中山製鐵所の私的整理―反原発論の意見が聞きたい
本日、鉄鋼中堅の中山製鐵所が、私的整理に入るとするニュースが報じられました。調べてみたところ、1919年に設立された同社は、創業90年を誇り、2001年には、NFG(微細粒熱延鋼板)の開発に成功し、世界初の工業生産を開始した老舗かつパイオニア企業なそうです。
世界最先端の技術を有していながら、近年、中国や韓国製品の猛追を受けたことでシェアを減らしたことに加えて、円高と電気危機が致命傷となったようです。鉄鋼業は、電力を大量に使用しますので、電力の供給不安と電力料金の値上がりは、特に打撃となります。今後とも、原発が再稼働できず、電力料金の値上がりが続くとしますと、経営が立ち行かなくなる企業は、鉄鋼分野のみならず、他の分野でも増えることも予測されます。取引先や下請け企業など、関連企業もまた、連鎖的に経営が傾くことになりますから、そのマイナス影響は、大量失業を伴って、日本経済全体に及ぶことでしょう。反・脱原発論者の方々は、こうした負の影響に対して、どのように考えているのでしょうか。国民に対して、自滅的な選択を主張しているのですから。
もし、自分達には関係ない、と突き放して見ているとしますと、それは、あまりに無責任です。況してや、国民に責任を負うべき政治家までもが、誰に阿ったのか、こうした態度であるとしますと、現実無視も甚だしと思うのです。
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世界最先端の技術を有していながら、近年、中国や韓国製品の猛追を受けたことでシェアを減らしたことに加えて、円高と電気危機が致命傷となったようです。鉄鋼業は、電力を大量に使用しますので、電力の供給不安と電力料金の値上がりは、特に打撃となります。今後とも、原発が再稼働できず、電力料金の値上がりが続くとしますと、経営が立ち行かなくなる企業は、鉄鋼分野のみならず、他の分野でも増えることも予測されます。取引先や下請け企業など、関連企業もまた、連鎖的に経営が傾くことになりますから、そのマイナス影響は、大量失業を伴って、日本経済全体に及ぶことでしょう。反・脱原発論者の方々は、こうした負の影響に対して、どのように考えているのでしょうか。国民に対して、自滅的な選択を主張しているのですから。
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