エネルギー
昨日、日本国政府は、高速増殖炉もんじゅの廃炉の方針を固めたとする報道がありました。高速増殖炉は、”夢の技術”とされ、エネルギー問題解決の期待を一身に背負ってきたのですが、もんじゅの廃炉は、高速増殖炉開発の放棄を意味するとしますと、その損失も…
先日、原子力規制委員会は、これまで高速増殖炉「もんじゅ」を運転してきた日本原子力研究開発機構には安全運転の能力がないと判断し、他の運営主体に移すよう、文部科学相に勧告を出したそうです。この報道から、「もんじゅ」廃炉論も取り沙汰されています…
昨日は、高浜原発の再稼働を止めた福井地裁の仮処分は、司法の越権行為ではないか、とする記事を掲載しました。本日は、司法の不当な介入が、原子力規制委員会の設置を無意味にしてしまう恐れについて指摘しておきたいと思います。 福島第一発電所の事故対応…
先の参議院選挙では、東京選挙区から山本太郎氏が選出されたことで、反原発運動の支持者達から期待の声が上がっています。山本氏の支援団体は、菅氏の献金事件で名の上がった北朝鮮系の「市民の会」なそうですが、山本氏が議員として活躍する場は限られてい…
参議院選挙を控え、野党の中には、自民党との対立軸を明確にするために、争点を原発の再稼働反対に絞って有権者の支持を集めようとする候補者も現れています(国政は幅広い分野に及ぶので、一点集中では、政治家としての能力には不安がある…)。東京都や新潟…
自民党の圧勝が予測される中、野党勢力は、こぞって原発再稼働の問題を争点にすることで、支持率のアップを狙っているようです。再稼働賛成派には、有無も言わさずに”悪者”のレッテルが張られそうですが、本当に、原発を再稼働させなくても、大丈夫なのでし…
”原発事故で死者は出なかった”と発言したことから、高市自民党政調会長が、党内外から批判を浴びているそうです。ご本人は、発言を撤回した上で、謝罪したと報じられております。 高市氏が、福島県で避難されている方々を愚弄するために、あるいは、憤慨させ…
今日の先端技術を以ってしても、人間は、明日のお天気でさえ、100%確実に予想することができません。況してや、何万年単位の変化であったり、複雑な要因が絡む自然現象である場合には、不確実性は、格段に上昇します。最近、不確実性の問題は、科学分野のみ…
原子力規制委員会は、新たな原子力の安全に関する基準を作成が7月となるため、原発再稼働の判断は、7月移行になると説明しております。しかしながら、この説明、根拠が曖昧なのではないかと思うのです。 原発事故が発生してから、既に、1年半以上が経過し…
発足したばかりの原子力規制委員会は、敦賀原発に次いで東通原発と、活断層判定を連発しております。ところで、もし、将来、地震が発生したにも拘わらず、活断層が動かなかった場合、一体、誰が責任をとるのでしょうか。 活断層の判定スパンは40万年に拡大さ…
法律によって、活断層の上に原発を建設することは禁じられているため、原子力規制委員会の調査と判断は、原発再稼働の行方を左右することになりました(法律ではなく、指針とする情報もあり、確認できておりません。少なくとも、原子炉規制法には、活断層に…
昨日、原子力規制委員会が示した敦賀原発に関する活断層の判定を受けて、マスコミ各紙は、敦賀原発2号機は廃炉となる可能性が高いと報じました。日本電源が公開の質問状を提出して回答を迫ったように、この判定、かなり疑わしいのですが、拙速な判定の背景…
昨日、福井県の敦賀原発で現地調査を行っていた原子力規制委員会は、突如、2号機の直下の断層は、活断層であるとする発表しました。この判断によって、原発を運営してきた日本電源が、廃業に追い込まれることも予測されているそうです。 わずか5人の調査団…
日本未来の党は、卒原発に伴う電気料金高騰の批判をかわすために、電力自由化すれば、電気料金は安くなる、と主張しているそうです。この政策、信じるに足るのでしょうか。 電力自由化を唱えるならば、まず最初に、再生エネ法の廃止を提言すべきです。嘉田代…
小沢氏は、「国民の生活が第一」を結党して以来、一貫して、脱原発の国民的な波に乗ることを考えてきました。合併して誕生した「日本未来の党」も、第一に掲げたのが、卒原発でした。しかしながら、期待していた脱原発の波は、来ないのではないかと思うので…
昨日、ネット上で実施された「日本未来の党」の世論調査は、誰もが呆れかえる顛末となりました。この問題、一つの政党のみならず、実は、日本国の政党の殆どが、世論を読んでいないという深刻な現状をも明らかにしたのではないかと思うのです。 原発の存続を…
本月16日の衆議院選挙を控え、各政党の選挙公約が出揃ってきました。原発政策を見ますと、自民党を除いて(維新の会は揺れているらしい…)殆どの政党が、脱原発や卒原発を掲げています。各政党とも、世論は、脱・反原発と読んでいるようですが、本当に、そう…
政治家を含め、”脱原発はできる!”と言い切る人々がいます。今でも、大飯原原発を除いて、全ての原子炉は稼働停止しているのに、電力は足りているではないか、と・・・。 しかしながら、目的を達成するのに、多大な犠牲を払わなければならない事柄に対して、…
本日、鉄鋼中堅の中山製鐵所が、私的整理に入るとするニュースが報じられました。調べてみたところ、1919年に設立された同社は、創業90年を誇り、2001年には、NFG(微細粒熱延鋼板)の開発に成功し、世界初の工業生産を開始した老舗かつパイオニア企業なそう…
本日、滋賀県の嘉田知事は、脱原発を基本理念とした「日本未来の党」を結成することを発表しました。今後は、「国民の生活が第一」や「緑の風」など、同様に脱原発を訴える政党と連携を模索するようです。 世論調査では、次期総選挙で、エネルギー政策を重視…
福島第一原子力発電所の事故以来、原子力発電の導入は間違っていた、とする批判の声が聞かれます。しかしながら、日本国の経済を支えてきたのもまた、原子力発電であったことを忘れてはならないと思うのです。 エネルギー資源の乏しい我が国にあって、原発は…
一時の勢いは衰えたとはいえ、反・脱原発運動には、まだ1万人もの人々が参加しているそうです。その一方で、ひと月で5000世帯という、生活保護世帯の急激な増加は、日本経済が危機的な状況にあることを示唆しています。 反・脱原発運動の人々は、再生エネル…
北海道では、泊原発の再稼働が早くても来春の見通しとなるため、冬場にも拘わらず、7%の節電が計画されているそうです。この判断、果たして、合理的なのでしょうか。 大飯原原発については、関西産業への甚大なマイナス影響が懸念されたため、強固な反対論…
本日、政府が、2030年代に原発比率ゼロを目指すエネルギー政策の基本原案を纏めたとするニュースが飛び込んできました。生活保護の受給者数が最高記録を更新する中で、政府は、日本国の経済を本気で潰そうとしているとしか思えません。 反・脱原発派の人々に…
野田政権は、大飯原原発を再稼働させたものの、中期的なエネルギー政策に関しては、原発比率をゼロにもってゆきたいようです。民主党政権は、民意を尊重すると言いながら、原発比率ゼロは、国民の総意なのでしょうか? この件に関して、政府は、意見聴取会、…
反原発派の人々は、国民の安全のためには、即、原発を放棄すべき、と主張しています。この主張に同調するマスコミも少なくないのですが、こうした固定化された構図で国民に選択を迫ることは、ある種の誘導ではないかと思うのです。 何故ならば、原発の安全性…
毎週金曜日に首相官邸を取り囲む原発デモ。この圧力に屈したのか、野田首相は、原発比率0%の可能性にも初めて言及したそうです。原発デモの背景には、周辺諸国の思惑が働いているとの指摘にも拘わらず・・・。 日本国の脱原発は、中国、ロシア、韓国、北朝…
本日、ヤフーブログの政治ランキングの一位には、昨晩放送された「NHKクローズアップ現代」を批判した記事がアップされておりました。実は、この番組、私も視聴したのですが(最後まで見るのがかなり苦痛…)、反原発運動を取り巻く様々な情報が散りばめられ…
毎週金曜日には、首相官邸前に、反原発を訴える人々が終結し、大規模なデモを繰り広げています。主催者は、毎回参加者が増えているとして、意気揚々としていますが、このデモは、日本国の電力事業に危機をもたらしています。 デモが始まって以来、電力各社の…
反・脱原発を掲げる人々は、常々、デモやネットなどで、”原子力発電は、お金儲けのために命を犠牲にしている”と批判しています。しかしながら、この批判、どこか、的がはずれているように感じるのです。 そもそも、原子力発電の本格的な導入は、70年代に、石…