時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

イルミナティ―は航空機産業を嫌っている?

 現在、コロナ禍、並びに、「パリ協定」「二酸化炭素排出量ゼロ」という両方面からの打撃によって、最もその将来が危ぶまれている産業は、航空機産業であると言えるかもしれません。

 

 コロナ禍によって、乗客数が激減した航空運航会社、並びに、航空機の製造会社は危機的な状況にあります。加えて、「二酸化炭素排出量ゼロ」は、燃料を石油から別のクリーン・エネルギーに変えることが技術的に難しい特に飛行機において、最も深刻な影響を与えているのです(列車や自動車は、地上を走るため電気や水素に変えても燃料補給が比較的に容易ですが、飛行機は空中での燃料補給が難しいため、石油以外の燃料に変えることはさらに困難)。「二酸化炭素排出量ゼロ」の世界とは、世界のどこにも飛行機が飛んでいない世界であるかもしれないのです(海外を訪れる場合、人々は、かなりの日数をかけて船舶で移動するようになるのでしょうか?)。

 

 このように飛行機産業は二重苦にあるのですが、これは偶然なのでしょうか?『吉備大臣入唐絵巻』(米国ボストン美術館蔵)という平安時代末期に、後白河法皇によって製作された絵巻がありますが、この絵巻には、いわば「空飛ぶ吉備大臣と阿倍仲麻呂」が登場してまいります。吉備大臣は、遣唐使として中国にわたりますが、何事においても優秀な「吉備大臣」は、中国政府(唐王朝)から、嫉妬され、到来楼という塔に幽閉されてしまいます。そして、中国政府は、「吉備大臣」に無理難題を迫り、出来なければ処刑しようとするのです。そこに、既に、中国で亡くなっていた「阿倍仲麻呂」が、「吉備大臣」のところに鬼となって現われ、二人して、何としてでも、日本に帰るための方策を練ることになるのです。その一環として、吉備大臣と阿倍仲麻呂は、空を飛ぶことで、塔から抜け出すことに成功するのです。

 

 絵巻の中の「吉備大臣」は、実在の右大臣・吉備真備、そして、「阿倍仲麻呂」は、実在の阿倍仲麻呂をモデルとしており、このお話は、8世紀、玄宗皇帝時代に、中国政府(唐王朝)が、日本を滅ぼす計画を立てていたことと関係があると考えられます(拙著『吉備大臣入唐絵巻 知られざる古代中世一千年史』(勉誠出版、2009年)を、ぜひ、ご参照ください)。

 

 中国政府としては、「吉備大臣」と「阿倍仲麻呂」に空を飛ばれてしまったために、日本滅亡計画は失敗してしまったということにもなるのです。この点を踏まえますと、中国政府の背後にあるイルミナティ―(イエズス会フランシスコ派、シフ家・ロスチャイルド家・サスーン家などの黒ユダヤから構成される隠れマルクート教徒団。その起源はシュメール文明時代にまで遡る)は、飛行機を‘縁起の悪い乗り物’として捉えている可能性はあります(いわゆる「環境少女」のグレタさんは、飛行機嫌いでよく知られている)。そして、イルミナティ―が進めている「パリ協定」や「二酸化炭素排出量ゼロ」の真の目的は、航空機産業の壊滅であるのかもしれないのです。