を

衆議院において過半数の議席を獲得したものの、自民党は、衆議院での再可決に必要な3分の2を確保するために、公明党と連立を組むと報じられております。自民党の支持基盤である保守派の国民にとりましては、政策方針が逆ともいえる公明党との連立は、決し…

民主党政権の二つの決断の悪さ

民主党政権の重大な欠点として、しばしば、”決められない政治”が挙げられています。しかしながら、民主党政権の3年を振り返ってみますと、独断専行の”決めてしまう政治”もまた、”決められない”同じくらい酷い結果をもたらしたと思うのです。 野田政権の発足…

野田政権の最大の功績は解散の決断か

民主党政権の発足以来、歴代の首相は、国民から辞任要求の大合唱を浴びてきました。普天間基地移設問題を拗らせた鳩山元首相は辞任に追い込まれ、菅前首相も、”辞任3要件”を掲げた条件闘争の上、ようやく辞任に至りました。 しかしながら、首相の辞任という…

女性宮家創設案のパブリック・コメント実施の危険性

政府は、幅広く国民の意見を聴くことを目的として、女性宮家創設案について、パブリック・コメントの受付を開始したそうです。一見、民主的な手法にも見えるのですが、パブリック・コメントの結果は、信頼に値するのでしょうか。 民主党政権は、”世論”の後押…

野田首相に対する失望―崖っぷちの日本

先日の野田首相の”崖っぷち”発言に対しては、多くの国民が心から失望したのではないかと思うのです。何故ならば、自らの統治責任を否定したに等しいのですから。 野田首相は、日本と国民が”崖っぷち”にいることだけは、認識しているようです。一方、日本国民…

民主党政権の交換条件作戦に注意を

野田内閣は、増税批判をかわすために、議員定数や歳費の削減に取り組むそうです。交換条件を持ち出す手法は、”騙しのテクニック”でもありますので、国民は、注意する必要がありそうです。 菅前首相が退陣する時にも、首相は、自らの退陣と引き換えに、3つの…

野田首相―国民は革命家を選んではいない

本日、野田首相は、「民主党は政治家の集団ではない。政治改革家の集団だと示そう」と発言したと報じられています。増税への決意を述べた表現とのことですが、”革命家”という言葉には、破壊的な響きがあります。 何故ならば、革命とは、得てして暴力を伴うも…

民主党政権は独裁志向

民主党政権が成立して以来、首相をはじめ、閣僚の口から、しばしば、”私が指示します”という言葉を聞くようになりました。この言葉、どこか、独裁体制を彷彿させるのです。 日本国憲法では、国会を国権の最高機関と定めているためにか、これまで、首相や閣僚…

野田首相は”どじょう”かもしれない

民主党の代表選において、野田首相は、自らを”どじょう”に譬えたことで、存在感をアピールすることになりました。最近、野田首相の姿を見ておりますと、確かに”どじょう”に似ていると思うようになったのです。 まず、野田首相が何処にいるのか、国民からはよ…

水飲み映像の衝撃―野田首相は出自を明らかにして

先日の国会において、野田首相が演壇でコップで水を飲んだ際に、その仕草が、韓国・朝鮮式であったことが波紋を広げているようです。映像としてネットに流されているのですが、日本国民は、再び首相と韓国・北朝鮮との個人的な関係を疑わざるを得ない状況と…

わずか4日の国会―民主党政権の議会軽視

議会制民主主義の母国であるイギリスでは、絶対王政期に至ると、国王が議会の開会数を減らしたため、ピューリタン革命と名誉革命の二つの内乱に向かうことになりました。民主党政権におけるわずか4日の国会にも、民主党の独裁志向の性格がよく現れています。…

鉢呂経産相失言問題―首相による閣僚人事説明制度の導入を

昨日、鉢呂経産相が漏らした発言が、辞任まで採り沙汰される失言事件に発展し、ブログ記事の掲載欄もこの話題で持ち切りなようです。資質を問われるような失言事件が起きるのも、閣僚に適任者が選ばれない現状を反映しているのかもしれません。 野田内閣もそ…

野田新内閣は即、仕事を

本日、新たに発足する野田内閣の顔ぶれが発表されました。党内のバランスを考慮した妥協の産物とも報じられており、適材適所であるのか、疑わしいところです。 現在、我が国は、震災からの復興過程にあり、しかも、超円高、電力不足、財政危機…など、経済を…

野田内閣は泥臭い政治か泥沼化か?

野田首相は、民主党の代表選において、庶民派をアピールするためにか、自らを泥に棲む”どじょう”に譬えておりました。この発言を受けて、平野国会対策委員長は、”どじょうが棲みやすい泥になる”と述べたとされていますが、果たして、民主党政権は、どの方向…

やるべきことはやった?―恐るべき台詞

菅首相は、首相退陣に際して、”やるべきことはやった”と満足げに述べたと報じられています。ここまで国民と価値観が真逆な首相は、日本国の歴史上、菅首相をおいて他に存在しなかったのではないでしょうか。 菅首相に対する国民の評価は最低に近く、それは、…

民主党の代表選候補者は情報公開を

民主党の代表選で菅首相が選ばれた時、国民の多くは、菅直人氏が、どのような人物であるのか、ほとんど知らなかったはずです。首相に就任してから、国民は、ネットなどで情報を得るようになり、その人脈の怪しさに驚くことになったのです。 民主党では、次な…

菅首相―思い付きでなければ確信犯

本日、”思い付き”発言を批難された菅首相は、思い付きではなく、よく考えた末での決定であったと弁明したそうです。この弁明、全く言い訳にもなっていないと思うのです。 菅首相の行動が、混乱を巻き起こしてきたことは事実ですので、”思い付き”ではないとし…

菅首相の”弾劾”―北朝鮮系政治団体との関係調査会の設置を

アメリカ大統領は、合衆国憲法の規定により、反逆罪、収賄罪、その他の重罪または軽犯罪を犯しますと上院において弾劾裁判が開かれ、有罪の判決を受けた時には、辞任しなければなりません。フランスでも、共和国大統領は、大反逆罪の罪に限り、両院の公開投…

国民は諦めずに菅首相を退陣に追い込もう

サッカー女子ワールドカップの日本対アメリカの決勝戦は、歴史に残る名試合でした。前半のアメリカ代表の猛攻に耐え、何度も先制を許しながら最後には追いつき、PK戦で勝利を決めた瞬間には、国民の多くが歓喜に沸き、心を揺さぶられたことは言うまでもあり…

追求すべき菅首相と北朝鮮系政治団体との関係

昨日今日と、ネットでも松本前復興相辞任の話題でもちきりのようですが、忘れてはならないことは、菅首相をはじめ、民主党の政治家の多くが、北朝鮮系の政治団体に献金をしていたことです。 政権発足当初から、民主党の政治運営は、明らかに独裁志向でした。…

復興相を買って出る政治家がいない民主党

本日、辞任を表明した松本龍氏は、復興相就任を二度辞退し、仙谷氏も就任要請があったものの、断ったと報じられています。閣僚の人選は、首相の権限ではあるのですが、民主党には、復興相を自ら買って出る人物はいないのでしょうか。 被災地の惨状を考えれば…

脱原発と再生エネルギー法案:詐欺師は決してリスクを語らない

詐欺とは、リスクを語らずして架空の展望を述べ、相手が合意した後になって、損失を負わせるという犯罪行為です。詐欺事件が後を絶たないことは、それほど、人間が騙されやすい存在であることの証でもあります。 さて、菅首相は鳩山前首相からペテン師と評さ…

菅首相にしかできない仕事はない

辞任要求の大合唱の中にありながら、菅首相は、自らが、その任に留まる理由として、震災復興や福島原発事故の終息・・・などを挙げて、延命を図ろうとしています。しかしながら、こうした仕事は、菅首相でなくても、できるのではないでしょうか。 ある人物が…

後継首相候補者の人物評価が必要

菅首相の退陣表明により、民主党内では、次期首相候補として、多数の若手の名が挙がっています。ところが、若手である故に、国民の多くは、候補者たちが、どのような人物であるのかよく知らないのです。 知名度の高かった鳩山前首相や菅首相でさえ、首相に就…

首相後継―民主党内部の院政争いか

退陣表明に際し、菅首相が、若手との交代を示唆したことが原因してか、民主党の次期代表には、前原前外相、野田財務省、鹿野農相、小沢前環境省、樽床衆院国家基本政策委員長といった、若手の名前が挙がっているようです。 しかしながら、その背後には、仙谷…

退陣時期を常識的に判断するなら

菅首相は、自らの退陣時期について、常識的に判断すると述べたそうです。もし、この言葉通りならば、首相は、もうとっくの昔に職を辞していたのではないかと思うのです。 就任以来、今日に至るまで、菅首相は、常識では考えられない行動を繰り返してきました…

”仙谷首相”は悪夢の再来

菅首相の早期退陣予想を受けて、大連立構想に加えて、何人かの次期首相の名も挙がっているようです。その中に、仙谷氏の名も見えるのですが、尖閣諸島沖での事件での対応を考えますと、仙谷首相の誕生は、国民にとりましては、悪夢の再来です。 事件当時、仙…

節電対策の公務員のリゾート着は行き過ぎ?

夏の節電対策として、今年は、クールビズのいでたちの人が増えそうなのですが、公務員の中には、赤いアロハや短パン姿の職員も現れたそうです。 率先して節電に取り組んでいることを示すパフォーマンスなのでしょうが、リゾートやレジャー向きの服装は、やは…