時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

韓国の朴正煕大統領も戦争犯罪者では-ベトナム戦争の汚点

 先日、オランダのハーグにある国際刑事裁判所において、コンゴのベンハ元副首相が戦争犯罪者として有罪判決を受けたそうです。中央アフリカ共和国でのコンゴ軍の住民虐殺と性暴力の廉で…。

 当判決においては、ベンハ元副大統領は、自らが派遣した部隊が現地住民を虐殺し、女性に対して性暴力を振るっていることを知りながら、防止策を採らなかったことの責任が問われました。この判決の構図を、ベトナム戦争時に南ベトナムに派遣された韓国軍に当て嵌めてみますと、コンゴ軍と韓国軍の残虐行為はおよそ一致します。否、その残虐性に関しては、9000人以上の住民を残酷な手法で虐殺したとされる韓国軍の方が上回っているかもしれません。ゴダイやダイウィン虐殺などの証拠は、証言のみならず映像や報告書などにも残されており、韓国軍の組織的犯行であることは疑い得ません。そしてこの韓国軍の蛮行を、当然、軍事政権下にトップの座にあった朴正煕大統領も知っていたことでしょう。

 朴大統領は既にこの世になく、国際刑事裁判所の被告席に座ることはありませんが、慰安婦問題で日本国を誣告するよりも、まずは、自らの戦争犯罪にこそ真摯に向き合うべきなのではないでしょうか。韓国軍の虐殺こそ、史実としての正真正銘の戦争犯罪なのですから。

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