時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

日本文化の海外発信強化を

 戦時中のプロパガンダであればまだしも、今日のおいても、国際社会では、日本国を”残酷で野蛮な国”とするイメージが振りまかれております。こうした現状に鑑みますと、日本文化を海外に発信する必要性は、年々、強まっているように思えます。

 昨日も、お雛様について記事を書いたのですが、子供の玩具を見ても、日本国が、男女を問わず、子供をかわいがってきたことが分かります。江戸末期に日本国を訪れた外国人の手記にも、日本国は、非常に子供を大事にしている国であると記しています。女子の伝統的な玩具を見ても、お人形のみならず、おままごと、手毬、おはじき、お手玉…など多彩であり、女子にも遊ぶ時間があったことを物語っております。平安時代に、女房達が囲碁をたしなんでいた姿は、源氏物語絵巻にも描かれており、女子が知能型の遊具から締め出されてきたわけでもありませんでした。一方、中国では、楊貴妃が、玄宗皇帝が囲碁の対戦で負けそうになった時に、抱いていた子犬?を盤の上に放って窮地を救い、皇帝の歓心を買ったとする逸話があります(中国では、女性も、囲碁をたしなんだのでしょうか…)。

 こうした日本文化に対する理解が深まれば、中国や韓国が宣伝している”残酷な日本人像”が現実からかけ離れているに、諸外国の人々も気が付くはずです。これまで、日本国は、文化の相互理解を提唱しつつ、主として諸外国の文化の理解に努めてきました。今後は、日本国に対する誤解や偏見を解くためにも、日本の文化を海外の人々に理解してもらう努力が必要なように思うのです。

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