時事随想抄

歴史家の視点から国際情勢・時事問題などについて語るブログ

関西の電力危機―京都の観光は大丈夫?

 大飯原原発の再稼働問題に対して、京都府知事も滋賀県知事も、反対方針を表明しているそうです。このまま原発が再稼働されませんと、計画停電や節電が要請されることになるのですが、両知事は、産業への影響をどのように考えているのでしょうか。

 特に京都は、観光が重要な産業となっており、一年中、内外からの観光客で賑わっています。夏場にも、祇園祭や大文字五山の送り火といった伝統的な祭事が開催されており、毎年、遠方からの訪問者を楽しませています。もし、計画停電や節電が実施されるとなりますと、クーラーの使用に制限を設けることにもなりますので、盆地という地形もあって、夏が蒸し暑い京都を訪れる観光客も激減する可能性があります。滋賀県もまた、琵琶湖周辺は、観光地化していますので、電力不足の影響は少なくないはずです。

 議会レベルでは、再稼働反対の声はそこまで強くはないようなのですが、地方自治体の長達が、声を揃えて反対しているのは、どうしたことなのでしょうか。観光業のみならず、地場産業をはじめ、産業一般への影響は避けられないのですから、地方自治体の長は、より現実的な路線を模索すべきなのではないでしょうか。

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