時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

批判の理由を理解しない舛添都知事-韓国人学校用地貸与問題

 東京都が、韓国人学校のための用地を貸与する件に関して、都民の多くから批判が寄せられているそうです。何故、都民よりも韓国を優先するのか、と…。

 舛添都知事は東京都の知事なのですから、何よりもまず都民を優先すべきことは当然のことです(都民の多くは、保育所の開設を要望…)。しかも、都知事は都民による直接選挙によって選ばれており、舛添知事は、都民に対する直接的な責任をも負っています。ですから、今般の都知事への批判は、真摯に受け止めるべきなのですが、驚くべきことに、知事は、”韓国への恩返し”とした上で、”私の判断”と開き直っているというのです。”韓国への恩返し”とは、ソウルでの日本人学校用地の確保に関してのソウル市の斡旋のようですが、日本人学校用地に関して便宜を図るのは、ソウル市に限ったことではないはずです。都知事は、都民が憤慨している理由が私情から韓国を贔屓している知事の態度にあることを理解せず、火に油を注ぐような対応に終始しているのです。民主主義国家における政治家の資質の一つは、民意をよく理解し、それを政策へと汲み上げる能力にありますが、舛添知事の態度を見ておりますと、”私の判断”と言い切るぐらいですから、”ポストを手にいれた限り、権力は自分のもの”とでも思い込んでいるかのようです。

 民意を無視する政治家は、”悪しき政治家”の典型なのですが、舛添都知事は、一体、誰のために都政を担っているのでしょうか。海外での豪遊といい、東京オリンピックでの韓国風ガイドユニフォーム・デザインといい、このままでは、再選はおろか、リコールまで懸念しなければならなくなるのではいないかと思うのです。

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