時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

菅首相にしかできない仕事はない

 辞任要求の大合唱の中にありながら、菅首相は、自らが、その任に留まる理由として、震災復興や福島原発事故の終息・・・などを挙げて、延命を図ろうとしています。しかしながら、こうした仕事は、菅首相でなくても、できるのではないでしょうか。

 ある人物が、あるポストに留まることを正当化できるのは、そのポストが、その人にしかできない仕事である場合に限られます。民主党政権は、政権交代によって成立して間もなく、政権与党としての経験を積んでもいません。菅首相も、昨年に就任したばかりであり、いわば、初心者でありながら、未曾有の危機に際して、自分しかいない、と言い張って居座っている状態なのです。民主党の他の政治家が、首相となっても、さして違いはないでしょうし、自民党の首相経験者の誰かが首相ともなれば、明日からでも、政府は機能し始めるかもしれません。

 危機にあるからこそ、首相交代が必要な場合もあるのです。少なくとも、菅首相が、唯一能力と適性をもつ政治家ではないのですから。

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