時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レーザー等最重要技術の流出防止を-理研問題

昨日は、理化学研究所が中韓等と締結している研究開発協力協定や業務提携協定について警鐘を鳴らす記事を書きましたが、先端技術の流出には、具体的な防止策が必要なのではないかと思うのです。 まず最初に取り組むべきは、流出防止の対象となる分野の絞り込…

理研と韓国基礎科学研究院との業務提携のリスク

今月25日、日本国の理化学研究所は、韓国の基礎科学研究院との包括的な業務提携のための協定に調印したそうです。既に懸念の声が上がっておりますが、この提携には、リスクが潜んでいるのではないでしょうか。 昨年、理研は、中国との間でレーザー技術に関す…

菊池元信者への逆転無罪判決こそ不自然

昨日、都庁郵便物爆発事件で起訴されていた菊池元オウム真理教信者に対し、東京高等裁判所が、裁判員裁判による一審の無罪を覆し、無罪を言い渡すという奇妙な判決がありました。この無罪判決、司法の非常識が際立っております。 報道によりますと、菊池元信…

『China 2049』と『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる中国の『兵法三十六計』の脅威

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回も、番外編として、昨今、反響を呼んでおります『China 2049』に関連して、『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる中国問題を扱います。 11月25日付本ブログにて、「『吉備大臣…

活発化する慰安婦国際プロパガンダの意図とは?

アメリカのサンフランシスコ連邦地方裁判所で争われている慰安婦訴訟は、一先ず、産経新聞社については、管轄権がないとして訴えを却下したそうです。その一方で、かのマイク・ホンダ議員をはじめ、イギリスやカナダなどの議員も参加する議員連盟が発足した…

『China 2049』と『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる中国の謀略史

今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今日は、番外編として、昨今、反響を呼んでおります『China 2049』に関連して、『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる中国問題を扱います。 12世紀末の院政期、後白河法皇によって、…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:裁判の起源

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。国際法において誣告罪が必要である理由につきまして、11月13日付本ブログ、ならびに、11月17日付本ブログにて、2つの点を指摘させていただきました。誣告罪は、裁判問題と深く…

慰安婦問題事実認定要求-自らの墓穴を掘る挺対協

報じられるところによりますと、韓国人元慰安婦の支援団体である「韓国挺身隊問題対策協議会」の代表が来日し、慰安婦問題について、日本政府に対して事実認定を求めたそうです。この要求、自らの墓穴を掘ることになるのではないでしょうか。 挺対協が事実認…

親中派が最も中国を知らないパラドクス

日本国では、明治以前に遡って中国の古典が学ばれており、孔子や孟子氏の書のみならず、『三国志演義』などの小説も広く読まれておりました。学校の漢文の授業で、「前赤壁賦」を口ずさんだ記憶のある方もおられるかもしれません。 中国の古典は、日本国での…

『1984年』の世界に近づく韓国

韓国では、国定教科書が復活し、遂に、歴史認識は国によって造られるものとなりました。この国家体制、ジョージ・オーウェルの『1984年』を彷彿とさせます。この小説、国家的な歴史改竄を目的に、わざわざ一省を設けている独裁国家が舞台なのですから。 王朝…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:「進化論」から見えてくるシリア難民の脅威

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今日は、フランスのパリで発生いたしましたテロ事件につきまして、その重要性に鑑み、「進化論」の視点から意見を述べさせていただきます。 この地球上には、「神様志向型人類god (godde…

寛容は不寛容に対して寛容でよいの?

本日の日経新聞の『春秋』欄に、テロの問題性に関連して、宗教戦争の歴史から導かれた教訓についての記事が掲載されておりました。文学者の渡辺一夫氏曰く、「寛容は不寛容に対して不寛容であってはならぬ」を原則とすべきというのです。 言い換えますと、”…

テロ擁護論-偽善に満ちた危険思想

今月13日の晩に、フランスのパリで発生した同時テロ事件について、ネット上で、”フランスが悪い”とする意見が散見されることには驚かされます。 フランス批判の根拠は、大きく分けて二つあります。その一つは、移民が阻害されているフランス社会にテロ原因を…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:国際法において誣告罪が必要である第2の理由は抑止力

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。11月13日付けの前回の本ブログにおきまして、国際法において誣告罪が必要である第1の理由として、「人類史上、古今東西を問わず、裁判では、偽証することによって、無実の人を有罪…

日本大使館前慰安婦像撤去でも解決しないのでは?

一部メディアでは、複数の日本国政府高官の弁として、慰安婦問題に関して、日本国政府がさらなる財政支援を実施する代わりに、在韓日本大使館前の慰安婦像の撤去を要求していると報じております。この記事、”飛ばし記事”であることを祈るのみです。 日本国政…

テロリストは快楽殺人者

本日の産経新聞の「産經抄」にオサマ・ビンラーディンの言葉が紹介されておりました。「おまえたちが命を愛している以上にわれわれは死を愛している」という…。 言葉の上辺だけでは、生も死も、人間の始まりと終わりであって、どちらも同価値であり、前者を…

日本国政府は韓国に仲裁の提案を

昨日、日本国の企業、新日鉄住金に対して、韓国の中央裁判所は韓国人元徴用工の訴えを認め、一人当たり日本円で1000万円の支払いを命じる判決を下しました。戦時期の徴用工問題については、既に1965年の日韓請求権協定で解決済みですので、まことに理解に苦…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:国際法において誣告罪が必要である第一の理由

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。11月10日付本ブログにて、国際法におきまして、「誣告罪calumny」を設けるべきである点を指摘させていただきました。今回は、その理由を、さらに詳しく述べてまいります。 第一の理…

11月11日-MRJの日本と独身の日の中国

昨日の11月11日は、日本国では、国際飛行機、MRJが遂に初飛行に成功し、YS11以来の快挙として沸き立っておりました。一方、中国では、この日は”独身の日”と呼ばれており、独身の人々が自分のためにお買い物をする日なそうです。アリババでは、この日一日で1…

日韓”妥結”でも収まらない慰安婦問題

本日、日韓局長級協議が韓国の首都ソウルで開かれ、慰安婦問題について両国の立場の違いが確認されたと報じられております。この協議、先の日韓首脳会談で合意された”交渉の加速”なのでしょうが、たとえ政府間で最終的に”妥結”に至ったとしても、民間レベル…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:国際法において「誣告罪」を設けましょう

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。11月6日付本ブログの記事にて、今日の司法制度におきましては、「野獣型人類beast human」が、裁判官となることを防ぐことができない点を指摘させていただきました。今回は、裁判制度…

「もんじゅ」廃炉論は安易では?

先日、原子力規制委員会は、これまで高速増殖炉「もんじゅ」を運転してきた日本原子力研究開発機構には安全運転の能力がないと判断し、他の運営主体に移すよう、文部科学相に勧告を出したそうです。この報道から、「もんじゅ」廃炉論も取り沙汰されています…

慰安婦問題-岸田外相の譲歩案への疑心暗鬼

本日放送されたNHKの日曜討論において、慰安婦問題について韓国側と様々なルートを通して交渉し、妥結を図りたいとする岸田外相の発言があったそうです。この発言、一体、何を意味しているのでしょうか。 仮に、日本国側が、韓国側の主張と要求を全面的に認…

TPPのISDS条項より怖い最高裁判所の違憲審査

TPPをめぐっては、民間企業に出訴権を認めたISDS条項が、一外国企業の訴えによって国内法の改正が迫られる内政干渉のルートとして懸念されてきました。この懸念については、解決機関の選択肢を広げるといった方法で緩和が図られましたが、国内の最高裁判所…

「進化論」から見えてくる人類共通の脅威:司法制度を歪める'野獣型裁判官'

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨今の裁判所による判決などに対しまして、一般常識から、その司法判断に疑念をいだく機会が多くなってきているように感じるのは、私のみではないのではないでしょうか。 そもそも裁判と…

個人情報漏洩事件-晒されたのは移民・難民のセキュリティー・リスク

昨日、漫画家のはすみとしこ氏のアップしたフェースブック上のイラストに”いいね”を押した人々の個人情報がリストアップして公開されるという事件が発生しました。漏洩事件を起こしたのは、情報セキュリティー会社の社員とされ、しばき隊やSEALDs擁護の活動…

韓国軍の竹島演習-日韓関係改善拒否のシグナル

今月2日、3年半ぶりに日韓首脳会談の席が設けられたものの、日韓関係の行くへには不透明感が漂っております。先の見通しが立たない中、来週、韓国軍が竹島で軍事訓練を実施するとのニュースが飛び込んできました。 中国主導で三カ国首脳会談の開催が決まっ…

”慰安婦問題”-辻褄が合わない韓国の主張

昨日の日韓首脳会談において、”慰安婦問題”妥結に向けた交渉を加速することで両首脳が合意したと報じられておりますが、この問題については、あらゆる角度から見まして、韓国側の主張は、辻褄の合わないことばかりです。 慰安婦問題に対する日韓の立場を史実…

”慰安婦妥結”-国際司法の場で争うべきでは?

本日、安倍首相と朴大統領の間でしばらく途絶えていた日韓首脳会談が開かれ、”慰安婦問題”も議題に上がったそうです。”慰安婦妥結”に向けて交渉が加速されるとの報道もありますが、不安を脳裏を過ります。 日韓首脳会談に先立って開かれた日中韓三か国による…

日本のハロウィンへの素朴な疑問

12月25日のクリスマスや2月14日のヴァレンタインデーなど、日本国でも、海外の年中行事が祝われています。近年、10月31日にも、ケルト文化に起源を遡るハロウィンの行事が催されるようになりました。 ハロウィンは、もとはと言えば自然崇拝に由来しており、…