時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

『China 2049』と『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる中国の『兵法三十六計』の脅威

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。今回も、番外編として、昨今、反響を呼んでおります『China 2049』に関連して、『吉備大臣入唐絵巻』から見えてくる中国問題を扱います。
 
11月25日付本ブログにて、「『吉備大臣入唐絵巻』に登場する中国は、日本滅亡をも企画していたようです。絵巻は、世界レベルにおきましても、中国が、自らの覇権の確立に障害となるような国々の滅亡を計画している可能性を示唆している」と述べました。その理由は、吉備大臣が、中国側から挑まれた勝負事に悉く勝利いたしますと、ついに、中国側は、「野馬台詩」という難読の五言古詩を読む、という難題を吉備大臣に求めることになったことによります。

この「野馬台詩」は、5世紀初頭に、中国の怪僧・宝志によってつくられたとされており、その内容は、日本滅亡の状況を詠っております。
 
吉備大臣が、日本滅亡について詠じた「野馬台詩」を読むことができないということは、「中国側が日本滅亡を企画していることに、日本は気付くことができない」ということを意味しているのです。すなわち、仮に、吉備大臣が、「野馬台詩」を読むことができなければ、日本人の知らぬ間に、日本国は中国によって滅ぼされてしまうことになります。吉備大臣は、そこに現れた蜘蛛の導きによって、「野馬台詩」を読むことができましたので、日本に帰国できることになります。
 
マイケル・ピルズベリー氏は、その著作『china 2049』を、「瞞天過海(天をあざむいて海を渡る)」という『兵法三十六計』に載る言葉ではじめております。そして、『兵法三十六計』について、「その書に語られる兵法はすべて、自分より強い敵を、相手の力を利用し、戦いに巻き込まれていることさえ気づかせないまま倒すことを意図している」と解説しておられます。
 
日本国内には、中国派のいわゆる‘工作員’が、あらゆる分野で暗躍しているようですし、昨今の報道をめぐる状況を概観してみましても、マスコミのいわゆる‘自主的報道統制’によって、日本人には、正しい情報が伝わっていないように、画策されているような気がいたします。
 
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(続く)