時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

”日本死ね”もヘイトスピーチでは?

本日、NHKの午後1時のニュースにおいて、自民党がヘイトスピーチ規制法の法案を纏めたとするニュースが報じられておりました。この報道からしますと、自民党では、一先ずはヘイトスピーチの定義づけを行ったらしいのです。 過去における人権擁護法案をめぐ…

相撲道差別論への反論

先日、千秋楽における白鵬関の変化について記事を書いたのですが、他の方のブログを訪問いたしましたところ、白鵬関に対する批判は差別に当たるとする意見が掲載されておりました。本ブログに直接コメントが寄せられたわけではありませんが、本日は、この差…

白鵬問題-日本の相撲道形骸化の危機

一昨日、大相撲の春場所において、白鵬関が優勝を決めた千秋楽の結びの一番では、場内にブーイングが沸き起こり、座布団も投げられる始末であったそうです。36度目の優勝とはいえ、立会と同時に”変化”したというのですから。 この件について、国技館の観衆…

NHK『刑事フォイル』から読み解く第二次世界大戦の真実

毎週日曜日の9時にNHKのBSプレミアムで放映されていた『刑事フォイル』が、昨日、終了しました。楽しみにしていただけに残念なのですが、このドラマから、日本国内では知られていない第二次世界大戦の真相を垣間見ることができます。 『刑事フォイル』は、…

舛添都知事の国際親善は日本国のリスク

韓国人学校用地の貸与問題を機に、舛添知事は渦中の人物と化しています。本日も、知事の国際派の看板がリスクを招く可能性について記事を認めたいと思います。 舛添知事は、国際親善を盾に韓国への便宜を正当化しておりますが、氏の国際派の看板は相当に怪し…

贈収賄に近い舛添知事の”都知事外交”

学校でも、依怙贔屓する教師は、得てして生徒から嫌われるものです。しかも、教師が他校を贔屓にしたとなりますと、生徒達から反発を受けても致し方がありません。 それでは、舛添知事は、何故、韓国を贔屓したのでしょうか。もちろん、舛添知事が個人的に朝…

舛添都知事韓国人学校用地斡旋の謎

舛添東京都知事が、韓国人学校のための用地を斡旋しようとした件について、新たな情報が伝えられたことから、さらに反発が強まっているそうです。現在の都内の韓国人学校でさえ、定員割れの状態というのです。 この情報が正しければ、学校増設の必要が全く無…

”青年の主張”化する奇妙な高校野球宣誓

春の高校野球が始まり、テレビ観戦を、毎日の楽しみにしておられる方々も少なくないことと思います。その一方で、昨日は、”サイン盗み”の疑いありとして、球審から注意を受ける出場校のニュースが報じられておりました。 ”サイン盗み”はルール違反なのですが…

批判の理由を理解しない舛添都知事-韓国人学校用地貸与問題

東京都が、韓国人学校のための用地を貸与する件に関して、都民の多くから批判が寄せられているそうです。何故、都民よりも韓国を優先するのか、と…。 舛添都知事は東京都の知事なのですから、何よりもまず都民を優先すべきことは当然のことです(都民の多く…

韓国の朴正煕大統領も戦争犯罪者では-ベトナム戦争の汚点

先日、オランダのハーグにある国際刑事裁判所において、コンゴのベンハ元副首相が戦争犯罪者として有罪判決を受けたそうです。中央アフリカ共和国でのコンゴ軍の住民虐殺と性暴力の廉で…。 当判決においては、ベンハ元副大統領は、自らが派遣した部隊が現地…

高校生の政治活動-共産主義のフロント問題

選挙年齢の18歳への引き下げに伴って、高校生の政治活動のあり方にも関心が集まるようになりました。この問題に関しては、文科省が校内での選挙活動を禁じるなどの一定の条件を付したため、政治的自由の制限に当たるとする批判の声もあります。 しかしながら…

”保育園落ちた日本死ね”の殺伐

先日は、”保育園落ちた日本死ね”の匿名ブログについて、その言葉の粗暴さについて記事を書きました。本日は、この表現から垣間見られる育児を取り巻く殺伐とした風景について取り上げたいと思います。 ”日本死ね”というあまりに酷い言い方については、落選の…

心配なSHARPと東芝-中国を信頼して大丈夫?

経営悪化から去就が注目されておりましたSHARPと東芝は、二転三転の末、中国系企業を売却先に選択しました。SHARPを買収した鴻海は、台湾企業とはいえ、中国との結びつきが強く、両者とも、産業の高度化とブランド獲得を目指す中国の”国策買収”に取り込まれ…

生活保護パチンコ禁止と地方自治

昨日は、別府市と中津市が実施してきた生活保護者に対するパチンコ禁止措置の撤回について、生活保護法の改正を求める記事を書いたのですが、本日は、地方自治との関連からこの撤回の問題点を指摘したいと思います。 昨今、地方自治体では、独自に外国人に投…

生活保護法の改正を-パチンコ禁止撤回問題

大分県の別府市と中津市では、生活保護者のパチンコを禁じる措置を講じてきましたが、国と県の是正を受け入れる形で撤回されるそうです。この撤回、国民の多くが反対しているのではないでしょうか。 低所得のために生活に困っている人々を支援するのであるな…

AI時代の到来-外国人労働力受入れよりも雇用減少の心配を

日本国政府の政策は、常々、”周回遅れ”が多く、海外諸国が失敗した政策の後追いが目立ちます。今般も、自民党内に、労働力としての移民受け入れのための委員会を設置するそうですが、この対応も、時代の流れに逆行しております。 最近、欧米諸国で問題視され…

高浜原発仮処分への疑問

昨日は、高浜原発に関する大津地裁の仮処分について、司法の越権の観点から記事を書きました。本日は、仮処分の意義から、当問題に迫ってみたいと思います。 裁判所に、何故、仮処分を決定する権限があるのか、と申しますと、その理由は、裁判の正式な判決を…

高浜原発停止の仮処分-司法の越権行為

先日、大津地方裁判所は、高浜原子力発電所の原子炉第3号機と第4号機を停止する仮処分を決定いたしました。原告団を支援する人々の中には、”三権分立が働いた”として絶賛する声も聴かれますが、逆なのではないかと思うのです。 権力分立の意義とは、立法、…

国連慰安婦発言のもう一つの効用-マスメディア対策

昨日、本ブログでは、国連人権高等弁務官の”性奴隷”発言が日本国政府に思わぬ反論の機会を与え、名誉回復のチャンスとなった点を指摘いたしました。もう一つ、当事件に効用があるとすれば、それは、マスメディアの誤りを正す切っ掛けとなることです。 年末の…

奇しくも反論の機会を得た日本国政府-慰安婦国連発言

国連のザイド・フセイン人権高等弁務官が、国連人権理事会での演説において慰安婦を”性奴隷”と述べた件について、国内では、国連に対する批判の声が上がっております。日本国政府も、正式な外交ルートを通して抗議を行うそうです。 確かに、事実関係を確認せ…

東日本大震災から5年-慰霊と再生の日

本日、東日本大震災が発生してから5年目の日を迎えました。未曾有の大震災により、犠牲になられました方々の御霊に心より哀悼の意を捧げたいと思います。 本日は、政府主催の追悼式典も開かれ、被災地となった宮城県では、「みやぎ鎮魂の日」に定めているそ…

「保育園落ちた日本死ね!」の違和感

児童待機問題に関連して、「保育園落ちた日本死ね!」 という記事が匿名のブログにアップされ、国会でも取り上げられたそうです。児童待機問題の解消は急がねばならない課題なのでしょうが、それ以上に、この表現には違和感があります。 この違和感の原因と…

国連委のダブルスタンダード

国連女子差別撤廃委員会は、日本国に対しては、殊更に厳しい姿勢で臨んでいるようです。慰安婦問題に留まらず、削除されたとはいえ、皇室典範の改正まで求めたというのですから。 それにいたしましても、一体、何を基準として国連委は、”女子差別”を認定して…

慰安婦問題-賠償と謝罪の根拠を示さない国連委

昨日、国連女子差別撤廃委員会において示された慰安婦問題に関する最終見解は、日本国政府、並びに、日本国民が納得する内容とは程遠いものでした。日本国政府に対して、金銭賠償と公式謝罪を求めたのですから。 同最終見解には、先日の日本国政府の答弁内容…

辺野古埋め立て停止はまさかの中国配慮?

先日、日本国政府は、裁判所の示した和解案に応じ、1年ほど、辺野古の埋め立て事業を停止する決定を致しました。選挙対策など、様々な憶測も飛び交っておりますが、この決断の背景は謎のままです。 この件に関して気になる情報は、新聞紙上でも報道されてお…

日本文化の海外発信強化を

戦時中のプロパガンダであればまだしも、今日のおいても、国際社会では、日本国を”残酷で野蛮な国”とするイメージが振りまかれております。こうした現状に鑑みますと、日本文化を海外に発信する必要性は、年々、強まっているように思えます。 昨日も、お雛様…

お雛様をユネスコ無形文化遺産に-慰安婦問題にも貢献

毎年3月3日を迎えると、お雛さまを設える家庭も多いかと思います(本日は、3月5日ですので、少し遅れての記事となります…)。お雛様の行事は、室町時代頃から全国的に広まったそうですが、日本国政府は、お雛様をユネスコ無形文化遺産に申請してはどうか…

自民党の移民特命委はリスク無視

自民党は、3月中旬に「労働力の確保に関する特命委員会」を設立し、タブーとされてきた移民問題の議論を開始すると報じられております。委員会の名称が示すように、一先ずは、少子化対策として労働力不足を補うためと位置付けているようですが、国民の大半…

復讐の連鎖と慰安婦問題

年末の慰安婦合意を受けて、韓国国内では、”鬼郷”なるフィクション映画を上映し、相当数の観客を動員しているそうです。この動き、日本国にとりましては、極めて危険な兆候のではないかと思うのです。 戦争や紛争、そして、テロが起きる度に、”復讐の連鎖を…

キリスト紀年法と日本書紀紀年法との不可思議な繋がり:西暦1年は辛酉年

今日は、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただき、「2016年問題」について扱ってまいります。 今日、万国共通に、一般的な年代の数え方となっている西暦1年を紀元とするキリスト紀年法(西暦)は、西暦525年に、修道僧のディオニシ…