時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

脱原発という無責任な神話

 昨日、泊原発の運転が停止したことで、脱原発派の人々は、再稼働を阻止しようと必死に活動しているようです。こうした人々は、絶対に事故は起きないとしていた”原発神話”を論っていますが、自らも、国民に向かって”脱原発神話”を語っているのではないでしょうか。

 脱原発派の人々は、原発が全面的に停止しても、電力は足りていると主張するか(電力料金の値上がりについては無視…)、マイナス影響については全く触れようとはしません。つまり、何とかなると高をくくっているのであり、実際に、大規模な停電や産業の空洞化が起きても、忍耐と精神力で乗り越えられると楽観視しているのです。脱原発しても、心配はいらないと・・・。

 こうした現実離れした主張もまた、”神話”という表現が適しています。少なくない国民が、この”神話”に心を奪われていますが、この無責任な”神話”は、信じるに値するのでしょうか。信じたことによって、後から禍が降りかかることはないのでしょうか。

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